2017-08-22

今月の変形機構。

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-かわもりみさき「めぐみさんは息子の彼女」エンジェル出版 ISBN:9784873067759
話△ 抜○-△ 消小 総合○

ふと魔が差して息子の恋人の処女を食ってしまった主人公は彼女の姉妹とも次々に関係を持ってちんこは大忙し表題作長編10話(第1-10話、以下続刊)。全国の冴えないオッサンどもの内なる願望をすべて実現の超イージーゴーイングハーレムに耽溺の作者最新刊は2017年度の初コミックスだ。
いきなり懺悔からはじめてしまうのだけど、自分はこの作家のことをかなり前からそれと認知してはいたもののいちどたりとも単行本を評価の俎上に載せたことがない。この人はすでに平成ひとケタのころから活動を続けている業界でも指折りの長寿作家なのだが、購入経験はまだ前身のブログすら開始していないころ、90年代末期の数冊のみである。よって今回はじつに10年以上もブランクを空けての再チャレンジとなるわけだ。なお作者ツイートによると本書でちょうど50冊めの単行本となる由。
それなりにいま風な彩色のカヴァーイラストを見て少々ビビったものの、いざページを手繰り出てきたのは昔の記憶にあったとおりのスッキリした一般青年誌系の作画。比較的シンプルな描線でトーンワークもサッパリと淡泊で、どちらかというとエロ漫画らしくないとも言える絵ヅラだ。調べてみるとさすがに現在はPC作画に移行しているようではあるものの、紙とインクでつづられる古きよきアナログ絵の痕跡を濃厚に残したヴィジュアルを目の当たりにして思わず郷愁に駆られたりして。
このプレーンな筆致でものされる女性陣は、掲載誌がコンビニ売りの「アクションピザッツDX」ゆえ同誌のレギュレイションに従いオール18歳以上かつ巨乳/爆乳専科。昨今のこの人は熟女専科になっていたという噂を仄聞していて熟女苦手の自分はそれが購入を敬遠していた理由でもあるのだが、本作はその点ヒロインが20代前半附近と若寄りになっていてひと安心。とはいえ抜き担当キャラに主人公の奥さんみたいなガチのアラフォーを配置していてそれがサマになってもいるので、近年のかわもりみさき作品に親しんできたファンもウェルカム。
単行本タイトルおよび帯訴求コピーでほぼストーリー概要が説明できるくらいに、お話の構造はシンプルきわまりない。妻子持ちのくたびれた中年・伊吹誠二(いぶきせいじ)は、アクシデントから息子・草太(そうた)の恋人・藤岡めぐみ(ふじおかめぐみ)を犯してしまう。深く反省しつつもめぐみとの関係を続ける誠二はさらにめぐみの妹・まゆみ(黒ギャル)や姉のこのみ(オタメガネ)とも寝てしまい……というセックスイヴェント数珠つなぎがくり広げられる仕掛け。そんな藤岡3姉妹による性的軍事侵攻のほか7つ年下の妻とも依然お盛んでまさにちんこの乾くヒマなし!という絶倫ライフを堪能しているわけですよ。そんな具合に読者の願望具現化に特化した内容ゆえ物語的コクは限りなく希薄だが、それゆえ脳みそのリソースをムダに割くことなく自慰表明にひたすら集中できるはずだ。
1話あたり18-20ページのコンパクトな容量ながら、序盤で物語のルーティンを確立してしまいあとはひたすら濡れ場ループなのでエロシーン占有率は高い部類。多くのピザッツ物件の例にもれず、数年前に単行本化の際は青年マーク付与が前提条件になったことから性交描写のスープアップが図られ他社のそれに遜色ないものとなった。加えてここ最近のかわもりみさきはエグいアヘ顔フィーチャーを看板にしているらしく、ハードにまんこをほじくられ大量のザーメンを子宮の許容量いっぱいに叩きつけられて白目剥き絶頂の光景が雨あられと降り注がれる。肢体のシズル感や嬌声/擬音の密度といった要素はむしろ淡泊なだけに、このアクメフェイス絨毯爆撃がより鮮烈に読み手の脳裏に突き刺さる仕組み。
居並ぶ女子みな中年ちんこを前にすればたちまち発情しダイナミックボディをみずから白昼のもとへさらけ出す。執拗な愛撫に身もだえし秘密の花園をゴリゴリほじくられてたちまち彼女ら夢心地。準備万端の蜜壷へ侵入してくる暴れん棒を肉ヒダうねらせ熱烈歓迎だ。オッサンのねちっこいテクで際限なく快感を引き出されながら法悦の態でイキ狂うヒロインズのドスケベまんこめがけ怒濤のごとくザーメンの奔流をお見舞いし女体征服ミッション完了。
一部の熟れすぎたお方だと若干私的実用度が低下したものの、想定読者層が抱くであろう妄想をあからさまかつ極度にインスタントな形で全肯定してくれる抜き特化物件だ。しかも巻数表示こそないが物語はまだなかばであり、今後も夢の中年オヤジハーレムが続くよどこまでも。このたび息子を慰安してくれた登場ヒロインズのなかでは、やはり主演女優たる素朴系爆乳ツインテっ娘・めぐみさんが自分的には最シコで、ウブな乙女だった彼女がすっかり開発されド派手なイキ顔さらしつつ中田氏され放題の光景でマイサンを酷使しまくり。

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