2016-05-31

今週の忍者部隊。

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-宮社惣恭「まぐ愛せっくす」富士美出版 ISBN:9784799504482
話○ 抜○ 消小 総合○

オンボロの骨董に宿る精霊は年上女房タイプの性欲魔人で主人公のちんこは大忙し連作シリーズ4話+独立短編6本。年上彼女や経験豊富人外さんのふよふよおっぱいを思う存分堪能しつつ甘くハードにイチャラヴ三昧のワンダフルな光景を多種多様なストーリーに乗っけてお届けの作者最新刊はガチ黄色い楕円物件としての7thコミックスだ。
長らくその存在を認知しつつも単行本は買わずじまいだった作家だが、前作「しりちちみだら」でもってついにレヴュウ童貞を解除。もとより雑誌掲載分を読むことはしていたので変な忌避感がなくなったいまではフツーに楽しませてもらっている。そんなわけでおよそ半年ぶりのリリースとなるこちらも迷うことなくブツを確保。なおこの出版社恒例となる内容立ち読みへのリンクが付属したコミックス情報ページが公開されているので、未見の方は先にこちらを閲覧したうえで購入可否を判断されたい。
スッキリとセンスよくまとまったアニメ系の絵柄はあいかわらず美麗で、キャリアの蓄積とともに作画のベースラインはそのまま維持しつつ表情に艶っぽさが加わってきてナイス。残念ながら初出の記載がどこにもないがおそらくは現本拠地である「コミックペンギンクラブ」で直近数年以内に掲載された作品群のはずでクオリティは高値安定。カラー絵も悪くないが白黒原稿の方がよりメリハリの利いた画面になりこの人の良さがきわ立つと思う。
どちらかというと大人年齢のヒロインを主体に登場させる作家で、今回もその多くは妙齢のイイオンナたち。一部の人外キャラもほとんどはそっち系のルックスであり、そんな彼女らが空回りしがちな年少男子を軽くあしらい余裕の笑みを浮かべるさまがなんとも蠱惑的だ。ただ過剰に情感を現すことをしないクールな筆致ゆえ露骨にフェロモンが匂い立つような造形でないのがおもしろいところ。むろんお歳相応にボンキュッボンの完熟ボディが圧倒的多数であり、とりわけつきたてのお餅みたくビッグで柔らかな胸部の得も言われぬ質感が辛抱たまらんですたいなのだ。たまに貧乳さんも出してくるけど割合としてはラージバスト女子がはるかに多いので基本的にはおっぱい星人向きの作品。
1冊まるまるの長編だった前作とは趣を変え、いちばん長いものでも冒頭連作「付喪神様」シリーズが4本構成、それ以外は1話完結の読み切りで占められる。その巻頭作および続く短編1本は宮社惣恭ワールドにおいて頻出する"feel like domestic Japan"な雰囲気のお話で、こちら巻末著者あとがきで既刊収録作との連関が示唆されているとおり登場キャラになんか見たことある人が……。このへんの和風ファンタシー的なノリは以前からこの作家がもっとも得手とするところで、昔からのファンにとってもなじみ深いテイストといえよう。また後半部の現代日常系作品は軽妙洒脱なラヴ・アフェアがズラリ。とくに少々エキセントリックな造形の年長女子が年少男子と結ばれる系の話を描かせると絶品で、惚れた腫れたのちょいとオサレでときどきアホな恋愛模様をじっくり味わえる。
1本あたり20ページ平均のそう多くはない分量ながら、魅惑のたっぷりボディをフル活用しオネーサマ系ヒロインが大活躍する濡れ場はなかなかの迫力だ。おわん型のたわわな双丘をブリブリ振りまわしぷっくりまんこをピキピキちんこでゴリゴリ貫かれながら切なげなイキ顔さらしよがり狂うエロメスどもの痴態に読み手の勃起中枢も刺戟されっぱなし。甘やかなピロウ・トークを随所に交えつつクライマックスへ向け2人の共同作業が盛り上がり頂上まで一直線の情景を詳細に実況。
日常のなにげないダイアローグからいつの間にか2人犯る気満々の空気をかもし出し濃厚な口づけを交わしながらベッドへダイヴイン。互いの性器をまさぐり合いほどよくお湿りが加われば準備完了だ。すみやかに暴れん棒を肉ヒダの奥底までねじこみ粘膜も破けようかという勢いで激しく摩擦するたび女子ども頬を紅潮させ随喜の涙を流しながらこみ上げる快感に身をよじらせる。きつく抱きあい内奥をきゅんきゅん締めあげながら四方八方へハートマークをまき散らし絶品トロ顔さらしつつ昇りつめてゆくヒロインのドスケベまんこめがけて白くねばつく液体をドプドプ注入し長きにわたる性の饗宴もようやくフィナーレ。
物語的コクをあえて薄めハーレムエロスを展開した前作に比べふだんの宮社惣恭テイストがそのまま反映された、いわばこちらが平常運転のエピソード集といえようか。まいど怒濤のごとくテクストが狂奔する膨大な量の作品解説が今回は一般的なヴォリュームに圧縮されていたのは少々残念だけど、物語本編は明るいのもほの暗いのも甘いのもせつないのもすべて堪能させてもらい満足。このたび収録のお話たちのなかでは、いっこうに進展しない彼氏との関係に業を煮やしたヒロインが自分から実力行使の「うそつき天然とド天然」と、うわばみ系妖巫女さんと酒呑みトークののち精根尽き果てるまで特濃ファック「ヒメハジメ」がとくに俺によし。

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