2016-03-08

本年度のオセロ選手権。

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-うえかん「好きのサインは」コアマガジン ISBN:9784864368803
話○-△ 抜○ 消中 総合○

優等生なのにエロには貪欲な彼女が毎日のように求めてきて主人公は大変本編&突如えっちを敬遠しはじめた彼女に逆襲続編+独立短編6本+巻頭描きおろしフルカラーショート。性春真っ盛りのおっぱいティーンズがすっかり成熟したボディと育ちきっていない心との微妙なアンバランスをもてあましつつ覚えたての行為に没頭するさまをヴィヴィッドに描き出す作者記念すべき初コミックスだ。
この人が主戦場としている「コミックメガストアα」は自分の定期購読誌ではないので、どうしてもそこから輩出される漫画家についてはチェックをおこたりがち。本レーベルより同時刊行の西川康は以前から他社でお世話になっていただけに発売後すぐさま購入したのだけれど、こっちは予備知識皆無だったこともあり当初はスルーしていた。それがいくつかの好意的なレヴュウを目にしてから俄然気になりはじめ、遅ればせながら書店へ向かった次第である。
キュートなセーラー服女子が景気よくビッグバストをまろび出しうっすら白濁液など浴びながらかすかに微笑む、おそろしく訴求力の高いカヴァーイラストがぼくらをお出迎え。中身の絵柄もおおよそ表紙の印象に準じた愛らしいタッチであり、いくらかザックリ感はあるもののたいそうキャッチーだ。とりわけ黒目がちのおっきなドングリまなこが非常に印象的で読者をグッと引きつける。例によって出版社サイドが内容見本つきの単行本情報ページを用意しているので、本屋へ出向く前にそちらを見て購入可否の判断を。
このたび登場のおにゃのこ連中は表紙絵同様の制服世代ヒロインで占められる。セーラーかブレザーかの違いはあれど、カッチリしたスクールウェアの下にすでに大人顔負けのダイナミックな肢体を隠し持つグラマラスな10代女子がてんこ盛りだ。顔立ちはむしろあどけない系なのに頭身はずいぶん高く、おっぱいもお尻もドドーンと存在感を主張する日本人離れした雄大なスケールのプロポーションにドキドキ。
そんな彼女たちがくり広げる物語たちは同世代もしくはちょっと年上な男子諸君とのタイマンラヴ模様。どこにでもありそうな現代日本を舞台にオーソドックスな青春グラフィティを展開する光景はエロ漫画というよりは一般青年誌の恋愛もののような雰囲気だ。赤面必至のほのぼの系ありゆがんだ関係からスタートするものあり、男に翻弄されるのも女の子が振りまわすのも両方完備して愛のスタイルは多種多様。うえかんならではの独自色としては、男女カップルの片側に言動がいささかヘンなタイプのキャラクターを配して彼ら彼女らのやりとりに妙なすれ違いを附加しているあたり。一種のボケとツッコミというか夫婦漫才というか、どこかズレた掛け合いを交わしつつも互いを思う心はあくまで真摯であり、最終的には2人しっかりと愛情を通わせ前向きに締めくくられる仕掛けだ。
むっちりJK'sのたゆたゆボディを存分に活用するエロシーンは1作品あたり22-26ページの比較的潤沢な分量もあり盛りだくさん。やってること自体は特段奇をてらったものではなくノーマルなイチャつき模様なのだけれど、饒舌に飛び交う擬音やアヘ声のなか性器どうしがグチャグチャと絡みあう肉弾戦がじっくりねっとり描写されていて読み手の勃起中枢をハードヒット。プレイ中は女の子の方から積極的に性戯をおねだりしては愛の営みの一部始終をみずから実況しハートマーク乱射しながら一気に昇りつめてゆくさまが煽情的でたまらない。
ステディな男子と2人抱きあってお互いの体温を感じながら制服を脱がされたわわな双丘をあらわにして彼女は呼吸を荒くする。襲われる気満々なヒロインは敏感な部分を責めたてられ大ぶりのニップルをいじり倒されてすっかり発情だ。頬を紅潮させ瞳をうるませて女子ども自分から秘密の花園をオープンセサミ。性春の暴れん棒を思いきりねじこまれ激しく内奥を貫かれるたび全身をのけぞらせ小刻みに吐息をもらしながら自分でも腰を振りはじめる少女の痴態を目の当たりにしていっそうエレクチオン。あたかも独立した生きもののように肉ヒダを収縮させギュッとシャフトを締めつけながらしきりに膣内射精を懇願し続けるおにゃのこのリクエストにお応えし、女子高生まんこの最深部めがけ白くねばつく液体を大量にぶちまけてフィニッシュだ。
巻末著者あとがきで「デビュー前に漫画を描いた経験がいっさいない」と述べているのだけれど、フキダシ内の科白を文節のキリのいい箇所で改行もしくは分かち書きするという基本的なルールにさえあまり頓着しないあたり本当に執筆経験が浅いのだろう。またストーリーが途中で変な方向によじくれて収拾がついていないお話がいくつか。いくばくの荒さが残る作画とも併せ、いかにもルーキー然とした発展途上の印象はぬぐえないところ。しかしながらイキイキした女の子の造形やどこかエキセントリックな彼女らの言動など、抜きツールの範疇からはみ出すようなオリジナリティが随所に垣間見えるのもまた事実で、編集者もそうした名状しがたい独特の存在感を買ってこの人をスカウトしたのだろうと推測。今後どのように育ってゆくのか見守っていきたい逸材のひとりだ。個人的にはなんとなくエロ以外の方向で才能を開花させそうな感じもするのだけれど。このたび収録の作品中では、突如自宅へ転がりこんできた幼なじみっ娘のムチムチボディを前に辛抱たまらずルパンダイヴの「ガマンしませんできませんっ」と、弱みにつけこみ犯した同級生女子との奇妙な関係を続けるうち情欲の隘路におぼれてゆき「秘密」でもって大いに我が分身を使役。

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