2017-07-09

本日のアレキサンドリア四重奏。

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-前川ハヤト「お姉ちゃん病棟」ティーアイネット ISBN:9784887746565
話△ 抜◎-○ 消小 総合○

交通事故で重傷を負った主人公は姉たちが医者や看護師として勤める病院で至れり尽くせりの血縁ハーレムライフを満喫表題作長編全5話。全国8000万のおねショタスキー期待の成長株たるこの作家が今回も糖度10000%の全編実姉ベタ甘ラヴを過剰供給の最新刊は通算3冊めのコミックスだ。
2014年に上梓されたこの人のデビュー作が「大好きだからお姉ちゃんとHしてもいいよねっ」で、一昨年秋に刊行の前単行本「お姉ちゃん先生の秘密授業」と来りゃ、およそ2年近く経ってリリースのこちらも当然のごとく「お姉ちゃん」がらみのタイトル。なお1冊め→2冊めより若干発売ペースが落ちた原因については巻末著者あとがきに記されているのだが(くわしくは実際に買って読もう!)、その体験が今回の連載作品にバッチリ活かされているのだから転んでもタダでは起きないプロ漫画家の鑑ですね。
キャリア当初はかなり粗っぽく感じた作画はいまだにゴツゴツとした部分を残し洗練の極みとは言いがたいものの、充分なキャッチーネス&キュートネスを備えた万人受けしやすいものだ。例によって収録作の初出を書いてくれていないが確認してみると2015-17年の「COMIC夢幻転生」掲載分ということで執筆時期は新しく表紙のカラー絵と本編のモノクロ原稿とのギャップも最小限。行きつけの書店にサンプルが置いてなくても裏表紙に中身から抜粋が散りばめられ、また版元公式サイト内の著者別情報ページから1話試し読みを含めたサンプル画像が参照できるので前川ハヤト未体験の方が挑戦してみるのも容易。
たまに読み切りも手がけるけれど今回は1冊まるまるの長尺ものなのでまずはストーリーの概要から。事故で大ケガし生死の境をさまよった少年・斉藤日向(さいとうひなた)だが、さいわい予後は順調で現在はリハビリと勉強にはげむ日々。彼がかつぎ込まれた帝愛総合病院では偶然にも3人の姉がナースとして勤務しており、なかば専属で世話焼きしてもらい入院生活は快適そのもの。凛とした雰囲気のなかにも女性らしい物腰の次女・菖蒲(あやめ)、豪快脳筋系のビッグで褐色な三女・皐月(さつき)、おっとりラヴリィなツインテ四女・菫(すみれ)それぞれと姉弟水入らずの濃密な時を過ごすうちいつしか身も心も結ばれるのであった……というのが物語のベースライン(ちなみにお姉ちゃんたち全員処女)。みごとにタイプを違えた彼女らのキャラメイクに序盤から即ハーレム突入ではなくキッチリ各個撃破の周到なお話運びも合わさって、おのおの異なる反応のヴァラエティ豊かなおねショタエロスを腹いっぱい摂取できる仕掛け。さてここまででまだ見ぬ長女はどうしたの?と疑問が湧くところだが、下3人とは異なり勉学のため早くに家を離れ以前から当病院の医師として赴任している長姉・椿(つばき)はどういうわけか日向の前に顔を出さず、しかも接触を故意に避けているフシもあり。そんな彼女も日向の再度の危機に際してついに姿を現し、ようやく4姉妹そろったところで物語はいよいよクライマックス!なのだけど、以降の展開については貴方自身の目でご確認を。
日常パートはすべてこれスウィートな姉弟ハーレムを具現化するための前振りであり、当然その真髄はいとしのお姉ちゃん連中とねっとり執拗に絡みあうエロシーンそれ自体。1話あたり30ページ以上の大容量を存分に活用してショタ弟とむっちり姉との汗だく汁だくファックを詳細中継だ。主人公の少年らしい短躯に対し堂々たる体格の姉たちが優しくもときに激しく彼の肢体を包みこみいつしかひとつのマッスと化しながら快楽享受に没頭。いきり立つ怒張を下腹部の茂みのなかへ導き入れ粘膜どうしのハードな摩擦運動をくり広げては淫語も擬音も渾然一体となってコマ全体を覆うダイナミックなエロ演出が我々のシンクロニシティを高め自慰表明を力強くアシストするのだ。
入院生活の無聊をなぐさめるべくお姉ちゃん'sは果敢に弟の股間へしゃぶりつき全力ご奉仕をスタート。ほとばしる青い精をゴックンしたらこんどは前人未踏の蜜壷をみずからご開帳してレッドスネークカモン。姉の長躯にしがみつき必死で腰を振る彼を優しく抱きしめつつも自分自身はじめての衝撃に全身を打ち震わせるさまがけなげながらもエロっちい。肉ヒダを目いっぱいこすり上げられるたび内奥をきゅんきゅん収縮させ白濁を迎え撃つ気満々の姉まんこの最深部へヤンガーブラザーザーメンの奔流を2度3度4度と注ぎこみ姉弟の濃密な愛の営みはいつまでも続く。
整然とした作画や巧緻なお話作りで売るタイプではなくいくらか大味感はただようものの、ことこの作家に関してはやりたいことが明確でありその情熱のすべてが優しくえっちなお姉ちゃんヒロインズとのイチャラヴを実現することへ向けられているのが如実にわかるのでさほどのマイナス点とは感じない。かくして目前に提示される高カロリーきわまりない甘々おねショタ満漢全席ときたらまるで激盛りのお菓子をエンドレスで胃袋へ詰めこまれているかのような感覚であり脳髄まで砂糖漬けになること必定。そのブレない姿勢にはまいどながら最敬礼するほかなく、今後もスウィートネス炸裂な姉弟エロスを延々描き続けるのだろうと改めて感服した次第だ。本連載登場の弟LOVE4姉妹のなかでは、表紙でもたいそう扱いのよろしい、褐色豪快系だけどじつは純情で一途な三女・皐月姉がマイベストお姉ちゃん。

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