2017-04-23

本年度の大量離脱。

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-タカハシノヲト「搾精カーニバル」ワニマガジン社 ISBN:9784862694850
話○ 抜○-△ 消小 総合○

ドスケベな人外さんや優しいオネーサマに囲まれてぼくのヤングなちんこは破裂寸前短編全9本。ロリっ娘から爆乳さんまで、さらにはヒューマン属性以外の女子もよりどりみどりのヒロイン連中が多種多様なショタ男子たちに全身全霊で愛されイキまくりよがりまくりのハッピーエロスに浸りきり人生の痛みも苦しみもキレイサッパリ忘却できる作者これが記念すべき処女単行本だ。
かつてのコアマガ移籍組中心から現編集部スカウティングの新人および快楽天系列からスライドの幾人かをプラスと執筆陣が徐々に移行している「コミックゼロス」は毎月数百ページの特大ヴォリュームでの刊行を続けており、付随してどんどん誌面にニューカマーが登場。この人もそんな期待の新星のひとりで、同期の精鋭たちを押しのけ無事今回デビュー作の発売とあいなった次第。
たわわなビッグバストをまる出しのキャッチーな表紙をめくると出てくる冒頭カラーパートはおおむねファーストインプレッションどおりの筆致なのだけど、中身のモノクロ原稿はオーソドックスなアニメ/ゲーム系のタッチを基本としながらも描線に独特のタメがありメインストリームのそれとはいささか雰囲気が異なる感じ。眼ヂカラのある顔立ちや繊細なツヤベタの処理など、なんとなく日ごろ創作同人イヴェントなんかに出張ってそうなノリだ(独断と偏見)。すべてゼロス初出の収録作たちは2014-17年と執筆時期にいくらか幅はあるけれど最古のものでもう基本形はできあがっており単行本トータルでの品質は安定。なお版元提供の新刊情報ページで内容サンプルが見られるほか、著者公式ブログにある発売告知記事で各ショップ購入特典や通販サイト案内などがなされているので、作者に関する予備知識を得たい方はそちらへ立ち寄ったのち購入可否判断を。
裏表カヴァーイラストや帯訴求コピーで高らかに謳うように、このたびぼくらの股間に奉仕してくれる女性陣は淫魔っ娘や座敷童に女神さまなどnot人類率がなかなか高く(ちなみにカヴァー下のあとがき兼キャラ紹介で彼女らの種族やフルネームが判明)、なおかつ貧~巨までバランス型のおっぱい描写ながら男性主人公に対しお歳が上であるヒロインが圧倒的多数。さらに女の子より男子の方が先輩な一部の話ですら彼らの造形が小動物系キュート寄りに偏っているので、いわゆるおねショタスキーにとって垂涎の恋愛空間が実現しているのだ。
明朗快活なヴィジュアルにふさわしく、くり広げられるストーリーもまた甘やかでさわやかな運命の恋人どうしによるピュアな恋愛模様がマジョリティとなる。巻末収録のショタ大家×入居人女子'sのお気楽ハーレム「はっぴー・まんでー」を唯一の例外として、あとは幼き日からの無邪気なじゃれ合いが真摯な恋に発展したり身体だけの関係だったはずがすっかりラヴ100%突入したりのバカップルエロ。とかく日々ままならぬ現実世界の処世へ背を向けて、このすべてがあるべきところへ収束し彼ら彼女が永遠の愛を誓いながら固く結ばれるプロミスト・ランドへの到達をちんこを握りしめながらラストまで見守り、2人のロマンスがみごと成就したのを目の当たりにしながら瞳からも亀頭からもとめどなくあふれる涙を抑えることができない。
大半が1本あたり24ページの比較的潤沢なヴォリュームを有してはいるものの、人外or年長女子×ショタ男子が惚れたハレたの赤面ラヴを展開する日常パートのイチャイチャ模様に注力し濡れ場占有率は平均値こそ充分キープとはいえそんなに高くない方。 そうはいってもケモやらモンスターやらヒトならぬ眷属のワンダフルな行為を多く含み、少数派の人類女子も少年の昂ぶりを優しく慰安するおねショタ特有の描写がふんだんに盛りこまれていて股間はエレクチオンしっぱなしだ。ことに思春期男子特有の制御不能な性の暴発を年上ゆえの余裕とあふれ出る母性愛とで優しく包みこみみごと合体へと導かれるに至る一連のプロセスを読み手も脳内で追体験してバブみ最高潮。
純情なボウヤも生意気なガキもすべてを理解し抱擁してくれる年上ガールズの無償の慈愛に包まれダークな感情の一切合切は雲集霧散して梵我一如の境地が出現だ。噴火寸前の暴れん棒を胸の谷間にはさみこまれ先端をチロチロ刺戟されてたちまち第1ちんこ汁を射出。右往左往しキョドリまくる彼におかまいなくヒロインは年上まんこで暴れん棒をガッチリはさみこみ粘膜どうしのハードな摩擦運動をスタート。未曾有の刺戟にまるで女の子のごとく身もだえする少年を頭からふんわり抱えこみさらなる射精へ向けてスムーズに善導する彼女らの無限大のホスピタリティに心打ち震わせながらモノノケまんこへも人類の子宮へもまとめてショタザーメン満タン注入だ。
登場人物の誰ひとりとして悪意を抱く存在のいない、まさに繭のなかのコミューンのごとき作品世界はいちど立ち入ると2度と日常へ戻れない甘美な麻薬。おねショタ嗜好の希薄な自分は一部の極端に男女の体格差を強調した作品だと感情移入の難しさもあって若干屹立度が落ちたものの、とりわけ年長女子×年少男子の構図を愛する好事家の方ならばこの砂糖菓子のような物語空間に魅入られるかのごとくハマりまくること請け合い。作品の初出を見ると人外要素とおねショタ要素は時期により描き分けているわけでなくランダムに送り出されており、タカハシノヲトにとって両者は不可分のエレメントとして脳裡に並立し彼の初期衝動を支配しているのだろう。いまのところ漫画産出ペースがやや緩慢だけど今後さらに本腰を入れドエロいブツを大量投下していただきたいもの。てなわけで我が股間的には、つまみ食いのはずがすっかり主人公ちんこにゾッコンの有角淫魔っ娘がところ構わず搾精しまくり「ハセヒメ」と、日焼け幼なじみJKとの再会から彼女を押し倒しラヴワード全開でストロングファックの「都会っ子とケダモノ」がことのほかマーヴェラス。

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