2018-03-04

本日の自由獲得枠。

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-ナックルカーブ「お兄ちゃん感謝祭」ワニマガジン社 ISBN:9784862695482
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

子だくさん大家族の姉妹たちは兄や弟を交えてサルのごとく近親相姦にいそしみ連作3話+独立短編4本+フルカラーショート1本。身体に流れる同じ血が求め合うあらがえないインセストタブーの魔力に堕ち性器どうし激しく干戈を交えては遠慮会釈なく中田氏フルスロットルの禁断ファック激盛りでお送りする作者最新刊は通算4冊めにしてこの版元からの第3弾コミックスだ。なお機種依存文字につき記載を省いたが、本来は単行本タイトルの末尾にハートマークが附加される。
デビュー作こそ他社だったが途中から旧体制の「コミックメガストア」(コアマガジン刊)へ引き抜かれ、同誌のスタッフがそろって「コミックゼロス」に移籍してからはずっとそちらで執筆中だ。もっとも再度の移籍劇で編集の大半が「COMIC E×E」へ引っ越したのには追随しなかった模様。いっとき誌面でご無沙汰な時期はあったものの最近はまたコンスタントに作品を発表してどうにかストックもたまり、2015年春発売の前単行本「たべごろ処女」からちょうど3年ぶりのニューリリースへとこぎ着けた。
オーソドックスなアニメ/ゲーム系の絵柄は繊細さとキャッチーネスを兼ね備えた非常に訴求力の高いもので、昨今のエロ漫画ヘヴィユーザーの最大公約数的需要を満たすに充分なタイプのそれ。ただ基本は固まっているのだけど目鼻立ちや頭身のバランスなど作品発表のたびタッチの微調整をくり返していてやや安定感に欠けるのが玉に瑕。とはいえ今回は1本だけ2015年執筆のものがあるほかは2017年以降のゼロス掲載分と最新原稿でまとまっていてそのへんの違和感は少なく、表紙のみを目にして衝動買いしても期待を裏切られることはないはずだ。なお従来と同じくコミックス情報ページで内容サンプルや各ショップ購入特典が確認できるので書店直行前に要チェック。
デビュー以来ミドル~ハイティーン近辺をヴォリュームゾーンにプラマイ数歳くらいの幅でヒロインを産出する人で、それはこの新刊でも同じ。ただ従来はお歳を問わずビックバスト専科だったのが今回は若干名の並乳女子を投入して造形の幅が広がった。個人的にはまいどおなじみ童顔巨乳っ娘オンリーでなんら文句はないのだけど、単純に女体のヴァリエイションが増えるのはプロのエロ漫画家としてよい傾向だろう。まあおっぱいサイズがどうだろうと彼女らみな最終的には陶酔しきったイキ顔さらしながら子袋の奥へたっぷり精液注がれて昇天するんですけどね。
コミックス表題で謳うとおり、物語はこの人以前からお得意の兄妹ラヴをはじめ義妹だの姉だの血族どうし禁じられた行為にいそしむ背徳の関係ばかりがズラリと並ぶ。とりわけ中盤に配置された唯一の連作「てる子ちゃん家」シリーズは大家族の構成員たちそれぞれが穴兄弟/竿姉妹と化すモラル崩壊のエグい性愛模様がてんこ盛り。ただし畜生道へと転落してゆく罪の感覚だの恐ろしい禁忌を犯す葛藤だのはあまりなく、当初いくらか躊躇しても結局のところ開き直りあっけらかんと目前の快楽をエンジョイするのが良くも悪くもナックルカーブ近親漫画の特徴だ。むろん他作家が描くような揺れる感情の機敏を訥々とつむぐタイプの相姦ものだってナイスなものだけど、この作者のカラッと明るい絵ヅラにはこうした多少ヤケクソなくらいにライトなノリの方が合致していてよろしい。あと昔はやや一本調子に感じられたお話運びも、この最新刊では作品ごとに合法犯し放題や田舎の奇妙な儀式にビッチギャル矯正など多彩なモティーフを用いつつ、それぞれに緩急をつけ山あり谷ありのストーリーを織りなしてとずいぶん洗練されたのは漫画家としての成長の証だろう。
1本あたり24-42ページとかなり潤沢に尺を取ったぶんエロシーンもみっちり詰めこまれ使い勝手は抜群。最初気乗りしない風の女の子がお兄ちゃんや弟の度重なる性的軍事侵攻に屈し最後は自分から積極的に腰を振ってド派手にイキ狂うに至る豹変ぶりがおそろしく淫猥なのだ。加えて秀逸なのが男根全体を肉ヒダの帯が包みこみ強烈に締めあげてゆく性器結合断面図と、勢いよくシャフトから射出される大量の白濁が子宮壁いっぱいに叩きつけられる射精断面描写で、際限なく注ぎこまれる熱いザーメンのもたらす衝動に脳髄を灼かれだらしなくハートマークをまき散らしながら感極まり昇天する少女らのえげつない痴態に我ら読者のオタマジャクシ放出も止むことなし。
身勝手な屁理屈を述べながら迫ってくるダメ兄やたわわな肢体を熱心に凝視するナマイキ弟を同じ血の流れる少女がお出迎え。滑らかな肢体を愛撫されるままにゆだねるうちいつしか下腹部はすっかり濡れ準備は万端だ。問答無用でねじこまれた近親ちんこの侵入にひるんだのもつかの間、すぐに未曾有の快感にほおを紅潮させ甘い吐息をもらしながら禁じられた行為に没頭してゆく。ハードに腰を使われるたび心は背徳感と気持ちよさのミックスで千々に乱れ彼女の顔はすっかり歓喜に満ちたそれ。いよいよ理性のタガが外れ恥も外聞もなくイクイク連呼するヒロインのファミリーまんこの最深部めがけ危険なインブリード上等の特濃孕み汁をとめどなく流しこみ続けるのだ。
以前からとびきりユースフルな濡れ場には定評のあるところ、さらにキャラ造形の幅が広がり作劇のヴァリエイションが増加してと顕著な作家的成長がうかがえる1冊。自分的には一部の年長女子でわずかに実用度が低下したものの、総体として春の夜長のベッドのお供としてもってこいの頼もしき精液分泌支援装置だ。さまざまな新機軸もおおむね成功していると思うので、引き続き近親エロスの最高峰を目指し邁進していただきたい。収録物件のなかでは従来からナックルカーブ作品でおなじみの兄妹ネタがやはりもっとも私的使い勝手がよろしく、子だくさんの笹枷(ささか)家7兄弟を巡るつがいつがわれアラベスク「てる子ちゃん家」3部作のうち2本「てる子ちゃん家の幸せさん事情」/「てる子ちゃん家のお昇りさん事情」と、海外出張から戻った父親の連れ子たる金髪ロシアっ娘義妹と露天風呂でしっぽりねっとりスキンシップ「秘湯露漫プチ恋湯治」でもってことのほかティッシュを費消。

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