2016-11-24

本日のサード・ガール。

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-三糸シド「ドスケベ・アプリ」三和出版 ISBN:9784776990994
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

被写体の女の子を存在ごとコピーするスマホアプリであこがれのあの娘にガチハメ三昧連作シリーズ4本+独立短編6本。謎アイテムの力でキュートガールズがド淫乱ビッチへと変貌し変顔百面相さらけ出しながら連続膣内射精されハードアクメの壮絶な光景を読者の脳みそへ強烈に焼きつける作者最新刊は通算5冊めにして当社発の4thコミックスだ。なお当ブログではタイトルに機種依存文字があれば置き換え表示するので、本作表題中のハートマークをナカグロへ変換しております。
ひと目見たらもう忘れられないワン・アンド・オンリーのストロングファック満漢全席をデビュー以来貫いているこの人、気がつくと商業初お目見えの「ぽっぴんcherry」(富士美出版刊/2011年)発売からもう5年以上となり立派な中堅作家だ。同人活動も旺盛ななか隔月ペースをほぼ維持しながら「コミックマショウ」掲載を続け、順調にストックもたまり無事本作をリリース。てなわけで前単行本「受精願望」から約1年半ぶりのレヴュウ投下。
昨今流行りのコッテリと濃密なトーンワークに彩られたヴィジュアルとは一線を画す、スッキリ整理されウェッティな情感の介入しないクールな筆致は誰も追随者の現れないオリジンの個性。もちろんキャリアの蓄積とともにいっそうの洗練がなされているとはいえ初期からその基本的な味わいは不変。同人誌再録の短編1本を除きすべて2015-16年にかけマショウ掲載の作品群で作画のバラつきもほとんどなく、表紙/裏表紙のみを見ての衝動買いでも第1印象を裏切られるようなことはないだろう。
たまさかのイレギュラーを除くとほぼハイティーン固定でヒロインを造形する作家で、それは本作でも変わらない。今回も上下方向に若干の逸脱が見られるものの大半はおっぱいドドーンの制服女子となっている。みなさんお歳を問わず丸っこいお顔におっきな瞳のキュートな出で立ちで、まさかそんな彼女らがその後ドロドロの体液にまみれだらしないアヘ顔さらしまくるなんて想像もつかないですね!
本作コンテンツはおおむね2パートに分かれており、前半部が実質的な表題作に相当するオムニバス連作「メスコピー」シリーズ、中盤以降が読み切り作品群の構成。対象を撮影したのちメニューから再生しただけで本人のコピーが目の前にドンと具現化のスマホアプリを通じてさまざまな欲望の隘路を描く冒頭シリーズ、この手のアイテムはたいてい人格支配の方向へ行くのだが直接相手を操作するのでなく複製を手元へ確保し好き放題できるというのが新鮮。加えてそれらを単なる性欲処理の手段として用いるのでなく報われぬ愛情を昇華させたりとか本体を交えてのNTR劇などこみ入った状況へ持ちこんでいくあたりが三糸シドの真骨頂。嫉妬に狂い掠奪劇に涙する登場人物たちの心の深淵をたっぷりと描き出し我々のハートをチクチク刺戟するのだ。さらに1話完結の後半短編群も多くは各種アイテムによる人格操作を題材に据えており、精神を操られ肉欲の罠へと堕ちてゆくエロメスどもの艶姿を思う存分にエンジョイ。
ガジェットの助けを借りてスムーズに本番突入のナイスなお話運びにより濡れ場占有率はおそろしく高く、ゴックンボディをあらわにしたドスケベヒロインズが大量の擬音と嬌声にまみれながらの特濃ファック絨毯爆撃が頭からシッポまでみっちり充填されている。とりわけ多くの物語で三糸シドお得意のド迫力乱交&えげつない変顔百面相がフィーチャーされ、完全躁状態で淫語マシンガン連射し各種の分泌物にまみれては白目剥き絶頂のはしたなさすぎる光景をエンドレス再生だ。
突如現れた魅惑の肢体を前に辛抱たまらずルパンダイヴ。豊かな双丘に顔をうずめながら下腹部の敏感な部分をいじり倒ししとどに濡れたそこへ暴れん棒をインサート。激しく内奥を貫かれたちまち三白眼でよだれダラダラたれ流しこみ上げる快感に全身を打ち震わせる彼女らの痴態にいっそう興奮だ。やがていくつもの男根にまみれ全部の穴をフル活用しながら未曾有の快楽に気をやり下品きわまりない淫語を四方八方にばらまきつつ昇りつめてゆくドスケベビッチの孕み袋めがけて無数のオタマジャクシを一斉放射し肉奴隷化計画完了。
この作家のライフワークたる「ラストフルベリー」シリーズの総決算だった前作に比べればいくらか重苦しさは軽減されているとはいえ、あいかわらず欲望と業の相克を容赦なく紙面に叩きつけるダークネスな人間模様曼荼羅にゾクゾクさせられる1冊。収録された物語たちのなかではやはり巻頭の「メスコピー」連作が白眉で、その気になればこの設定を持ち越してまだまだ世界を拡げられそうでぜひ新作も読んでみたい。だもんで私的ベストも当該シリーズ中から、♂2人×♀1人の幼なじみ関係のバランスが崩れ歪んだ欲望が交叉する「メスコピー 三島沙良のケース」と、コピーへ向けた純粋な愛情が大人の思惑により無残に踏みにじられ凄惨なカタストロフへ一直線の「メスコピー 佐々木柚希のケース」。

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