2015-04-12

今夜の一文字グルグル。

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-うた乃「お兄ちゃんとあかるい近親計画」海王社 ISBN:9784796407021
話△ 抜○ 消小 総合○

おねむ中の妹に兄は辛抱たまらずえっちなイタズラ本編&妹ちゃん逆襲続編+妹にムダ毛処理を依頼され剃ってるうちにムラムラと……連作2話+つれない態度の妹に催眠術をかけてみたら突如デレまくり本編&巻末描きおろしおまけ+ある日突然銀髪碧眼美少女が転がりこんできて甘々同居生活スタート本編&後日談+独立短編6本。反則的にキュートなヤンガーシスターズその他萌え萌えヒロインたちがドエロく乱れまくるすばらしき光景を心ゆくまで堪能の作者最新刊は通算2冊めにして本レーベルからのファーストコミックスだ。
この人を知ったのは自分が現在定期購読中の「コミックポプリクラブ」誌上でのことなのだけれど、当初はそれほどグッと来ず去年マックスから刊行された処女単行本「初恋十色」は申しわけなくもスルー。その後この作家の薄い本をポツポツ買うようになったころにはポプリの執筆陣から姿を消してしまい気になっていたところに本作リリースの報を耳にし改めて単行本レヴュウに挑戦してみることに。なお比較検討のため遅ればせながら前作も購入したので、そちらも一部参照しながらの評価記事となる。
表紙イラストで明らかなように、女性作家らしい柔和なタッチでスレンダー萌えっ娘が大活躍というのがこの人の芸風だ。少女漫画直系のきらびやかな描線にほどよく男性向け用の萌えフレイヴァーを振りかけた端整な作画はポプリのいまの誌面にもピッタリなのに昨今登場しなくなっているのは残念(作者コメントによると「現在お休みをいただいてます」とのことだが)。
予備知識のない状態で中身をザックリ確認していると見覚えのある作品がチラホラと。それもそのはず、巻末著者あとがきを見るとこちらに収録されているのは商業誌掲載分ではなく同人作品の再録である由。いくつかの話は実本を購入しているのでいわばダブり買いだが、まあ半分以上は未読のやつだったので文句はございません。執筆時期はいずれも直近2年以内のものばかりで新旧の差異はほとんどなくヴィジュアルは高値安定だ。
このすばらしき筆致でものされる女性陣は10代前半~なかば付近と若干ロリ寄りの体裁。単行本タイトルで謳うとおり妹キャラが登場する話が過半数ゆえ、シスターラヴなヴァーチャルお兄ちゃんたちはこぞって買うべし。そのほかにも男性陣に比して意図的にちっちゃく造形された庇護欲そそりまくりのスレンダー女子がドカドカ登場しては手足細めバストひかえめのコンパクトな体躯をさらけ出すさまが心なしか犯罪ティックでグッド。童顔巨乳女子ばかりを要求されるポプリだとヒロインの胸部をかなり増量していたものだが本作におけるおっぱいっ娘占有率は極度に低く、もしや同誌で描かなくなったのは乳サイズをめぐる確執があったのかと邪推したり。
物語の趣向はみなすがすがしいほどにベタ甘和姦専科で、せいぜい当初からデレるか序盤だけツンするか(でもすぐ崩壊)の違いがあるだけのイチャラヴ絨毯爆撃がくり広げられる。こぞってイケメンな兄やら教師やらご近所住人やらの年長男子に優しくエスコートされ全身全霊で愛されてお姫さまたち夢心地だ。なにせ薄い本初出なので必要最低限の背景設定を提示したのちはすぐさま濡れ場突入のインスタントな展開で正直読み応えには乏しいけれど、全編シロップ漬けの萌えエロ仕立てという明快なコンセプトを貫き想定読者層にキッチリと要求どおりのプロダクトを届けようというブレない姿勢は立派のひと言。
大半が16ページ固定のきわめてミニマムな分量のなかでも濡れ場支配率は相応に高くちんこのお供として不足はない。とりわけ男女の体格差を活かしヒロインを軽々と抱えこみながらのガチハメ構図とか子供のようにしがみついてくる萌えっ娘どもの痴態などが果てしなく扇情的だ。瞳をうるませお口をはわわわさせながら最愛の兄の愛撫に身をよじらせのぼりつめてゆく妹ちゃんの愛らしさに辛抱たまらずなん度も白濁液の奔流を叩きつける。
お姫さまだっこでちんまい肢体をベッドへ運びいっしょに横たわって濃密なキスを交わしたらただちに2人だけのビューティフルワールドが出現。下着をずらしささやかなお胸に吸いつくとたちまち甘やかな嬌声が漏れはじめる。なにひとつ視界をさえぎるもののないスリットをゆっくり押し広げながらいきり立つ如意棒を挿入だ。粘膜どうしの激しい摩擦運動をくり広げるたび四方八方に甘ったるいヴォイスが響きわたりいっそう興奮を励起せしめる。はしたなくハートマークをまき散らしスキスキ連呼しながら両腕できつく抱きついてくる少女のコンパクトな子宮めがけ特濃のお兄ちゃんザーメンをたっぷりとプレゼント。
修羅場フリー設計でどこをめくってもスウィートなタイマンラヴばかりが横溢する光景に脳髄の先まで侵されながらそのしびれる甘さに打ち震える極上の麻薬のような1冊。物語的コクは皆無だしヒロイン造形の幅はおそろしく狭いが、それゆえにこのピンポイントな嗜好がピタッとハマったらもう2度と抜けられない深遠な沼のごとしだ。同人再録もいいけれどそろそろ商業のレギュラー掲載枠に復帰していただきたいのが本心ではあるものの、まずはこちらで大いに飢餓感を解消。あと個人的にはこの作家の描く巨乳キャラもじつは大好物なのでまたそっち方向の作品が増えたらうれしいなあ。そんな俺なので今回唯一のおっぱい女子たる先生大好きっ娘生徒会長・葉月ちゃんがこっそりとラヴラヴHの「いじわるしないで、せんせい」と、こちらはぺたっ娘ながらエキゾティックなカタコト洋ロリなキャラメイクがあざとカワイすぎる「突然降って湧いた遺産は異国の少女」/「えっちな下着は好きですか?」連作が本作中のフェイヴァリット物件。

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