2017-12-12

今夜のサルトムント。

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-梅玉奈部「乳娘MIX」海王社 ISBN:9784796411004
話○ 抜○-△ 消小 総合△

ド迫力バストを景気よく揺らしながら超絶淫乱ガールズ&レディースがこぞってイキまくり射精されまくり短編8本+巻末ゲストイラスト&おまけ漫画。多種多様なラヴ模様を展開しつつ艶めく肢体をフル活用しながらなん度も精液注がれ絶頂のおっぱい女子連中てんこ盛りでお送りする作者最新刊は通算6冊めのコミックスだ。なお表題はひとひねりして「にゅうこ・ミックス」と読ませます。
レヴュウを執り行う前に少しだけ昔話をさせてもらうと、ずっと商業エロばかりを追いかけてきた自分が例外的に同人メインで購入してきたのがこの人。というのも前世紀にふと手にした某大ヒットアニメのエロパロアンソロに収録されていたこの作家の短編が超絶エロくて、以後長いこと息子がお世話になったものだ。ただ昨今は私的嗜好の変化などもあり彼の薄い本を買わなくなっていたので、並行して商業活動をしていたのも観測範囲から見失っていたところ。それが今月の新刊一覧をながめていたらいきなりこれが視界に入り本能が命ずるままに衝動買いしたというわけ。
そんなわけでえらくなつかしく思いつつまずはググって状況を確認したところ、久しぶりの単行本だと思っていたこれより前の2015年にジーオーティーより「オタ牝かっ!?」というコミックスを上梓しており、それからカウントするとおよそ2年半ぶりの新刊となる由(気づかずにすいません)。なお当ブログで評価の俎上に載せるのは茜新社より2009年刊行の前々作「オペレーション大作戦Voyager」以来じつに8年越しの椿事でございますよ。
オーセンティックな90年代風味のアニメ絵はおのれの記憶にあるとおりのものでその変わらぬ絵ヅラに驚嘆したが、調べたところ著者公式サイト内の単行本未収録作品一覧にあるものからなん本かが今回めでたくピックアップされた模様。最古の作品は2003年執筆と壮絶に歳月を経ているのだけど、直近のいくつかもトーンワークの密度がやや高まった以外はあまり感触に変化がなく違和感ないのはすごいんだかヤバいんだか。
コミックス表題が示唆するとおり登場ヒロインはばいんばいんのエクストララージバスト女子が圧倒的多数。わずかにいる並乳さんも大ぶりの乳暈からツンとニップルを立たせ全力でメスとしての存在感をアピールだ。属性としては学生あり社会人あり人妻ありの全方位外交、そんで年齢的には推定ハイティーン~アラサー近辺といったところ。お歳の上下を問わず端整な顔立ちにムチムチ弾力のありそうなボディが組み合わされる、読者のザーメンを搾取するのに特化したデザインだ。いまとなっては明らかに古典的な造形だけど、それゆえに俺みたく大昔からエロ漫画を読みつけてきたロートル層にはウケがよさそう。
オール読み切りとなっている物語たちは著者pixivアカウントの単行本発売告知によればコメディ系を集めたとのこと。実際多くは明るく楽しくちょっとアホなタイマンエロスorライトな乱交で、強要っぽいのやらNTRテイストなのやら一部不穏な進行の話もあるがそれらも最後は明るく落としているので読後感は良好。梅玉奈部と言えばむしろ問答無用レイプ凌辱のイメージが強いのだがそれらは注意深く取り除かれているので、彼の描く人権蹂躙アラベスクのみを摂取したい方は今回ご愁傷さま。またいくつかのお話は既刊収録のキャラがこっそり登場していたり直接の後継エピソードだったり、昔からの読者にはうれしい仕掛け。加えてどの作品も能天気なラヴコメと見せかけつつ随所にニヤリとさせるフックが挟みこんであるのは商業/同人問わずおなじみの光景。
はるか以前この作家にもっとも惹かれたのはなんと言ってもエロシーンそれ自体で、その破壊力は現在でも健在だ。とりわけ一世を風靡したヒロインの胸部がダイナミックに躍動する乳揺れ残像描写や粘度の高い白濁が身体中にほとばしるド派手な射精シーンはいまでも見るたびグッとくる。執筆時期の新しいものでは詳細な射精断面図やえげつないアヘ顔百面相など現代エロ漫画に不可欠な演出も取り入れられていて、なおも貪欲に新たな手法を自家薬籠中にせんとする野心的な姿勢にはまことに頭が下がるしちんこは上がりますよ。
ステディな男子の前でだけ彼女らは着衣の下に息づくツヤテカボディを全面公開したわわな双丘に指や舌先の進入を許可する。激しく自己主張する胸部を乱暴に揉みしだき乳首をしごきあげるとたちまち甘い嬌声が漏れはじめ荒い吐息が周囲に立ちこめるのだ。すっかり準備万端の蜜壷へ暴れん棒をねじこみ性器同士の真剣勝負をスタート。独立した生きもののようにブリブリおっぱいを揺さぶりながら随喜の涙を流し未曾有の快感に打ち震えるさまがいとおしくもエロっちい。いよいよ感極まり彼氏の体躯へギュッと抱きつきながら絶頂するヒロインのえっちな子袋いっぱいに怒濤のごとく熱いほとばしりを注ぎこみフィニッシュ。
とまあこの人の同人でサルのように抜きまくったいにしえの記憶そのままにフル活用させてもらったが、なつかしいがゆえに看過できない瑕疵があり苦言を。旧作落ち穂拾い中心なのは未収録作多発だったものだから逆に大歓迎なのだけど、作品の初出媒体/掲載時期が単行本内にまったく記載されていないのはコレクターズ・アイテムとして大失格。前述の作者サイト内記事までたどれば多くは判明するものの直近の作品については不明なまま。このへんは次に構想されているだろうレイプ系作品集刊行の際には改善していただきたい。とはいえ本番レスな一部の話を除けばちんこの活用的にはノー文句で、なかでも想いを寄せる兄/懸想されている弟とヒロインとの複雑な関係をシニカルに描く「二親等大作戦」と、既刊でもおなじみ釣りキチ少女シリーズのうれしい単行本初収録エピソード「ブラックB大作戦」でもってことのほかハッスル。

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