2014-08-31

本年度の可処分所得。

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-ひょころー「とろけまなこ」ワニマガジン社 ISBN:9784862693259
話○ 抜○ 消小 総合○

とびきりキュートなプレミアムガールズと熱く激しく甘やかにハードファック短編全12本。硬軟自在のストーリーテリングに乗っかって超個性派ヒロインたちがやわこい肢体をプリプリ弾ませ精液搾取しまくりの躍動感あふれるセックスが横溢する作者最新単行本は通算2冊めのコミックスにして当レーベルからの初見参だ。
ヒット出版社より刊行されたデビュー単行本「かくしデレ」の衝撃からおよそ2年半近く、そのころは快楽天でもさほど変わらぬ頻度で作品を発表していたのですぐにでも次回作が出ると思っていたのがまさかこんなに待たされるなんて。途中から目に見えて商業誌での執筆ペースが落ち多くの原稿が単行本未収録のまま同人専業になっちゃうのかと心配したけど無事刊行にこぎ着けまずは善哉。
そんな事情もあり収録作の多くは2010-11年の間に集中的に描かれたもの。昨今は年に1、2本と商業での執筆は顔見世興行と化しておりさびしい限り。それでも快楽天系列ではまだたまに見られるからいいものの、もう一方のホームグラウンドである「COMIC阿呍」の方ではまったくその姿を目撃することができなくなってしまった。対照的に薄い本の世界ではモリモリ精力的に活動しているので、もはや生活基盤としてはそちらがメインなのだろう。
デビュー当初からのディフォルメブリブリでたいへん魅力的なタッチは直近になるほどますます洗練され、また描かれた時期の古いものには加筆修正をほどこして近作準拠のクオリティへ引き上げられており作画には文句のつけようがない。巻中の作品解説で著者自身「毎回実験的なことをしている」と語るようにディテイルの処理がしばしば変わり印象が一定しないきらいはあるものの、金太郎飴的に似たタイプの絵柄がズラリと並ぶ快楽天誌上にあってこの人の漫画はひと目で見分けがつき抜群の存在感。
このたび本作中に登場するヒロイン陣は10代ラスト~20代入りたてあたりの食べごろ世代が圧倒的多数。他社仕事を含め基本的にティーン女子を得意とする作家であり、わずかに存在する人妻等の年長キャラですら明確にキュート寄りの造形なので熟女スキーは回れ右。ボディデザインはおおむね巨乳系で、とりわけいかにも弾力ありそうな胴体まわりの描写が絶品。大ぶりのおっぱいから急にキュッと腰回りが細くなり、臀部へ向け再びふくらみを取り戻す魅惑のラインがたまらなく扇情的だ。
慎太郎シール誌掲載のものなのでお話は和姦ベースにならざるを得ないとはいえ、そのありようはさまざまな形態を採る。それはヒロイン側の豊かな性格のヴァリエイションに依るところが大で、やたらとテンパり男性主人公を振り回すものやヤンデレこじらせて過剰な愛情を向けるもの、はたまた状況に流されいいように身体をもてあそばれるものなどいろんな愛のカタチを展開。物語のトーンもそれにより明朗快活一辺倒からアンニュイな影を帯びたものまで非常に幅広く、性行為を抜きにしてもおもしろく読める。
そうは言いながらひょころー作品最大の魅力となるとなにを措いてもめくるめく女体乱舞の豪華絢爛ファックシーンであることは論を俟たない。極端すぎるくらいパースをきかせつつ疾走感あふれる擬音をほとばしらせて性器どうしの真剣勝負を詳細中継する。ほおを紅潮させ瞳をうるませながらふだんの清楚な表情をメスのそれへと変貌させアクメまくり。ガッチリ細腰を抱えこみ精液ドプドプ注入の大写しフィニッシュがいかにも「種つけしてるんだ!」感満載でエクセレント。
えっちな肢体をステディな男子の前でだけあらわにして彼女はものほしげな視線をそちらへ向けプリミティヴな欲望を喚起。辛抱たまらずルパンダイヴしピンと屹立したニップルをもてあそびながら女神のごとき裸身をねめ回し続ける。すっかり準備万端の蜜壷へゴリゴリ暴れん棒をねじこんでノンストップの往復運動をスタートだ。幾度となく体位を変え角度を違えながら内奥を貫かれよがり狂うヒロインの痴態が理性を麻痺させ脊髄反射のように抽送を続けざるを得ない。ケダモノのごとくまぐわい続け瑞々しいビッグバストを派手に揺らしながらはしたなくハートマークをまき散らし絶頂に達せんとする彼女の子宮の奥深くへ征服の証として最後に熱い飛沫をたっぷりお見舞いだ。
今回は全編読み切りということで前作のように圧倒的なまでの存在感を誇るヒロインこそ不在だったものの、優劣つけがたい蠱惑的な女子ども大集合で気持ちよく息子を酷使。欲を言えばもうちょっとだけ下の年齢層のおにゃのこ中心に読みたいけれども、そのへんは他社物件や同人で充足できればいいのかなと。解説文では編集の介入に対しわりとストレートに不満をぶちまけてて今後商業誌で執筆を続けてくれるのかちょっと不安にさせられたけど大丈夫だよね(言い聞かせ)。どの娘も魅力的で最シコ物件セレクトには迷ったが、ふだんはおとなしい同級生女子が官能小説朗読で濡れ濡れの「アマヤドリ」と、艶っぽく成長した元教え子と再び愛欲の炎は燃え上がり……な「ねとねとられ」がことに破壊力抜群でござ候。

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