2017-04-20

今宵の鉄血勤皇隊。

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-上石ニーニー「姉妹性交淫習」茜新社 ISBN:9784814800254
話△ 抜◎-○ 消小 総合○

一族のしきたりに従い3姉妹とその母は弟の子を産むための肉便器と化して今日も種つけされ放題長編6話&描きおろしアナザーストーリー+独立短編3本。母や妹や姉たちとインセストタブー上等でひたすら交合にいそしみムチムチボディに耽溺する血縁ファックを雨あられと読者の脳裡に叩きつける作者最新刊は通算3冊めにして当レーベルからの記念すべきファーストコミックスだ。
この作家のプロダクトを最初に目にしたのはたしか10年以上前、いまは亡き「COMIC RiN」でのこと。気まぐれでしょっちゅう執筆をすっぽかす他の執筆陣に対し、まだまだ発展途上の筆致ながらも量産の効くこの人はしょっちゅう予告にない代打をこなしていたものだ。そんな同誌も休刊して幾歳月、現在この人はよその出版社へ新天地を求め、あるいはときに二次創作で活躍してと引き続き変わらぬ健在ぶりでうれしい。そして当版元のweb配信誌「コミックグレープ」に腰を落ち着け手がけた作品たちが今回めでたくリリースとあいなった。サン出版より2013年に上梓された前単行本「いやらしい牝穴」刊行からおよそ4年あまりのインターヴァルを経ての新刊発売である。なお作者サイトのむやみに浩瀚な発売告知記事から各ショップ購入特典が参照できるので、お好きなブツをゲットできる本屋で買うのがよろし。
特別新しいとかセンス炸裂とかいうタイプではないものの、実直でオーソドックスな一般青年誌系の絵柄はデビュー当初より格段に安定感を増した。描きおろしパートを除き2014-17年にかけてのグレープ掲載分を収録と執筆時期にいささか幅はあるけれど、最古のものでもタッチはあらかた固まっており単行本全体を通じての変動は少ない部類。そんなわけで表紙のみ見ての衝動買いでも第1印象を裏切られるようなことはないと思うが、万全を期すのなら出版社提供の単行本紹介ページにサンプル画像があるのでそちらのチェックをば。
このたび登場の女性陣はあからさまなコミックス表題が示唆するとおり姉妹(&母)の血縁尽くし。年齢的にはハイティーンを中心に推定アラフォーのお母様世代がプラスされるが、ママン連中もルックス的にはかなりキュート寄りで俺のような熟女苦手っ漢でもそれなりに受容できるのがありがたいところ。元来グラマラス系の描写でならす作家だけにむろん誰ひとり例外なくバッツンバッツンのドスケベボディを標準装備で、大ぶりのえげつない乳首といいモサモサのアンダーヘアといい牝の記号をそこらじゅうにばらまいた、まさに読者のちんこをしごかせるためだけに生み出された抜き特化ヒロインが勢ぞろい。
むろん物語の方もすがすがしいまでの近親相姦専科で、赤の他人より身近にいる姉や妹こそが男たちの欲望のターゲット。とりわけ冒頭からの長尺ものであり実質的なタイトル・チューンに相当する「美ヶ根家の淫習」シリーズでは、ほとんど女性しか生まれない家系にあって男子を成す唯一の手段が近親相姦であるという、この禁断の交わりに正統性を与えるギミックからオハナシがどんどん広がってゆく巧みな仕掛け。その他ノーテンキな兄妹エロスからディープな血縁ファックの連鎖まで多種多様なインセストタブーを堪能しお腹いっぱいだ。行為内容としてはすべて合意のセックスながらこれら背徳の関係を深く追及してゆくタイプのお話が多く、コミックスを通読したのち我々の脳髄に残る感触は心持ちダークテイスト。
中堅からヴェテランにさしかかろうかという熟達の作家だけに作品の趣向は多彩なのだけど、ド迫力ボディを怒濤のごとくまろび出しては画面いっぱいに擬音や淫語をマシンガン連射する超高密度ファックのおかげでそのできばえにもかかわらずストーリーの印象はかすみがち。むろん抜き漫画としてはそれこそが正道であり、上石ニーニー特有のおそろしく煽情的な女体が惜しみなく乱舞しては大量の液汁にまみれる光景がなんとも眼福だ。今回はすべてが近親ものというアンモラルな題材ゆえ妊娠上等のナマ中田氏セックスもより迫真性が高まり、作中でしばしば披露するヒロインズのはしたなさすぎるエロワード絨毯爆撃がぼくらの勃起中枢をとらえて放さない。
禁断の種を孕む危険もなんのその、姉や妹や母までもが血を分けた同胞(はらから)にすべてを捧げ性欲処理の道具となることを誓う。当初からつがう気満々か最初抗ってみせるかの違いはあれど、いざ血縁ちんこを受け入れればたちまち背徳の行為のとりことなり昼夜分かたず子作りセックスに没頭だ。愛撫などせずとも濡れそぼち準備万端の蜜壷を強引にシャフトで貫いては激しく腰を使い、それに呼応して全身を打ち震わせ快感に身もだえする彼女らの痴態がさらなる興奮を呼び起こす。ビッグバストをブリブリ揺らし全身汗みずくになりながらド派手な嬌声を発し昇りつめてゆく肉親まんこの最深部めがけ受胎確実の特濃ザーメンをたっぷりとお見舞いだ。
アダルトさん苦手の自分はティーンズ姉妹たちに比べお母さまたちだとどうしても実用度が下がるのだけど、それを差し引いてすら壮絶なまでのストロングファック満漢全席に終始圧倒されっぱなし。キャリア初期の作品に満ちていたホンワカ感やある種の軽妙さはいくらか失われ現在ではほんのり頽廃の香りがただよっているのでRiN時代の上石ニーニーに親しんでいた方は少々驚くかも知れないが、それと引き換えに背徳感を増したゾクゾクするようなエロスを獲得しているのだからこの変化は必然だったのだろう。そんななか昔からおなじみのキャラが今作でもチョイ役ながら投入されていたのは古くからのファンとしてはうれしく、こうした遊び心はこの先芸風をチェンジしても引き続き持っていただきたい。このたび登場のキャラたちのなかでは冒頭長編「美ヶ根家の淫習」のショートヘア活発系次女・美ヶ根橙明(みけねとあ)と、今回唯一の能天気ラヴ短編「肉ムチ妹トレーニング」主演女優たる脳みそホカホカ系淫乱っ娘・佐多山美香(さたやまみか)ちゃんが私的最シコヒロインズ。

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