2014-08-04

今週のフォーク・ロック。

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-石川シスケ「キツデレ」ワニマガジン社 ISBN:9784862693181
話○ 抜○ 消中 総合○

大して親しくもなかった中学時代の同級生女子と彼女の友達に突如童貞を奪われハードに竿を酷使本編&描きおろし後日談+独立短編12本。しっとり叙情派エロから能天気バカコメまでワイドレンジな物語世界でツリ目爆乳ガールズ&レディース乱れまくりの作者最新単行本はトータル3冊めのコミックスだ。
とあるタイプの漫画家の絵が流行るとなると一斉によく似た系統のヴィジュアルが誌面を埋めつくすのが近年の「COMIC快楽天」の特徴(良くも悪くも)。しかしながらこの人は初登場したときも現在でもワン&オンリーの存在であり続けている希有な作家だ。もしかするといつかはエピゴーネンが登場するのかも知れないが、しばらくは快楽天誌上で延々「独自の戦い」をくり広げることだろう。
けっして掲載ペースは速くないがコンスタントに作品を発表し続けており、前単行本「やりすぎめるへん」のリリース以来コツコツと執筆を続けこの度めでたくストック放出とあいなった。ずいぶんコミカルな雰囲気だった前作のカヴァーから一転してシックな装いの表紙になっており、カヴァーガールのおっぱいまろび出しがなければアフタヌーンやIKKIの美大漫研テイスト作品かと錯覚しそうな趣。むろんそこはエロ漫画なので適度に女の子は庶民的な面持ちになっているし、野郎どもの欲望に忠実にお応えするセックスアピールだらけの肢体描写がなされているのだけれど。
慎太郎シール誌掲載作品ゆえレギュレイションの都合で設定年齢は比較的高め。そうはいっても随所にこっそり制服世代ティーンを混ぜているし、女教師やOLなど大人キャラでも顔立ちはあどけない系で熟女スキーには不向きだ。あとデビュー当初からそうだがツリ目ツリ眉の眼光鋭い女子を描かせると抜群で、本作収録のヒロインたちも大半はそちらのタイプ。この端整なフェイスにプラスしてわずかばかりの例外を除きドドーンと豊かなバストが少々アンバランスなくらいに付属してくるのが異様にエロティックでたまりません。
装幀はかなり落ち着いたものになったが、展開される物語は従来どおりに底抜けアホエロも用意して前作からのファンを戸惑わせない配慮がなされている。ただ傾向としてシリアス寄りになったのはたしかで、真摯な愛を語るものあり切ない読後感をもたらすものありと以前より大人びたアトモスフィア。女の子の造形もそれに応じて複雑な思いを秘めどこか屈折した感情表現を行うタイプのヒロインが多め。ゆえに表題もそれらしきタームが選ばれているのだろうけれども、こういう典型的な属性用語では全容を表せない、味わい深い言動を示す彼女らの一喜一憂にこちらもついついシンクロしてしまうのですよ。
コンビニ誌物件なので基本的には合意エロ専科であり(若干強引にコトに及ぶ作品もあるけれど)、またモラルの限界に挑戦するような奇抜なプレイも登場しないとはいえ、やらしく突き出たニップルやら雄大な双丘やらを大いにフィーチャーしながらの濡れ場はたいそう扇情的。ゴリゴリ蜜壷を貫かれながらはしたなく爆乳を揺らしほおを真っ赤に染めてふだんの凛とした表情をメスのそれへと変貌させるヒロインの痴態に勃起中枢が刺戟されっぱなしだ。
紆余曲折ありつつもステディな男子の前でそのゴージャスな裸体をご開帳の彼女らはやがて自分から暴れん坊に手を伸ばしお口にそれを含んでご奉仕スタート。胸も手も口腔もフル活用しながらほとばしる漢汁を搾取だ。いまだ屹立したままの男根をこんどは茂みの奥で出迎えて粘膜どうしを激しくシェイクする。甘い吐息をもらし小刻みに嬌声を放ちながらのぼりつめてゆく絶頂フェイスを堪能しながら子宮の奥へ白くねばつく液体をたっぷり叩きつけてナマ中田氏完了。
蠱惑的な女性陣の造形はそのままに物語をいくらかシリアスラヴモードへと寄せてきた新機軸の1冊。このご時世で前作より黒ノリ太めなのはうれしくないけれど、作画/作劇とも水準以上であり快楽天執筆陣中でも随一の個性派だ。あと自分的にエポックメイキングなのは石川シスケの手になる短髪ヒロインがことのほか絶品であると判明したこと。作者ブログ記事によるとショートヘア女子は編集が描くのを禁止していたとのことだが、本作を見る限りまったく信じがたい愚挙と言わざるを得ず、今後はそうした理不尽な指示など作家陣に強要せぬよう心からお願いする次第である。そんな俺なので短髪小柄発展途上おっぱいボーイッシュっ娘の強がりやらそれと裏腹の秀逸なトロ顔やらがマイハート直撃の(さらに描きおろしのセーラー服姿にもう悶絶)「なつまつり」が文句なくフェイヴァリット物件。

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