2017-01-16

本日の機能性食品。

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-ビフィダス「キミを誘う疼き穴」エンジェル出版 ISBN:9784873067421
話◎-○ 抜○ 消小 総合○

多種多様なプレイに没頭しながら性欲全開のドスケベヒロインズが恥も外聞もなくイキ狂い短編9本+フルカラーショート1本。灰色の日常から極彩色の肉欲曼荼羅へとトリップし本能のまま乱れまくる女たちの浅ましき行状をさまざまな恋愛模様とともにお送りするこちらは作者初の商業単行本だ。
ごくたまにスポット買いするくらいでふだんはあまり手に取らない「エンジェル倶楽部」だけど、絵柄も趣向も過剰なほどに濃口の執筆陣をズラリと並べるのが昔からの変わらぬ誌風。この人についてもきちんとした形で作品を読んだことがなくて今回ほぼ不見転でのチャレンジなのだけど、エンクラ作家であるからにはひと筋縄ではいかない物件だろうと覚悟しながらページを手繰ると……そこに広がっていたのは事前の予想を上回る得も言われぬ世界だったですよ。なお出版社公式サイト内の新刊情報ページで内容サンプルが、編集部ブログの特集記事で各ショップ購入特典がそれぞれ参照できるので、いきなり書店へ駆けこむ前にまずそれらのチェックをオススメ。
ドエロいお姉さんズが景気よくビッグバストをまろび出しの表紙/裏表紙を目にしてまず感じるのは、2016年だというのになにやら昭和の香りすらただよう絵柄の雰囲気。劇画ティックな泥臭さとは無縁なものの、目鼻附近の処理や輪郭線などずいぶん古典的な描き方だ。技術的には完成されているし執筆時期も直近2年以内と集中的に描かれたものだけに安定感は抜群だけども、萌えだのオサレだのとは縁遠いノリではある。
この独特な作画から生み出される女性陣はその落ちついた筆致もありずいぶん大人びて見えるものの、作品を読み通してみたら意外にもティーン多め。むろんJDにキャリアウーマンや若奥さまなど成人女性も用意しての全方位外交ではあるけれど、10代女子スキーの自分的にはまずここで評定アップ。肢体描写は若い娘でもアダルトさんでも基本巨乳寄りながら、スラリとしたモデル体型というよりは体幹のガッチリした骨太のプロポーション。なかには少々ぽっちゃりしすぎているのではという娘も散見されるのだが、その微妙にスタイルよくない感じがむしろ生々しい存在感とエロティシズムを喚起せしめておりナイスだ。
どちらかというと官能小説ばりの凌辱調教系のオハナシが主流のエンクラだけど、ビフィダスがこの単行本でつむぎ出す物語はけっしてダーク一辺倒ではなくもっと複雑な味わいのもの。ベタな堕ちものやノーテンキ3Pなどシンプルな構成のお話もあるけれど、大半はイチャラヴとも強要ともつかぬ、はたまたハッピーなのかバッドなのかよくわからない収束をする後味の微妙な作品群がズラリ。エロ漫画に単純明快さを望む方はどうにも居心地の悪さを覚えるかも知れないが、登場人物たちの揺れ動く感情をさらけ出しねじくれ迷走する愛の行方をサックリえぐって読者の目の前に突きつけるシャープな作劇が脳裡へ強烈に刻みこまれる。とりわけ報われぬ感情やらやるせない気持ちやら心の闇を覗かせるタイプの物語をやらせると抜群で、ストーリーテラーとしてのたしかな技倆をデビュー作から惜しみなく発揮。
付随してくり広げられるエロシーンもまた深いコクを持つ口当たり濃厚なそれ。ただ複雑怪奇なお話運びとはやや持ち味が異なって、濡れ場突入とともに日常パートから雰囲気がスパッと切り替わり怒濤の肉欲全開モードへと180度様相を変える鮮明なコントラストが特徴的だ。クールだったり無邪気だったりのふだんの素顔をセックスの際にはまるっきり白痴みたいにだらしなく豹変させ下品きわまりないアヘ顔をさらけ出すギャップがとにかく強烈。その印象をさらにブーストさせるのがビフィダスお得意の特殊プレイ逐次投入で、ヒロインの敏感な部分を舌先や指に性器などでゴリゴリ責め立てるのみならず腹パンや首絞めなどエグい行為を次々かまされて彼女らも未曾有の感覚に半狂乱。瞳孔を開きうわごとのように淫語乱射しながら昇りつめてゆくエロメスどもの子袋めがけ許容量オーヴァーの白濁を幾度となく注ぎこむのだ。
純真無垢なのもの冷徹無比なのも、着衣をはだけ局部を愛撫されて情欲に火がつけばたちどころに本能のみに脊髄反射する一匹の動物へと成り下がる。自分から男の肩口にしがみつきねっとり舌先をからめながら全身をねめ回され下腹部はすっかりびしょ濡れ。準備万端の蜜壷へ暴れん棒をねじこまれ粘膜をこすり上げられて早くも絶頂。しきりに腰を使われ内奥を突き上げられるたびうっとり法悦の態でアヘ顔さらすさまがなんとも淫猥だ。メリメリ音を立てながら子宮口の奥まで貫かれ日本語にならない咆吼を発しながら全身を打ち震わせるヒロインズのド淫乱まんこの奥底に勢いよくザーメンの奔流を叩きつける。
理性の枷を解き放ち人格崩壊レヴェルの痴態をさらけ出しながらひたすら快楽享受に没頭する女たちのケダモノじみたストロングファック満漢全席を味蕾が飽和するまで堪能できる疾風怒濤のごとき処女単行本。アモルフな感情を去来させほのかに頽廃的な叙情すらかもし出す作劇の妙も併せエロ漫画フリークならいちどは摂取しておくべき逸品だ。収録作いずれもおもしろく読み股間をハードに活用させてもらったが、なかでも名前しか知らない女の子と刹那的な情事にいそしむなかとある事実を知り激する感情のままいっそう乱暴に彼女の肢体をむさぼる「雨宿りのミカ」と、ボーッとして見える教え子JKが突如感情をむき出しにして情交に熱中し腹パンセックスで絶頂「原田さんの帰り道」がことのほかfeel so good。

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