2018-04-25

今夜の連続出場。

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-虎助遥人「アレ好きカノジョ」リイド社 ISBN:9784845853045
話○-△ 抜○ 消小 総合○

社員旅行のビンゴ大会で当たった大人のおもちゃを同僚男女でフル活用本編&翌朝もハッスル続編+モノクロ短編6本+カラー短編8本。ヴァラエティ豊かな趣向のもとガッツリ性を謳歌するバカップルズのはしたない行状をたっぷりとお届けの作者最新刊は通算2冊めにして当レーベルからの初コミックスだ。
この作家のことをそれと認知したのは同人誌での活動を通じてなのだが、時を置かずにワニマガジン社の「コミックゼロス」でも精力的な執筆を開始したことからいっそうその存在が身近に。そんなわけで昨秋上梓されたこの人のデビュー作「しあわせっくす」も気持ちよく使わせてもらったのだけど、そこから半年も経たずに他社からすぐさま第2弾の単行本が出るとは思わなかった。というか薄い本よりもっと前に商業のお仕事を手がけていたことをまったく知らず申しわけない限り。
おっぱいまる出しガールが蠱惑的な瞳でこちらを睥睨するという、前作にも共通したモティーフの表紙がぼくらをお出迎え。普遍的な一般青年誌系のタッチも1冊めの記憶そのまま……と思いきや、しばらく読み進むとずいぶん絵柄の印象が異なるものが混じっている。いぶかしみ初出を確認すると、当社のウェブ漫画誌「COMICクリベロン」および単話配信の作品たちを収録のこちらは、先に刊行されたワニマガ単行本のそれに比して描きおろしパートを除く大半がそれより昔に描かれたもの。カヴァー下の年表を参照するともっとも古いのはなんと2010年、直近でも2015年執筆だからことによっては別作家の漫画にも見えかねない。編集部公式サイト内の単行本情報ページにあるサンプル画像も描きおろし作品のそれなので、古い絵柄を知る手がかりは店頭見本以外だと帯裏のいくつかの抜粋コマのみだ。したがって可能な限りリアル書店へ出向いてのチェックを推奨するが、このへんはユーザー側になんらかの確認手段を提供してもらいたかったところ。
いきなり小姑ティックに文句をたれたけど、虎助遥人特有のみずみずしいヒロイン造形は新旧関係なく息づいておりナイス。一部の例外を除きハイティーン~20代なかば附近のキュートな女子連中は大半が魅惑のビッグバストを標準装備の万人受けなデザインだ。加えてこれまたこの作家得意のほわっと開いたお口がなんとも愛らしい。素朴なのからエグいのまで、正統派あり変化球ありのキャラメイクも初期作品から達者で、このあたりは絵柄ほどのギャップを感じることはないはず。
コミックス表題が示唆するとおり「○○○好きな彼女」(男の娘もの1本を除く)とタイトルが統一された一種のオムニバス形式となる作品群はしかしながら共通するのはその部分のみで、唯一続きものとなっている描きおろしの「道具好きな彼女」/「拘束好きな彼女」以外は互いに関連性のない独立したストーリー。構図としては知り合い以上恋人未満男女or成立済みのカップルがイチャつく穏健ラヴコメが圧倒的多数で、一部の極端にページの短い掌編はさすがにテンプレ頼りで展開が窮屈なものの、通常サイズのものはエロ漫画に頻出するフォーマットを敷衍しつつも虎助遥人特有のどこかオフビートで軽快なお話運びにより独特の味わいに仕上がっている。とりわけ少々エキセントリックな性向の女子を投下し表情をクルクル変えさせたり心の動きを乱高下させたりすると天下一品で、濡れ場なしに一般作品を手がけてもきっとおもしろいものができあがるだろうと想像したり。
4ページの超ショート作品から24ページの余裕のあるものまで分量はさまざまだが、物語パートより濡れ場にハッキリとウェイトを置いた造りで掌編でもちんこのお供として立派に働いてくれる。ノーマルな交合のほか性具を活用したりコスプレHしてみたりと趣向もさまざまで飽きさせない。加えてすばらしいのがこの作家得意のぷっくりまんこをハードに駆使する性器結合/射精断面描写の充実ぶりで、屹立した男根を柔肉できゅんきゅん締めつけては子袋の許容量いっぱいに白濁を叩きつけられる光景が女子連中のトロトロフェイス百面相とともにスペクタクルにくり広げられるのだから我々としても激しく自慰表明せざるを得ないのですよ。
互いに意識する相手の本当の気持ちを知れば2人たちまちフォーリンラヴ。濃厚な口づけから舌先を絡めあい愛撫する手は敏感な部分へと伸びてしっぽりと情交に没頭だ。執拗に責めたてられ準備万端の秘密の花園を自分から押し開き彼女は挿入をおねだり。ビッグコックが膣奥深くねじこまれ抽送がくり返されるたび粘膜がこすれる下品な音を響かせながら彼女は恥も外聞もなくハートマーク乱射だ。しきりに膣内射精を懇願するヒロインのご要望にお応えし、ドスケベまんこの最深部めがけ最後に特濃ザーメンの奔流をお見舞い。
虎助遥人の現時点での完成形と言えるデビュー単行本に比べ初期作中心のこちらはさすがに絵柄の安定感で及ばないものの、当初からキャッチーなヒロイン造形やテンポよくくり広げられるコージーな物語進行は出色で、まさに栴檀は双葉より芳しの趣ですなあ。作者の成長の足跡を知るうえでの貴重な資料としてコレクターズアイテム的価値もあり、ファンならぜひ入手しておきたい1冊といえよう。このたび収録のお話たちのなかでは、教え子のオナニー現場を目撃した家庭教師が彼女にガチハメ連発の「先生好きな彼女」と、宴会の余興でゲットした性具でたわむれる社会人男女がやがてそれらを使用しての本番になだれこみ「道具好きな彼女」/「拘束好きな彼女」が、この作家によるナマ中田氏断面描写の新旧差もよくわかって個人的なフェイヴァリット。

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