2015-09-18

今月のカヴァッリーノ・ランパンテ。

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-跳馬遊鹿「美乳露出マニア」文苑堂 ISBN:9784861172205
話○-△ 抜○ 消小 総合○

教育実習生時代に教え子の双子姉妹から身の毛もよだつ仕打ちを受けた主人公は新任教師としてかつての屈辱の学び舎へ帰還し現在は人妻となった彼女らに復讐を開始して……正続編+独立短編6本+描きおろし巻頭カラーショート&巻末掌編。ハッピーエロスからガチ凌辱まで多種多様なシチュのなかほんのりアブノな性癖をお持ちのムチプリガールズ&レディースがはしたなく乱れ中田氏され放題のワンダフルな痴態を怒濤のごとく投入の作者これが記念すべきデビュー単行本だ。なお一発ではたぶん読めないこのペンネーム、「とばゆうが」と発音します。
雑誌から電子媒体まで、自社編集からよそのをスカウトまで、昨今さまざまな形で精力的にエロ漫画へのアプローチを続けている文苑堂はいま業界でもっとも元気な版元のひとつと言えよう。そんな同社が先ごろ設立したばかりの単行本レーベル「エウロパコミックス」の第3弾がこの人。商業漫画家としては駆け出しながらこの大切な立ち上げ初期の新刊に抜擢されるだけあり、おっぱいまる出し白濁液ぶっかけられて羞恥にほおを染めるおにゃのこがお出迎えの表紙がじつに煽情的でグッド。なおこれから購入をお考えの方は書籍データや各書店の特典紹介など盛りだくさんのコミックス情報を著者自身用意しているのでまずは一瞥をオススメ。
書店から戻りさっそく収録作の初出を確認するも残念ながら記載がなかったのだけれど、作者公式ブログ内の商業お仕事情報によればおおむね直近2年以内に当版元の雑誌(紙/電子)およびテーマアンソロに執筆されたもの。黒目がちの大きな瞳がキュートなアニメ/ゲーム系の絵柄は当初から一定の完成度を備えているが単行本化にあたって大いに加筆修正もほどこしているとのことで、新旧原稿の比較図を掲載した出版社特設ページを見ればその差は一目瞭然だ。描き直しを行ったところで基本お金は出ないことは仄聞しているので、報酬抜きに完成度を高めるためだけにこうして労力を費やしてくれた作者の崇高な姿勢に最敬礼ですよ。
この滑らかな筆致で描かれる女性陣は年のころハイティーン~アラサー近辺と比較的ワイドレンジだが、どちらかというとカワイイ系の造形で年長キャラでもアダルト感は希薄ゆえ熟女スキー向けではないかも。髪型や目尻の向きなどで細かく差別化は図られているものの女子のフェイスデザインはほぼ1種類で、この寄り目ぎみな少々クセのある顔立ちがお気に召すかどうかが受容のカギとなる。一方でコミックス表題でも謳うようにボディラインは明確にグラマラス寄りで、全員お顔を凌駕する勢いのエクストララージバストが景気よくまろび出されており童顔巨乳大好きっ漢の俺大歓喜。
巻末著者あとがきで「ラブアマも凌辱モノも好き」と述べるように、本作コンテンツの物語傾向はライト/ダークの振幅激しいアラカルトメニューのごとき状態だ。ボーイ・ミーツ・ガールからはじまるスカッと明るい能天気エロコメからからナマイキな女どもをすっかり肉奴隷化するまで犯し尽くす本格凌辱までおよそどのようなニーズにも対応できる。パッと見は統一性なく感じながらもじつのところ多くのお話で共通するのはヒロインの隠し持つ変態性癖の部分。ふだんの素っ気ない態度が濡れ場ではド淫乱へ豹変したり男性の匂いに興奮したり意外な一面をステディな男子の前でだけさらけ出すさまがなんとも情欲をそそるのだ。とりわけ彼女らの過半数が単行本タイトルにもあるとおり露出好きで、白昼堂々と裸身を剥き出しにし不特定多数の視線を浴びながら未曾有の快感に絶頂するエロメスどもの艶姿を大々的にフィーチャーする。
必然的にエロシーンの中心となるのは淫猥きわまりない女子連中が内なる欲望を解放し絶頂へと至る一連のシークエンスだ。ムチムチ弾む肢体を画面狭しと躍動させ荒く吐息をもらしながら恥も外聞もなく淫語マシンガンのドスケベガールズが最後たっぷりザーメン注がれては絶品アクメ顔披露のたたみかけるような濃厚エロを読者の脳裡にゴリゴリ刻みこむ。1本あたり最低でも20数ページ、長いものだと40ページにわたるロングラン編成の大部分を濡れ場へ割いて読者のちんこも大忙し。
純真無垢な少女もお高くとまった才女も大人の余裕を見せる淑女も、ド迫力ボディをご開帳しえっちな蜜壷をさらけ出せばたちまち発情しメスの顔。爆乳の谷間にシャフトをはさみこみ妙なる口技を駆使してたちまち第1ちんこ汁を搾取。すぐさま股間おっ広げ準備万端の秘密の花園へ暴れん棒をねじこまれてはこみ上げる衝動に身をよじらせ四方八方にエロワードをばらまくのだからたまらない。さまざまに体位を変え攻守を違えながら性器どうしの摩擦運動に没頭し続け、もはや最後の理性もかな繰り果てて必至に膣内射精を懇願するヒロインのドスケベまんこめがけて許容量オーヴァーの孕み汁をたっぷりと叩きつけ女体征服ミッションコンプリート。
一部の短めの作品だといくらか無理は生じるものの総体としては初単行本らしからぬウェルメイドなお話運びで、また面積こそ大きめだが修整のトーンは比較的薄く肉厚のビラビラがディテイルまでおがめるのは大いなる美点。のちの一発逆転へ向けた伏線とはいえ延々屈辱的なプレイが続く中盤連作以外は気持ちよく息子を活用させてもらった。現本拠地のエウロパは電子配信化されて初見の読者には敷居が高いので、こうした有望株はできればまた紙の雑誌でも精力的に執筆してほしいところ。このたび収録のものでは、主人公宅へ突如転がりこんできた傷心の従妹をやさしく激しく抱きしめて「Pain of love」と、全校生徒あこがれの女教師は体臭で興奮しはしたなくイキまくる淫乱メス奴隷でした……の「恋するアロマ」が最愛。

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