2015-10-03

今週の天狗まんじゅう。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-駿河りぬ「せいふくお秘めさま」ワニマガジン社 ISBN:9784862693891
話○ 抜○ 消小-中 総合○

青春真っ盛りのハイティーンガールズがステディな彼にその身をゆだね初めての快感に身もだえ恋愛グラフィティ短編全11本。キュート&リリカルな筆致で描かれるガチ萌えJK連中がほおを上気させ全身汗みずくになりながら幸福そうに絶頂のマーヴェラスな光景をきらびやかに描写の作者これが記念すべきファースト単行本だ。なおペンネームの読みは特段奇をてらわずに「するがりぬ」でよろしい模様。
どちらかというと旧「コミックメガストア」時代からの実力派執筆陣がそのままスライドして引き続き存在感を発揮している印象の「コミックゼロス」だけど、実際にはマメにニューフェイスを発掘してきて誌面の新陳代謝をおこたりなく実践。この人も近年になって頭角を現してきた作家のひとりで、執筆ペースも安定し順調な成長を見せて今回めでたくコミックス一丁上がり。なお昨今多くがそうであるように出版社提供の単行本情報ページで内容サンプルと書店購入特典が確認できるので、書店へ向かう前にそちらのチェックをば。
表紙/裏表紙ではそこまで強く感じないのだけれど、中身のモノクロ原稿を見てまず思うのは「センスいいなぁ~」ということ。一般的なアニメ/ゲームからの影響は当然あると思うが、そのほか少女漫画風味やらアートな雰囲気やらいろいろ趣のあるテイストが混淆したオサレ感きわ立つヴィジュアルでとにかく華やかなのだ。収録作は最古で3年前に執筆のものから直近のそれまで比較的年代がワイドでそのぶん筆致に差異はあるけれど当初からベースの空気は変わらず、およそエロ漫画としては異色な新しい感覚の作画といえよう。
このフェミニンな絵柄は女の子のキュートネスを効率よく引き出すのにも適していて、帯コピーで大々的に謳うとおりJK専科の女性陣はみなさんとびきりの美少女たち。1名ほど極端に実年齢の低そうな子がいるけれどまあ明記がないので便宜上女子高生ということで。フツーにいま売っている少女漫画のヒロインとして登場していても違和感のない、繊細でありポップでもある柔和なほわほわの笑顔がたまらない。一方で首から下はほとんどの娘が男性向けエロで一般的なボンキュッボンのグラマラスな体躯を標準装備しており、そこだけが読者のよこしまな欲望を充足させるのに最適化したエロティックな造形がなされているさまはなにやら奇妙なキメラのようで独特の妖しい魅力を発散。
物語はこれまた成年誌物件としてはしてはやけにまぶしすぎる思春期男子女子のさわやかな恋愛模様が主体。普遍的なボーイ・ミーツ・ガールを軸にしたリア充ティックなピュアラヴの応酬をなんのてらいもなくストレートに描き出す。同級生から先輩後輩、教師と教え子に幼なじみ同士など、カップルの関係性は多種多様でそれに応じて彼がリードするか女の子が主導権を握るか男女のパワーバランスもさまざまだが、終始一貫しているのはいったん思いを確認したら矢も楯もたまらず本番一直線なヒロインたちの情熱的な行状。酸いも甘いも知り尽くした大人では逆に尻込みしてしまうような青春の暴走っぷりがなんともほほえましく甘酸っぱくて終始ニヤニヤ。
ガチ黄色い楕円物件であるからにはエロシーン密度も必要充分で、あえてザックリ感を残したシャープな線がつむがれ豊穣な擬音やアヘ声が飛び交うにぎやかな絵ヅラで構成される濡れ場が読み手の勃起中枢をダイレクトドライヴ。また駿河りぬ作品のHシーンでことのほか特徴的なのはさまざまな液汁を浴びながらのウェッティなファックで、それは汗だったり雨水だったり別の分泌物だったり正体はさまざまながら、いずれも全身びしょ濡れになり髪の毛をクシャクシャにしながら未曾有の快感に打ち震え小刻みに嬌声を漏らすヒロインズの艶姿をえらく煽情的に見せるのだ。
ストレートにイチャついてくる娘も当初素直でないのもお姫さまだっこで褥に横たえられ甘やかなキスを交わせばたちまちラヴ全開。あどけないお顔とは不釣り合いなおわん型のビッグバストをまろび出し愛する人の暴れん棒をお口に含みながら両サイドで圧迫したちまち第1ちんこ汁搾取だ。すかさずこんどは濡れそぼつ蜜壷をおっ広げレッドスネークカモン。誘われるまま男子諸君もたぎるシャフトをゴリゴリねじこみ激しく腰を使いながら性器どうしの真剣勝負に没頭する。いろんな部位から汗とも愛液ともつかぬお汁を飛び散らせキュンキュンまんこを締めつけながらはしたなくエロワード乱射の彼女らの痴態にますますエレクチオン。トロトロのイキ顔さらし昇りつめてゆく彼女らのちんまい子宮いっぱいに白くねばつく液体をドプドプ注ぎこんだその刹那両者ダブルノックアウト。
ルックスも性格描写も多彩な女の子たちが喜怒哀楽豊かに表情を変えながら最愛の男子と濃厚イチャラヴを展開する情景に我々読者もすっかり感情移入し気持ちよく息子を使役の明朗快活性春ストーリーが横溢。結合部ドアップになると即座に極太黒ノリが乗っかる無慈悲な性器修整は少々残念だけど、エロ漫画らしからぬオサレでポップな爽快感が全編を支配する上質の処女単行本だ。そのぶんすぐにでも一般誌にぶっこ抜かれそうではなはだ心配なので、編集部におかれましてはこの作家を極力えっち方面に引き留めておくべく各種施策をお願いしたい。このたび収録の作品たちでは、身長低いのに持ち前のがんばりでレギュラー確保のバスケ部女子はじつはとびきりえっちに貪欲で……な「iスケット」と、想い人の担任教師と指導室で2人きりのチャンスを逃さずヒロインはゴックンボディでスキスキアピール敢行の「ジャージ・アタック」でもってマイちんこを休むヒマなく駆動。

0 件のコメント:

コメントを投稿