2015-09-10

今夜のぱらのい屋劇場。

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-弥美津ヒロ「私は、快楽依存症」ティーアイネット ISBN:9784887745773
話△ 抜◎-○ 消小 総合○

ちんこ狂いのマンション管理人は住人の参加者を募り日々あてどない快楽におぼれては新規入居者を次々と引き入れて……長編オムニバスシリーズ5話&サブヒロイン主演別エピソード1本。性交オリエンテッドな舞台設定をドーンと用意したのちはひたすらその上で息もつかせぬ特濃ファックを怒濤のごとく展開の純粋抜き物件は作者このペンネームでの5thコミックスだ。
前振りもなくいきなり本題突入するが、いま現在この業界でもっとも速筆な漫画家は誰?と問われたら真っ先にこの人の名が挙がると思う。なにせコアマガジンから鳳まひろ名義で出た前単行本「キモチイイアナ」の刊行から本作リリースまでわずか3か月、このペンネームの物件としても昨年末発売の「彼女は、僕の特殊性癖を全て受け止めてくれる。」から1年経たずに再会のおそろしい早業なのだ。トーンを貼らないとか線を簡略化するとか意図的に速描きに対応させた絵柄というわけでもないのにこの超人的な産出量、むろん省力化のために各種テクを駆使してはいるのだろうが、少なくともこの高密度な作画から手抜きの兆候などいっさいうかがえないのだからとんでもない話。
さっそく購入後初出一覧を確認しようとしても残念ながら明記がないのだけど、版元サイトを参照すると直近1年ほどの間に「COMIC夢幻転生」へ載ったものたちのようで、若干クドさはあるものの端整な一般青年誌系のタッチは高値安定だ。TIならではの浩瀚な単行本情報ページで内容サンプル閲覧も可能ゆえ、弥美津ヒロ初体験の方はまずそちらを一瞥しておくのをオススメ。
この煽情的な筆致でもって頭身高めグラマラス系の異様にやらしいヒロインをモリモリ量産するのが今も昔もこの作家の変わらぬ美点。豊満ボディはそのままに若い娘から完熟アダルトさんまでなんでも描きこなすのだが、今回はマンション住人に焦点を当てる関係で基本社会人の大人仕様となる。この手の設定で混ぜるのが難しい女子高生も1名ほど壁を乗り越えて配置しているけれど、本質的には年長女子スキー向きの構成といえようか。
軽妙なラヴコメから波瀾万丈の大河ドラマまで自由自在に物語を操る手腕を持つこの作家が今回はあえて非常にシンプルな抜き特化のストーリーをくり広げる。サブタイなしの冒頭作品「快楽依存症」でシリーズ主演女優たるマンション管理人さん(名前は最後まで明かされない)が共有スペース設置を決意するに至る過去エピソードが語られ、これがいわば第0話。2作めからは口外禁止を唯一の掟とするセックスまみれの肉欲空間にうごめく男女のアレコレが延々とつづられる仕組みだ。晴れてみずからの性欲発散の場を獲得し嬉々としてして精液搾取にいそしむ管理人、不審な行動を示す夫の跡をつけ共有スペースへ闖入したがやがて場の空気に飲みこまれみずから肉欲の淵へと堕ちてゆく人妻、ルールを破り手ひどい罰を受けつつも屈辱的な射精管理にいつしかマゾヒスティックな快感を抱く男……。理性のタガを解放し浅ましいまでの畜生道を邁進する彼ら彼女らの性愛曼荼羅をカメラ・アイでねめ回すように実況中継。
物語の起伏などいさぎよく捨象して総分量の大半をとんでもなく密度の高い濡れ場へとひたすら注力する。住人の大半はモブで本格的なカラミが描かれるのは管理人さんのほか口淫大好きっ娘JK・ふーちゃん、入居したばかりの経産婦・水山優子くらいなのだが、この3者が思うがままに欲望をさらけだし性器どうしの真剣勝負に没頭する光景を大量にページを割きじっくりねっとり展開。最低限の導入部を済ませたのちはほぼ全編性交シーンと言っても過言ではないくらい圧倒的なガチハメバトルの応酬それ自体もさることながら、性器のみ極度に肥大化させ血管ビキビキ肉壁ヒダヒダのグロテスクな局部を執拗にアップで写し続ける画面構成がなんとも淫猥だ。とりわけ数ページにわたり陰茎の断面のみをクローズアップし舌先でしごき上げる挙動やらザーメンの奔流が内部の管を駆けのぼる一部始終やらを映し続けるフェラチオ描写は圧巻。気の触れたように強烈なストロングエロス絨毯爆撃にちんこの先からゲップが出そうな勢いだ。
男どもの視線を一身に浴び目の前でいきり立つ大量の男根に囲まれてすっかり発情のヒロインは自分から淫肉を押し開いては下品きわまりない媚態で挿入をおねだり。子宮の奥まで引きずり出されそうなくらい激しくシャフトをねじこまれ引き抜かれ手をくり返し、その都度体内を突き抜ける衝動にだらしなく咆吼しヨダレまみれのアヘ顔を見せつける。瞳にもフキダシにもハートマークを横溢させながら我を忘れてイキ狂う彼女らの願いどおり、子袋いっぱいにあらゆる住人たちの精液をドプドプぶちまけられ恍惚の表情でファイナルアクメ。
ストーリー的仕掛けはむろんあるのだが、どのページをめくってもちんこまんこが躍動しヒロインのイキ顔百面相ばかりを脳裡に叩きつけられるド迫力セックス満漢全席の印象がなによりも支配的。個人的にはもう少し若いヒロインの方がちんこ勃つのだけれど、これほどまでにえげつない濡れ場を連続で見せつけられるとぐうの音も出ませんわ。これまで以上に精液分泌支援ツールとしての用途に傾倒した作品であり夜のお供としてかくも頼もしい単行本はそうそうあるものではない。自分としてはメインヒロインたる管理人さんもさることながらメカクレ病んでる系な精飲大好きセーラーっ娘・ふーちゃんがイチオシで、彼女が主演を張り極太ちんこを呑みこんでご満悦の巻末番外編「性処理便所の噂」でおもに愚息をハードユース。

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