2015-03-31

本年度のサイ・ヤング賞。

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-ナックルカーブ「たべごろ処女」ワニマガジン社 ISBN:9784862693600
話△ 抜◎-○ 消小 総合○

気になるアイツの口車に乗って美味しくいただかれ短編全9本。つれなくしてるつもりがいつの間にやらダイナミックボディを押し開かれラヴラヴ全開でイキまくるヒロイン勢ぞろいでお送りする作者最新刊は通算3冊めにして本レーベルからの第2弾コミックスだ。
前単行本「お兄ちゃん、世界で一番幸せにしたげるねっ」が出たのちもホームグラウンドである「コミックゼロス」でコンスタントに執筆を続け、おおよそ2年が経過して無事単行本1冊ぶんのストックが蓄積。もとより同誌を定期購入している自分は収録作をみなチェック済みではあるのだけれど、やはり一気にまとめて堪能したくて新刊発売とともにすぐさま書店へ直行。なおこれから買うつもりの方は版元提供の単行本紹介ページで書店別の購入特典など確認のうえ始動されたし。
他社でデビューしたときからこの作家の漫画はだいたい読ませてもらっているが、一般青年誌系の絵柄にほどよくオタテイストをブレンドしたキャッチーな筆致は当初から不変。ただ顔パーツの大きさ/配置だとか画面仕上げのディテイルなんかはちょくちょくいじっているようで、この本トータルでは気にならなかったけど前作と見比べたら細部はけっこう印象が変わっている。いずれにせよキュートフェイスにむっちりボディという現代エロ漫画でもっとも戦闘力の高い系統の絵柄であり訴求力は抜群。
前作のような妹シバリが外れたことでヒロイン造形はいくらか多彩に。ただ年齢的にはやはりハイティーン制服女子が主体でありその枠を飛び越えるのはごくわずか。髪型と髪の色を違えるほかはそんなにルックス的な差異はなくて、みなさん10代だというのに超弩級バストと安産間違いなしのヒップとを標準装備。見るからにやわこくて重力にいまにも負けそうなのを必死でこらえている感じのだらしない肉づきが淫猥すぎてグッド。蜜壷もぷっくりと土手を張り出させていてのっけからちんこを迎え入れる準備は万端だ。
ストーリーラインは前作の路線をそのまま踏襲し、ヒロインが男性主人公に執拗な急所攻撃を受け続けたあげくガッツリ処女喪失したちまちちんこパワーのトリコとなって最後歓喜の渦のなか絶頂の黄金パターン。これだけではさすがに同工異曲すぎるので、行きずりの初対面から延々続く腐れ縁まで男女の距離感にヴァリエイションを持たせヒロインの態度も超ツンツンからベタ惚れまでワイドに展開する。当初どれほどつれなくしていても最後は熱烈にキスを交わしガッチリ抱きあいながら膣内射精され気持ちよくイキまくるとわかっているので躊躇なく息子をいじめる運動に没頭できるのがなによりもすばらしい点。
女の子ラヴラヴ快楽堕ちの一部始終を詳細実況のエロシーンは質量ともに充実。ちちしりまんこの総露出量が多いのはもちろんのこと、序盤気乗りしない感じだったヒロインが徐々にほだされ挿入シーンあたりから俄然乗り気になりトロトロのイキ顔さらしてフィニッシュに至るまでを彼氏彼女の細やかなダイアローグでイキイキとつづっていくナックルカーブ特有のエロ演出がなんとも秀逸なのだ。セックスをこうした一連の「意識の流れ」として表出する手腕では業界でも指折りの作家だと想う。
流されるまま魅惑のダイナマイトボディをあらわにし秘部をおっ広げられていつの間にかヒロインは防戦一方。双丘を乱暴にもてあそばれ敏感な部分を刺戟されて早くも下腹部は濡れ濡れ。前人未踏のスリットに怒張の侵入を許し苦痛に顔をゆがめるものの、的確にクリティカルポイントを責めたてられていつしか呻きは嬌声へと変わってゆく。やがて汗だく汁だくですっかり性器どうしの真剣勝負に没頭し瞳をうるませながらギュッと抱きついてきたらいよいよ陥落のサイン。はしたなくハートマークをまき散らすおにゃのこの子宮の奥へたっぷりと種つけ汁をプレゼント。
この世知辛い情勢下で修整のトーン濃度が増していくらか興奮をスポイルし、また一部の3Pものでは若干マイサンの勃ちが悪くなってこの評価に。とはいえ明るくハードな堕ちものエロスをどこまでも展開の非常にユースフルな精液分泌支援物資であり幅広い層にお勧めできる。個人的には妹専科でなくとも年齢的には前作並みに低めだともっとちんこ的にうれしかったのだけれどそのへんは次に期待。今回収録のものでは、無表情毒舌後輩ちゃんがセックスの歓びを知りすっかりエロエロに豹変の「ビビビ恋」と、押しかけ修道女さんを口説き落とし初中田氏アクメをご提供「飢えた狼と迷ってる子羊」で壮絶にハンドシェイク。

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