2015-08-14

今夜のヴァージンロード。

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-しのぎ鋭介「おしかけっ! マイハニー」ティーアイネット ISBN:9784887745742
話△ 抜○ 消小 総合○

悪人面で誰も寄ってこない主人公のもとへ同級生女子がいきなりやって来てはうれし恥ずかし尽くされ放題表題作シリーズ長編全5話。昼は貞淑夜はえっちな美少女から一途に慕われ身体でご奉仕されてはドプドプ膣内射精三昧のすばらしすぎるドリームワールド具現化たる作者最新単行本は通算5冊めにして当レーベルからの4thコミックスだ。
スッキリした描線で緻密につむがれる一般青年誌調の清楚な絵柄は、どちらかというと勢い優先で荒々しいタッチの漫画家が幅を利かせる「COMIC夢幻転生」の執筆陣にあって異色の存在。実際にTIのほかウェルメイドな完成品志向のワニマガでも仕事をしていたくらいだし夢幻転生をたまにスポット買いすると周囲からちょっと浮いてる感じではあるのだけれど、それゆえに唯一無二の個性を放っていてお得な作風といえよう。
当社より2013年に刊行の前単行本「少女のいろは」発売から2年近くのインターヴァルを経て再会のこちら、表紙からむやみやたらと煽情的なウェディング・ヴェール姿のキュートなおっぱいっ娘がお出迎えでまずは読者のハートをわしづかみ。裏返したらこんどは同じ娘が裸エプロンでお料理中と、どこまでもエロな若人の情欲を刺戟してくれる。いい意味であざとすぎるこの熱烈歓迎ぶりがたまらんですな!
収録作の初出について残念ながら明記はないのだけれど、作者ブログの記述によれば2014-15年にかけ夢幻転生誌上に掲載されたもの。この作家の清潔感あふれる絵柄は早い時期から完成形だったとはいえ、直近執筆のものばかりがそろえば当然クオリティはさらに高値安定。おおむね中身の作画は表紙互換とみて間違いないけれど、慎重を期し確認したい場合は例によって版元提供の作者単行本リストより見本閲覧が可能なのでそちらを参照すること。
1話完結の短編と数話構成の連作とが混在していた既刊に対し、今回は冒頭タイトル・チューンではじまるひとつのシリーズが頭からシッポまで占領。もとより明朗快活ラヴコメから暗黒凌辱エロスまでおよそなんでも描ける人だが、この長編に関しては明確に前者寄りでしかもそのスウィートネスがハンパでない。コワモテの容貌で恐れられるも内実は平凡な高校生男子たる主人公・平和田優平(ひらわだゆうへい)のもとへ、通学途中の痴漢現場を救ったことで知遇を得た同じ学年のロングヘア大和撫子・新妻菜々美(にいづまななみ)が押しかけてきて、ケガで手元不如意な彼の世話を焼きまくり……という夢のようなシチュから物語がスタートする。のっけから好感度100%の彼女から誠心誠意ご奉仕されしまいには処女まで捧げられてと全男子垂涎の光景が目の前でどんどん実現してゆくスピーディな展開がたまらない。しまいには彼女の従妹たちや母親までもがスキを見てモーション掛けてくるのだから思わずこのリア充死ねとか呪詛しちゃいますね(まあ代償として各話必ずケガに見舞われるオチがつくのだが)。元来じっくり腰を据え凝った仕掛けのお話運びをやる作家がこれほど直球のご都合主義に徹するミスマッチがむずがゆくも奇妙な快感であり、題材のベタさゆえ冒頭お話評価で△をつけつつも不思議に心かき立てられる作品ではあった。
そんなわけで長丁場のストーリー中に抜き担当として君臨するのは基本的に主演女優たる菜々美さんひとり。前述したように彼女の従妹や母親が主人公のちんこを美味しくいただく展開もあるのだがそれらはあくまでも火遊びであり、1on1の甘く激しいイチャイチャファックが全編を支配する。料理得意で世話焼きでと日常パートではあくまで良妻賢母タイプの菜々美さんが夜はパイズリやフェラを積極的に仕掛けては自分から股間にまたがり大胆不敵に乱れまくるド淫乱ぶりを発揮するすばらしきギャップがまた読み手の秘めたる願望を忠実にトレースしてくれていて辛抱たまりません。
なぜかw手先が使えなかったりベッドで身動き取れなかったりの彼のためにヒロインは自分から股間にしゃぶりつき豊かな胸でシャフトを挟みこみながら稚拙ながらもていねいな舌技を披露。たちまち精を放ったのちも元気なままの怒張をこんどはしとどに濡れた蜜壷へ迎え入れみずから往復運動をスタートだ。はしたない自分の姿にほおを紅潮させ恥じらいながらもこみ上げる快感に身をよじらせ隠しきれない嬌声を小刻みに発する彼女の痴態にいっそう興奮しきり。腰の動きを加速させ呼吸を荒げてラヴワードを連射するえっちな菜々美さんのJKまんこの最深部めがけ恋人ザーメンの奔流をたっぷりぶちまけたその刹那両者ダブルノックアウト。
ストーリー巧者があえてテンプレに徹しご都合主義上等のタナボタエロスを臆面もなくくり広げる職人芸にまずは心もちんこも乾杯。欲を言えばヒロイン従妹'sや母親などファミリーはエロ参戦するより後方ニヤニヤ要員でいた方が相思相愛カップルの甘々ファックに注力できたのではと思わぬでもないけれど、あんなこといいなできたらいいな的シチュを高水準の作画/作劇でずんずん具現化してくれるシンプルかつ一本筋の通った展開が殺伐とした日常に疲れきった読者の心身をやさしく包みこんでくれる逸品だ。さまざまな誘惑や試練を乗り越え最後めでたく華燭の典を挙げた2人の前途に幸多からんことを。

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