2015-06-25

今年度の最多得票。

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-野良黒ネロ「Idol Lover」コアマガジン ISBN:9784864367882
話△ 抜◎-○ 消小 総合○

ある日主人公の通う学園に転校してきた人気アイドルはじつは幼なじみでエロエロで……表題作中編4話&描きおろしショートエピソード&お友達ーズアフターストーリー3本+独立短編3本。スッキリさわやかな筆致でもって性器断面炸裂アヘ顔絨毯爆撃の超特濃エロスをくり広げるすさまじいギャップがなんともワンダフルな作者最新刊は通算3冊めのコミックスだ。
ゼロ年代なかばにはすでにデビューしているのでキャリアとしてはすでに中堅~ヴェテランの域ながら、その実績に比べ世に出た単行本の数はずいぶん少なくやきもきさせられる作家のひとり。極端に遅筆というのではないのだけれど、本業が別にあるかコンスタントに出している薄い本メインで食っているかで商業原稿の優先順位が低いのかも。ともあれ前単行本「おたぷり」刊行から3年の長きにわたるインターヴァルを経て俺の股間も待たされまくったあげくはち切れそうですよ!
むやみに線を増やしトーンをコッテリ乗っけたヴィジュアルが流行りの昨今にあって、野良黒ネロの比較的プレーンな筆致は逆に新鮮。少年漫画系の牧歌的な描線に適度なオタフレイヴァーを附加した誰にでも受け入れられやすいタッチだ。表紙のカラー彩色などはずいぶん淡泊に見えて店頭でのインパクトが薄く感じられないかと不安に思ったりもするけれど、このちょっとあか抜けない雰囲気で油断させといてそのあとビックリさせるのがこの人の得がたい魅力でもある。
このたび収録の物語に登場するのはミドル~ハイティーンの食べごろ女子たち。どの娘もけっして絶世の美女だとかいうタイプではないのだけれど、いかにも柔和で人なつっこい笑顔がガール・ネクスト・ドア風の素朴なアトモスフィアをかもし出しておりグッド。おおむね童顔巨乳系のボディデザインではあるものの、少々たるんでたり輪郭が若干いびつだったりとおっぱいの形が微妙によろしくないのが妙にリアルでむしろ扇情的だ。
本作コンテンツは大まかに2パートに分けられ、冒頭からのタイトル・チューン「Idol Lover」とその間連作が全体の2/3ほど、残りが単発の読み切り作品群となる。売れっ子アイドルのメインヒロイン・「さりな」こと山内佐理奈と彼女の友人'sがそれぞれ恋人たちとくり広げるハッピー基調の明朗快活コメディの前者も、先輩後輩だったり兄妹だったりのステディな関係を展開する後者も、そろって鬱度0%の甘口和姦であり読後感はきわめて良好だ。いきなり男の方から襲いかかったり女子サイドから逆レイプぎみに押したりする一部の作品もノリはあくまで軽いし最終的には2人して幸福そうに絶頂するのでノープロブレム。
サクサク日常パートをこなしたあとはすぐさま濃厚な肉体言語の応酬がぼくらをお出迎え。さほど多くない総ページ数の大半がファックシーンに割り振られていてその高い実用度は折り紙つきだ。ことに野良黒ネロ得意のやたらと淫猥な結合断面描写は白眉で、ちんこまんこの描き方はとりたててリアル寄りではないはずなのに独特のシズル感あふれる色艶に彩られ細やかな擬音をバックに従えたそれはおそろしく勃起中枢をハードヒット。独立した生きもののように怒張が蠕動し子袋のなかへ許容量オーヴァーの白濁液を吐瀉するさまは壮観だ。種つけプレスの姿勢のまま全身を打ち震わせゆっくり引き抜かれる男根とともにザーメンを膣口からあふれさせつつ呼吸を荒げ行為の余韻にひたるヒロインの痴態でさらにもういちど読み手の股間もエレクチオン。
最愛の男子にきつく抱きしめられ熱く口づけながら少女たちはおのが裸身を白昼堂々さらけ出しツヤツヤボディを全開。たわわな乳房の谷間に暴れん棒を迎え入れゆっくり圧迫しながら怒濤のヴァキュームフェラで第1ちんこ汁を搾取する。野郎どももお返しとばかりにすかさず土手をかき分けシャフトをゴリゴリねじこんで粘膜どうしの真剣勝負をスタート。ビタンビタンとおっぱいを振り乱しながらハードに腰を使い全力で快楽享受にいそしむヒロインの顔はといえばすっかりトロけだらしなく唾液たれ流しながら淫語マシンガン連射だ。肉ヒダ全体でイチモツを包みこむように収縮させ受胎する気満々の淫乱まんこめがけコッテリ特濃スペルマの奔流を流しこんだその刹那、エロメスども感極まって白目剥きファイナルアクメ。
モザイク地獄が横行するようになってからコアマガ物件とはだいぶ縁遠くなってしまっていたのだけれど、タイミングよくそれらが解除になり野良黒ネロ得意のやらしすぎる女性器描写を(以前よりは大きめの黒ノリ修整とはいえ)存分に堪能できるのはすばらしいこと。一部私的嗜好から外れる話があり抜き評価を若干マイナスしたが総体としては文句なくユースフル。絵柄はホンワカ系なのにファックはガチモードという魅惑のコンビネイションを今後ともぜひ貫いていただきたい。収録作のなかではやはりメイン扱いの表題作「Idol Lover」主演女優・佐理奈さんのドスケベな行状がすばらしいし、あと不意に発情してしまいそのたびお兄ちゃんにたっぷりナマで中田氏してもらって絶頂のヒロイン・華世(かよ)ちゃんがすばらしすぎる巻末短編「可愛い妹。」が個人的にはイチオシです。

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