2018-03-27

今週の超次元伝説。

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-無望菜志「魔剣の姫士」ジーオーティー ISBN:9784814800773
話○ 抜○-△ 消小 総合○

世界の危機を救うべく魔剣を振るう気高き王女はその代償として夜な夜な胎内へ触手を伸ばされ幾度となく絶頂させられて……表題作長編6話&描きおろしアフターエピソード。高貴な姫君たちが全身を這うウネウネに敏感な部分を執拗に刺戟され内奥深く肉塊をねじこまれては法悦の態でイキ狂う光景を王道ファンタシー大河ドラマの枠組みに乗っけてお届けの作者最新刊は黄色い楕円仕様としての通算5冊めにして当レーベルからの初お目見えだ。
ポップでキュートな訴求力ド高めの絵柄は万人受けのファンシイなものなのに、取りあげる題材はことごとくニッチきわまりない部分を突いてくる稀代のひねくれモノ。その重苦しい読後感では現代日本エロ漫画界で屈指の壮絶な寝取られ長編たる前単行本「NTR2」では全読者の心をどす黒く染め上げ絶望の淵に叩きこんだが、今回はどんなスペクタクルを我々の前に見せつけてくれるのだろうかと期待半分/不安半分で通販をオーダーしたその結果は果たして……。
クッキリハッキリのきわめて健康的な雰囲気のキュートなアニメ/ゲーム系の絵柄がなんと言っても無望菜志最大の魅力だ。デビュー当初から見るとエロ漫画らしく女体はより扇情的に表情はいっそう艶を帯びてと正しく進化しているのがわかる。描きおろしパートを除きすべて現本拠地の「COMIC E×E」の創刊号から直近にかけての掲載分と最新原稿ばかりゆえクオリティは高値安定。いつものように版元提供のコミックス情報ページでサンプル画像がおがめるので、この作家に慣れ親しんでいない方はそちらで絵柄の確認を。
前作では学園舞台の執拗な調教凌辱堕ちものを展開していたこの人が新たな連載作のモティーフとしたのは、初長編やその後の連載でもしばしば題材としていたいわば十八番の触手ネタ。そしてお話のテイストも前の本よりはそれら初期作に近く、根底にあるのは愛と勇気とわずかばかりのおちゃらけというきわめてポジティヴなものへ回帰。だもんで救いレスの陰惨な描写が延々と続く「NTR2」再び、と願ったダークエロス大好きっ漢は今回肩すかしを食らうかも知れないけども、個人的には全登場人物がまっとうに前を向き生きてゆく(まあ一部屈折しているのもおりますが)無望菜志謹製の人間賛歌が大好きなのでなんら文句などございません。
突如降臨した魔族に蹂躙されるヒト種の世界で、ただひとつそれらに抗し殲滅させることのできる、意志を持つ魔剣リュウセイ。いまや唯一の希望と化したその剣を操るのは、若年ながらも気丈な王女レイミア。その絶大な力はしかし魔剣に絶え間なく乙女の淫液を供給することでようやく得られるもの。かくしてレイミアは毎晩リュウセイの剣身からくり出される無数の触手に体躯を蹂躙され幾度となく愛液を噴き出しては父王や家臣たちの前でよがり狂うのであった……というのが物語のアウトライン。序盤戦は毎夜の恥辱に耐え忍びながら世界のために戦い続けるレイミアの活躍を描き出す。そして中途からはダークエルフの姫・アーファン/ドワーフの姫・キッシュが参戦し魔剣もパワーアップのはずが思わぬ大暴走、事態を収束するためお付きの女子連中まで加わっての大乱交大会となってなお荒ぶり続けるリュウセイ、そこへ差し迫る敵襲、ことここに至って踏み切ったレイミアのある選択とは……その迫真のクライマックスは実際に購入してからのお楽しみ。彼女の決断は事態を大きく変え、ひたすら肉体をもてあそばれるがままだったリュウセイとの関係もターニングポイントを迎えるのだけど、このパートでは赤面必至のラヴラヴ模様が臆面もなくくり広げられるので君たちも覚悟しておくがよいぞ。
前作とはうって変わってノーマルな男女の交合はまったくなく、画面狭しと這いまわる無数の男根様の肉棒が女子の敏感な穴ぼこへ侵入しまくる触手エロ専科となる。竿役は魔剣リュウセイただひとり(?)となるので形を変えたハーレムものと見立ててよいかも知れない。また中途までは淫液採取といってもまんこ攻略は周到に避けられてアナルやおっぱいなどを責め立てられながら噴き出すラヴジュースをモリモリ吸い取られ、女子連中はその都度トロトロでヘロヘロのアクメフェイスをだらしなくお披露目するのだ。変幻自在に先端形状を変化させ全身の器官に密着しながらコリコリネチョネチョえっちな部分を攻略しまくる触手プレイならではのド派手な攻防が読み手の勃起中枢をダイレクトドライヴ。
黒光りする剣の随所から回虫さながらの長細い突起が一斉に飛び出し女体のあらゆる場所へ取りついてヌルヌルと粘液を分泌させはじめるのが淫液採取の合図だ。独立した生きもののようにそれらは少女の敏感な部分を探り当てゆっくり周辺部からなで上げてゆく。じわじわこみ上げる快感にたまらず瞳をうるませほおを染めながら小刻みに嬌声を発するさまが扇情的でたまらない。やがてあまたの触手のなかのもっとも根太いものが玉門に達しその奥へと侵入を開始するとこれまでとは異次元の強烈な衝動が体内を駆けめぐり、彼女は目もくらむ快楽のとりことなってド派手なアヘ顔を衆人環視のなか見せつけてはひとしきり絶頂するのだ。
波瀾万丈ジェットコースターの物語を堪能しつつ粘液まみれのストロングエロスをたっぷり摂取のひと粒で2度美味しい触手ファンタシーの金字塔。個人的にはまんこ攻略がかなり遅くてジリジリさせられ実用評価にもマイナス要素になってしまったけど、そうした焦らし部分にも興奮できる方ならむしろ抜き度5割増しで。前作とはうって変わった正統派の明朗快活英雄譚はまことに読み口爽快で、一読すれば貴方のやりきれない生活にもすっかり日が差し元気を取り戻せることだろう。登場する3人の姫君のなかではやはり主演女優たるレイミア姫がいっとう好みで、彼女の気高き日常の姿ととことん肉欲におぼれハート目絶頂の濡れ場とのコントラストがまた辛抱たまらんのですよ。

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