2017-06-12

本日の梅雨前線。

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-鈴玉レンリ「rainy bride」コアマガジン ISBN:9784866530550
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

恋愛まっただ中な男子女子が互いの欲望の深い部分まで見せつけ合いやがて2人溶け合って短編全11本。清潔感あふれるタッチで描かれるキュートなおにゃのこたちがステディな男子の前でだけド淫乱な本性を全開し執拗にナマ中田氏を懇願してはご要望どおりたっぷりと白濁を注がれ絶頂のスペクタクルな情景をスウィートな純愛模様に乗っけてお送りの作者最新刊は通算11冊めのコミックスだ。
1990年代から続いていた紙雑誌媒体としての長い歴史を先ごろいったん締めくくりweb配信へと移行した「漫画ばんがいち」のその全盛時代を看板作家として彩っていたのがこの人。自分が同誌を定期購読していたのは最晩年の一時期だけだったけど、いくらか装いを変えた当時の誌面でもむろん主力として君臨しており大いにヌキヌキさせてもらったものだ。電子になってからは我が観測範囲では見なくなってしまったけど引き続き活躍しているようでまずは善哉。
かつてのばんがいちのロール・モデルたる、少女漫画直系の繊細かつフェミニンな筆致に野郎向けエロ用のごく微量なオタテイストを附加した上品きわまりない絵柄がいまも昔も鈴玉レンリ最大のリーサル・ウェポン。前単行本「Pinkish pretty」発売からちょうど2年経過のこのニューエスト・モデルでもその部分は不変で、収録作の初出を見るに直近2、3年ほどのスパンで描かれた最新プロダクトばかりゆえ表紙のみ目にしての衝動買いでも期待を裏切られるようなことはない(ちなみに恒例のタイトル色シバリ、今回は雨ということで水色基調ですな)。なお版元提供の作者別情報ページで内容見本が確認できるほか、著者公式ブログの発売告知記事において一部ショップでの購入特典が案内されているので、一目散に本屋へ駆けこむ前にそれらを参照しておくのをオススメ。
この流麗な作画でもって10代なかば~20代前半附近の魅力的な女の子を逐次投入するのがまいど恒例のパターン。守ってあげたい系のあどけない少女からむしろイイコイイコされたいお姉さんタイプまで、おとなしいのあり活発なのありとヒロインの性格設定も多彩。加えて髪型を違えるのみならずアクセサリや服の着こなしまでディテイルを綿密に差別化するあたりがいかにも女性作家らしい丁寧さを感じるポイント。さらに男子側までもがショタっぽいのからガチイケメンまで見目麗しいのがよりどりみどりでまことに眼福ですね。最後に言い忘れてましたがカヴァーイラストで大いに訴求するように基本ビッグバスト寄りの肢体描写をする人なのでロリコンの諸兄はここで回れ右。
ストーリーラインも既刊同様に一般的な男性向けエロのそれとは微妙に味つけの違う部分で、基本的にはオーソドックスな1on1のタイマンラヴに終始するのだけど、その際に登場キャラクターそれぞれの細かな感情の揺らぎを微妙な表情変化や一見迂遠にも見える科白まわしでヴィヴィッドに表現するのがとても巧みなのだ。同年齢もしくは数歳差のカップルズは全組とっくにお付き合いをスタートしているのだが、2人の間に横たわるわずかな齟齬や距離感を両者とも自覚しておりそれを縮めようと心を砕く一連のアプローチを繊細かつ緻密につむいでゆく。このへんは無粋なエロガッパたる自分だと「ゴタクはええから早よファックせんかい!」と思ってしまうこともあるものの、そうした紆余曲折を経てようやく彼氏彼女が互いの気持ちを再確認しより深く結ばれる幸福な結末に「えがったのう……」と涙してしまうのですよ。
一方で従来の鈴玉レンリ漫画からいくらか変化を感じたのがエロシーン。1本あたり18-20ページ平均のややタイトな総分量のなか物語パートにも相応にスペースを割くので濡れ場支配率は格段高くない部類ながら、女の子自身が積極的にセックスを主導しえげつないくらいのまんこご開帳や淫語乱射を披露するなど既刊以上に直截的なエロ演出が増えた印象だ。とりわけ目につくのがゴム無しガチ膣内射精への執拗なこだわりで、これまでもコンドーム着用からナマ中田氏へシフトする展開をときおり用いていたのが今作ではビックリするほど頻発。また表現内容こそおとなしめなものの性器結合図なども出番が多くなって断面描写大好きっ漢の俺歓喜雀躍ですよ。ふだんははかなげで清楚な雰囲気のヒロインたちがド派手にイキ顔さらしてハートマークを乱射してはしきりに種つけをおねだりしてくるのだからこりゃ辛抱たまりませんね!
最愛の彼の本当の気持ちを確かめたくて/大切な彼女の真実の姿を知りたくて、不器用な2人はおもむろに本心をぶつけひたすら身体を重ね合う。着衣の下に隠れていた白磁のごとき裸身をさらけ出すヒロインの神々しいまでの姿はまるで女神。すでに濡れそぼつ下腹部を指先で押し広げ柔肉のたしかな盛り上がりを感じ取りながらこんどはたぎる怒張をインサート。引き締まった細腰を上下させ大ぶりの双丘を揺らしながらこみ上げる快感に身もだえするその表情はすっかり紅潮しうるんだ瞳がエロティック。手足を絡めあいいっそうハードに性器どうしを交差させながら四方八方へ淫語をまき散らしうわごとのように膣内射精を懇願し続けるエロメスどものリクエストにお応えし、最後は子宮口のその奥まで届こうかという勢いで滝のごとくザーメンの奔流を叩きつけ女体征服ミッションコンプリート。
スタンダードな成年漫画とは微妙に異なるアプローチをくり広げつつたっぷりとピュアラヴに耽溺する従来路線に加え、ちんこまんこがハードに絡みあい女子連中がドエロく乱れまくる光景をよりダイレクトに活写し抜きツールとして万全の活躍を見せる1冊だ。個人的嗜好により年長系ヒロインのお話や擬似百合プレイなど一部の作品では若干ムスコが萎縮したものの、基本的にはこれまで以上に使い勝手良好であり鈴玉レンリ作品集としてはもっとも実用寄り。掲載誌のweb移行とともに発行頻度も下がりストックの蓄積が遅くなりそうなのは気がかりだけど、今後とも極上純愛模様&美まんこ描写でガッツリ楽しませてもらいたいもの。このたび収録の物語たちのなかでは、芸能界を夢見て浮かれるヒロインを心配しつつベッドのなかでド淫乱に変貌する彼女とガチハメ中田氏三昧の「my "IDOL"」と、お出かけ日和を尻目に2人で部屋に閉じこもりダラダラとひたすら交合を重ねて「五月の病」でもって包皮も発火するほどにマイサンを摩擦しまくり。

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