2014-12-12

本年度の卒業斬首式。

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-後藤寿庵「童貞ジャンキー」三和出版 ISBN:9784776990345
話○-△ 抜○ 消小 総合○

性に興味津々なお年ごろの主人公はふとしたきっかけから保健教諭の大人ボディにおぼれる一方で幼なじみ女子とも関係を持ち……中編3話+独立短編10本。表題どおりにチャリーボーイの純情を美味しくいただく女傑ども勢ぞろいな作者最新刊は通算15冊めのコミックスにして当レーベルからの第8弾だ。ところでこちらは11月末発売物件の遅延レヴュウとなるのだが、ちょうどいま時分は新刊リリースが極端に減少する時期ゆえ評価漏れ本の後追い記事が続く可能性が高いのであしからず。
昭和末期~平成初頭に活動の第1のピークを迎えたあと、しばらく商業媒体での露出が途絶えていたこの作家が「コミックマショウ」誌上で華麗に復帰してからけっこうな歳月が経過した。ここ最近は平均年イチくらいのコンスタントな間隔で単行本が出ており、今回も前単行本「おねショタ」から1年ちょっとと平常運転のペースで新作を上梓。
この人の手になる少年漫画直系のスッキリしたタッチは間違っても最新流行とは言えないけれど、プレーンで親しみやすいその筆致はいまでも充分にみずみずしいもの。大ヴェテランなのでとうに絵柄は固まっており、古いのだと8年前の原稿からつい数ヶ月前のそれまで執筆時期はバラバラでもクオリティは高値安定だ。表紙のカラー彩色は若干やぼったく感じるが、中身の白黒原稿はとりたてて臭みもなくスムーズに受容できるはず。どうしても気になる向きは店頭見本閲覧可の書店で確認するか、版元提供の内容サンプルをチェックしたのち購入可否を判断するのがよろしいかと。
単行本タイトルそのままに男子サイドが思春期迎えたてのウブな未通少年で固定される一方、初物食いを敢行するヒロイン陣は同世代のロウティーンから母親世代まで非常にワイドレンジ。全体としてはハタチ超えの大人女性が主流なので、どちらかというとアダルトスキーへの親和性が高い物件。しかしながらおっぱいボイーン陰毛モサモサの完熟ボディが跋扈しつつも顔の造作は比較的キュートなのが本来年増苦手であり若い果実大好きっ漢の自分であっても作家買いを継続できているゆえんだ。
そんなわけでストーリーラインも看板に偽りなくメンズヴァージン喪失の多様なヴァリアントをこれでもかと放出。わずかに例外はあるけれどおおむねショタ男子がお姉さんやお母さんにセックスを御指南いただくか同世代女子と小さな恋の物語を演じるかの2パターン。ここ最近は前者が主体なので後藤寿庵作品だとインピオものの方が好みな自分は少々さびしいのだけれど、今回唯一の連作ではたっぷり初々しい幼なじみラヴをやってくれたので大いにそちらの成分を補給。編集の要請なのかインスタントなタナボタエロス主体のなかでも、ときには往年のようなバカギャグも混ぜこんでキャリア初期のキレキレな雰囲気を思い出させてくれるのがグッド。
女子サイドから積極的にリードを取る濡れ場はもちろんヴォリュームたっぷりの充実仕様。暴発寸前の少年ちんこを緩急自在にコントロールしては思う存分ザーメン搾取のテクニシャンぶりを披露だ。しっかりと手綱は握りつつも決してサディスティックな方向に走るのではなくヒロインはあくまで大人の余裕でやさしく性のイロハをご指導してくれるのが後藤寿庵漫画のすばらしい部分。基本的に少年側は受け身でありマグロ願望男子のドリームをフルにかなえてくれるけれど、いくらかは覚えたてのセックスに耽溺し暴走の逆転パターンも用意して百戦錬磨のオネーサマをヒイヒイ言わせたりする周到な配慮がヴェテラン作家らしく心憎い。
まぶしく輝く神秘の女体に気圧されるピュアな少年の股間にしゃぶりつき玉筋まで舐め上げる熟達のフェラでヒロインまずは先走り汁をゴックン。休むいとまもなく下半身のジャングルをご開帳し屹立したままのシャフトを秘密の花園へご招待だ。稚拙な腰使いで一生懸命内奥を貫くショタっ子の純情にほだされつつおねーさんおかーさんたちも一緒になって昇天。
前作はタイミング悪く大幅消し強化期間に当たってひどいことになっていたが、こちらはモザイクから黒ノリ修整へ改善されておりだいぶ使用感は良化した。既刊を読み通しているとさすがにお話の趣向は同工異曲の感をまぬがれ得ないが、ウェルメイドな展開の妙とたまにぶちこまれるバカネタがほどよいスパイスになっており○。前述のとおりこの作家の描くものではおこちゃま同士ラヴが至高の俺としては、幼なじみヒロインの初々しい処女喪失&ファーストアクメにグッと来まくりの中編「三人三月」と、短髪ボーイッシュ日焼け女子とハダカのお遊戯→本番突入の「ぼくとボクの初体験」でたいそう愚息を使役。

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