2014-09-08

今宵のカット・アップ。

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-千要よゆち「輪姦学園」ティーアイネット ISBN:9784887745308
話△ 抜○-△ 消小 総合△

負ければレイプが待ち受ける部活代表同士のバトルに挑み続けるヒロインが親友やライヴァルを蹴落とし目指すのは……長編4話&プロトタイプ読切1本+独立短編1本。手に汗握るアクションシーンと問答無用のガチンコセックスの両方を美味しく摂取の作者最新単行本は通算4冊めにしてこのペンネームでの2ndコミックスだ。
ジャンキー名義で一水社より2冊の単行本を上梓したのち看板を掛け替え新天地TIへと移籍して前単行本「ミダレはじめたカラダ」をリリースしたのが去年10月のこと。それからは順調に執筆活動を続け、前作発売から1年経たずに早くも新作の御披露目とあいなった次第。
エロ漫画というよりはまるっきり一般青年誌の連載作品みたいな雰囲気のシャープなタッチは少々うるおいに欠けるきらいはあるものの幅広い層に受容されそう。この端整な筆致でもって和姦でも凌辱でも器用に描きこなしてみせる作家なのだが、本作はタイトルから明らかなようにハッキリと後者寄り。ストレートすぎる表題が巨大な活字で背景を飾るなかおっぱいまる出しのヒロインがいまにも犯される寸前という趣のカヴァーデザインがのっけから読者の股間をエレクチオンさせる。
雑誌連載時には「ミダレマウ」と題されていた冒頭長編は巻頭の第0話のみ若干登場人物が異なるが、著者あとがきによるとこちらのみは当初読み切り作品として描かれたとのこと。その基本設定と一部キャラをキャリーオーヴァーして新たに長尺ものとして構想されたのが次の第1話から最終4話までのコンテンツとなる。学園ものの体裁を採るので欲望の餌食となるのはメインヒロインやその親友にイヤミな性格の副会長など必然的にJK中心だが、その他ヒロインの母を投入して熟女スキーにも配慮。唯一の他社初出短編「N -エヌ-」を含め、女子連中はおおむね丸っこいお顔にたわわなお胸の扇情的なボディデザインがなされている。ただ極端なディフォルメをしないタイプの作画なので巨乳キャラでもわりかし常識的なサイズだし、またお話の流れでぺたっ娘も登場するので、昨今のエロ漫画に頻出するところの目を疑うような爆乳女子が苦手な方にも受け入れやすいのではなかろうか。
そんな彼女らが乗っかる物語は殺伐としたアクションバトルを縦糸に、そして凄惨な復讐劇とそのカウンターとしての強姦輪姦を横糸に据えた一大凌辱絵巻。正調NTRの巻末読切を含め収録作はダーク一辺倒なので、この人が一方で得意とする甘口青春ラヴをお望みの方は即座に回れ右推奨(まあ単行本タイトルからして和姦スキーが手に取るとは思えないけれど)。ことにかつて受けた屈辱を晴らすべくわき目も振らずに突き進むメインヒロイン・相沢舞花(あいざわまいか)嬢などは本編でも回想でもガッツリレイプされドプドプ精液を流しこまれてまったくご愁傷様。その他対抗試合に負けた本人のみならず同じ部活の仲間までこぞって勝ち組部員連中にその肉体を蹂躙されるハメになるので、毎話ゲップが出るまで性器どうしのハードな乱取りを堪能できるという寸法。いちおう最終盤において小さな救いは用意されているが基本的には胸くそ悪いままオハナシが進行するのでそのへん覚悟しておいてね。
必然的に濡れ場はラヴ色皆無のストロングレイプが中心。敗北の傷も癒えぬうち着衣を剥かれ冷たい床へ体躯を押しつけられては乱暴に男根をねじこまれる。前後の穴をシャフトで貫かれとめどなくザーメンの奔流をぶちまけられ続けて最後は夢遊病者のごとくあらぬ方向を見つめながら放心するさまが哀れを誘うと同時になにやらいけない情欲を喚起せしめるのだ。
そんな具合にベタながらもパワフルな凌辱長編として過不足ないデキだが、個人的にはいくつか不満も。まず作劇の締めくくりとしてスカッと大団円のカタルシスでも勧悪懲善のピカレスク的結末でもない妙に中途半端なエンドになってて若干もにょり感が残る。こういうのは善悪いずれにせよ舵をハッキリ切った方が収まりがよいように思うのだ。それと表紙でたいそう淫靡な艶姿を見せてくれた主演女優・舞花さんのエロシーンがやけに少なかったのが残念。いちおう回想でもHはあったけどそのときはお胸が育ってなかったし、造形的にはモロ好みなだけにサブヒロインのアラカルトファックよりはメインディッシュこそを楽しみたかったところ。とまあケチはつけたが逆に多種多様な女子の痴態が見たい人には好適だし、白抜き修整も前作よりはマイルドになっていて抜き心地は良好。スリリングな殺陣も盛りだくさんでドキドキワクワク読み進められることだろう。

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