2014-08-14

今月のヴァンフォーレ。

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-風のごとく!「濡れる瞳、ぬめる蜜壺」エンジェル出版 ISBN:9784873065922
話○ 抜○ 消小 総合○

禁断と背徳の行為を強いられつつも女たちはそれゆえ燃え上がりいっそう乱れて短編9本&巻末付録原作小説1本。清楚で貞淑なヒロインズが異様なシチュに呑まれ肉欲のワナへと堕ちてゆくプロセスの一部始終を端整につむいでゆく作者初のコミックスだ。なおペンネーム末尾の感嘆符「!」は表紙の名義記載には付属し奥付著者欄では省かれているのだが、作者公式サイトにおいてはビックリマークがついた形になっているのでこちらでは前者の表記を採る。
けっしてそればかりではないと知りつつも、自分のなかで当版元の看板誌「エンジェル倶楽部」はいまだに半劇画系の泥くさいタッチで官能小説ライクにベッタベタな凌辱輪姦ものをゴリゴリ展開、というイメージでどうも敬遠ぎみ。ゆえに同誌で活躍中のこの作家についてもまったく予備知識がなかったのだけれど、たまたま店頭で目にした本作のなかなかキュートなカヴァーイラストに惹かれ挑戦してみた次第だ。
購入後さっそく各種情報を得るべくググってみると、どうやらこの人たちはまっさらの新人ではなく、すでに二次創作畑で豊富な活動実績があるもよう。そして彼らのことをわざわざ複数形で記したように、この名義は原作担当「風術師」および作画担当「風吹ぽに」2名の総称だ。昨今この業界ではこうした分業形態を採る作家ユニットがずいぶん増えており、当初からその旨を公開しているのもあれば単行本でこっそり事実をバラしたりなどさまざま。そしてこれは憶測になるのだが、たとえば合同ペンネーム作家の代表例であるReDropぽんこつわーくすなどと同様に、この2人もおそらくは原作:男性/作画:女性の組み合わせではなかろうかと。
そう感じるのはなによりも非常に華のあるヴィジュアルゆえで、エンクラ系列にはめずらしくハッキリとキュート寄りのアニメ/ゲーム絵だ。大きな瞳とあどけない顔立ちのヒロイン造形などむしろワニやコアで描いていてもおかしくない雰囲気。それにプラスしてやけにイケメンなボーイズラヴ顔負けの男性陣のキャラメイクが女性作画説を唱えたくなるゆえん。いずれにせよ現行の誌面ではどちらかというとマイノリティに属するはずのそのタッチは逆に周囲との差別化にはバッチリ成功している。明確にカワイイ系の絵柄なので本来なら若い娘の方が似合いそうだけども、そこは人妻/熟女多めの誌面に合わせ登場するのは大人女性が大半。むろん身体の方も崩れかけ熟れ熟れボディが目白押しでグラマラス系嗜好の方にとっての桃源郷だ。
そしてなんといっても風のごとく!を特徴づけるのは息苦しいまでに緻密なストーリーテリング。カヴァー下の制作プロセス解説や巻末に載せられた収録漫画のシナリオ部分を見るに、物語の大筋のみならず科白の一字一句や細かな情景描写まですべて原作者の強力なコントロールが働いているようだ。レイプ寝取られ堕ちものとシチュエイションは正直テンプレばかりで新鮮味はないが、煉瓦細工のごとくカッチリと組まれいっさい破綻なく進行するプロットにはうなるほかないし、それを文字情報のみに依存せず充分に咀嚼しながら漫画絵に落としこむ作画担当の力量もたいしたもの。
かくしてくり広げられる濡れ場はとことんダークにファナティックに迫り来る。大半のお話では意に反し始まったプレイにいつしかヒロイン自身が耽溺しすっかりちんこパワーのとりことなる凌辱エロの王道を突っ走る。一部あるラヴい雰囲気の作品ですら背徳感満載のえぐい設定を盛りこむので、ハッピーエンドで締めくくられてもなにか将来の破綻が示唆されているようで落ち着かないことこのうえない。そんなわけでほのぼの和姦をお望みの貴方には最初から回れ右を推奨。当初はいやいや受け入れていたのにいつの間にか行為に夢中になりステディな彼氏を裏切って間男のビッグコックに逝かされまくる不実ビッチどものけしからん痴態に憤慨しつつ興奮しきり。
奸計にはまり自分から裸身を晒すハメになった彼女らはその熟しきった肢体をあらわにする。ユサユサ爆乳を揉みしだかれ下腹部へ指を突き立てられて執拗にまさぐられてだらしなく陶酔しきったツラを全世界に公開だ。もはや恥も外聞もなく発情しみずから淫肉を押し広げて挿入をおねだりするさまはあたかもメスブタのごとし。たぎる怒張を乱暴に突き入れられてたちまちケダモノのごとく咆吼しハートマークを四方八方にばらまいてよがり狂う光景はまさに淫乱そのもの。汗と涙とよだれまみれで全身をのけぞらせ未曾有の快感に打ち震えながら愛する男以外の精液をしきりに求める女たちの望みどおり、最後にナマでたっぷりと白濁液の奔流を膣内へと叩きつけ支配者たる証を刻みこむのだ。
せっかくティーン女子が似合いそうな可愛い絵柄なのに年増多めなのは個人的にうれしくないし、また過不足なく現代エロ漫画必須の濡れ場表現を盛りこみつつも昨今流行りの射精断面図つきフィニッシュは皆無でそういうの大好きな俺は少々さびしいけれど、怒濤のごとく押し寄せる濃厚ファックの波に飲みこまれちんこもフルボッキ間違いなしの逸品だ。ことに原作者が文章畑の人だけにエロ演出のノリは漫画というよりむしろポルノ・ノヴェルのそれであり、官能小説で日々ヌキヌキしている方にはいっそう親和性が高く大いにオススメ。このたび収録のものでは、私的にツボな造形のショートヘア強気系OLさんがバーテンダー2名の技と力にまんこ全面降伏「酒淫乱交 ようこそ快楽の園へ!」と、登場ヒロイン中ひときわヤングなツインテセーラーJKが義父をえっちに誘惑し豊満ボディをフル活用して絶頂の「義娘の熟れ具合」がマイフェイヴァリット。

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