2017-09-09

今宵の潜熱回収。

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-江口ジョーズ「コイビト コンプレックス」ワニマガジン社 ISBN:9784862695109
話○ 抜○ 消小 総合○

ウブで恥ずかしがり屋の先輩女子に次々と倒錯的なプレイを要求本編&描きおろし後日談+独立短編9本。押しに弱い系のキュートガールズ&レディースをライトにイジメるたび彼女らが羞恥に打ち震える光景を目の当たりにして悪魔的な悦楽にひたれること必至な作者これが記念すべきファーストコミックスだ。
きら星のようなヴェテラン作家に伸び盛りの中堅、さらには同人から三顧の礼でスカウトのニューカマーと、「COMIC快楽天」執筆陣は業界1の華やかなラインナップを誇る。そんななかどちらかというと絵も話も地味なこの人のことは申しわけなくもそれほど強い印象がなかった(マジすいません)。しかしながら今回出たこの処女作をひもといてみると、雑誌掲載時には見逃していた明確な個性と魅力が打ち出されているのに気づく。そんなわけでおのれの不明を海より深く反省しつつレヴュウ開始。
非常にオーソドックスなアニメ/ゲーム系のさわやかなタッチはまったく古くささなどなく、そうかといって先鋭的すぎることもない万人受けのヴィジュアル。収録作の初出を確認すると2013-17年にかけての快楽天掲載分とややワイドレンジなのだけど、初期に描かれたものでもおおむね作画のベースは確立していて直近のそれと比較しての違和感は少ない。気になる方は本屋で実際に見本をチェックするか、出版社公式サイト内のコミックス情報ページでサンプル画像を参照のうえ購入可否判断を。
このマーヴェラスな筆致でものされる女性陣はハイティーン制服女子から推定20代中盤の若奥様までわりかし幅広く取りそろえ。とはいえJK連中はむろんのこと大人女性でもハッキリとあどけない系の顔立ちであり熟女スキーの方には回れ右推奨。そこへおおむね巨乳寄りのたわわな肢体が付属するという、想定購買層の嗜好にドンピシャなボディデザインだ。ただし昨今よくあるようなお顔をも凌駕するド迫力バストではなくそこそこ現実的なサイズであり、造形全般にも極端なディフォルメはないので、従来実写に親しんでいたユーザーの2次元入門としても好適。
コンビニ売り物件だけあり、くり広げられる物語はいずれも穏健な和姦ベースのそれ。フォーリンラヴ直前もしくはカップル成就済みの男女による普遍的なタイマンエロスだ(1本だけ3P突入?と思わせる話があるけれどこれも最終的は1on1へ収束)。野郎サイドが主導権を握るのも女子側がリードするのも両方あるけれど、江口ジョーズならではの色合いがもっとも濃厚に出るのは押しに弱い系の女の子がちょいSな男子の度重なるお願いを断り切れず大胆な行為に及んでしまうタイプのお話。むろん慎太郎シール誌で本格的な凌辱だの調教だのができるはずもなくあくまでソフトな責めなのだが、理不尽な要求に困惑し恥じらいつつも「彼のためなら……」と精いっぱいご奉仕にはげむヒロインズのけなげな姿を目の当たりにして読み手の内なる嗜虐心を刺戟されなんともたまらない気持ちにさせられるのだ。
1本あたり16-20ページのコンパクトな容量ゆえ濡れ場のヴォリュームはそう潤沢ではないけれど、達者なコマ割りと扇情的なエロ演出で読者の股間をダイレクトドライヴする。ファックそれ自体のみならず女の子の細やかに変わる表情、とりわけ困ったような顔から陶酔しきったかのごとく快楽におぼれ昇りつめてゆくまでの一連のシークエンスを描かせると天下一品だ。ふだんはおとなしく引っこみ思案なタイプの女の子がトロ顔さらし大胆に乱れるその変わりようがグッと股間に響く。
おずおずと着衣を脱ぎ出す彼女の手をつかみ強引に布地を剥ぐといきなり現れた豊満な肢体へむしゃぶりつき敏感な部分を執拗に愛撫だ。無理矢理口腔へ舌をねじこみ濃厚なフレンチキスののち次々と恥ずかしい行為を命じればためらい涙目になりつつも唯々諾々と痴態をさらすさまにいっそう興奮。しっぽり濡れ受け入れ準備万端の蜜壷へシャフトをねじこみ屈辱的なポーズで内奥を貫くたび彼女はほおを朱に染め瞳をうるませながらも未曾有の快楽に身をゆだね小刻みに嬌声をもらす。ようやく理性の枷を外し汗と涙とよだれまみれで身もだえするヒロインのえっちな子宮に最後たっぷりと白くねばつく液体をプレゼント。
作画/作劇とも派手なギミックのないパッと見淡泊な雰囲気ながら、それゆえに女の子が羞恥の表情を徐々に愉悦で上塗りし大胆に乱れてゆく快楽享受プロセスが秀逸。とりわけおっとりオドオド系の女の子をレイプとか痛い手段ではなくあくまでソフトに征服してしまいたい願望をお持ちの貴方にはジャストフィット。絵柄的には一般漫画との親和性も高いだけにアッチの業界から引き抜きの声がかかりそうで心配だけれど、もうしばらくの間はこの淫靡なアトモスフィアを堪能させてもらいたい。今回収録のお話たちのなかでは、唯一続きが描かれカヴァーにも登場と待遇のよろしい根暗系女子・小崎杏里(こさきあんり)先輩のビクビクキョドリまくる反応ぶりが辛抱たまらんですたいな「僕の可愛い先輩」連作と、地味めOLさんが同僚男子の性欲処理を申し出て職場ガチファック「夢見る彼女と、」がことのほかナイスでございました。

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