2014-07-21

今夜の品種改良。

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-無望菜志「NTR2」ワニマガジン社 ISBN:9784862693136
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

相思相愛の幼なじみ男子とようやく正式につき合いはじめ幸せいっぱいのヒロインに迫り来る悪辣な罠と凌辱フルコース表題作長編全6話+描きおろし調教日記&エピローグ。救いレスの地獄絵巻を圧倒的なヴォリュームと驚天動地の展開でお送りする作者渾身のNTR大作は成年向けとしての4冊めにして当レーベルからの初お目見えだ。
100%ピュアラヴ触手ものという新機軸で読者の度肝を抜いたデビュー単行本「テンタクル・ラバーズ」以来、作品産出ペースはさほど早い方ではないものの新刊が出るたび新しい驚きを提供してくれる。コアマガ発の2冊を経てキルタイムコミュニケーションより発売の前単行本「触愛」ではそれまでのラヴラヴ基調から本格凌辱へとシフトチェンジしてライト/ダークどちらも難なくこなしてみせる器用さを見せつけたところ。そしてこちらは堂々とタイトルから暗黒一直線のすばらしく陰惨な仕上がりとなっている。当然のことながら初期作のようなほのぼの和姦など望むべくもないので、そういうのをお好みの方は最初から近寄らないこと。
ポップでキュートなアニメ風味の作画は当初から完成度の高いものだが、話数を重ねるたび深刻さを増す物語にシンクロして登場人物の陰影のある表情をクッキリと刻みこむべく進化しているのがわかる。ほぼ全編ひどい目に遭いまくりのヒロインが作品内で見せる悲しみや怒り、恐怖の表情が後半ほど真に迫ってくるのはもちろんだが、本当にわずかしかない笑顔がまた皮肉にも彼女をいっそう奇麗に見せるのだ。いずれにせよ結局はみなさん例外なく不幸のどん底へたたき落とされるんですけどね。
おおむね隔月ペースで「コミックゼロス」へ連載されたタイトル・チューンに、単行本のみの描きおろしとして作品中に登場のある映像の中身を詳細実況したパートと、最終盤で悪魔の選択をした男性主人公が悪夢にさいなまれつつも一抹の希望を得たかのようなエピローグが追加される。以下いつものようにストーリーをかいつまんで紹介しようと思うが、多分にネタバレになりかねない要素を含むので(とくに最終盤)、わざと迂遠な記述にとどめたりボカしぎみの書き方をしたりするがどうかご容赦を。
このたびぼくらの股間を騒がせてくれるのは表紙にも登場のメインヒロイン・杉浦かなた(すぎうらかなた)と、随所で彼女以上にドエロく乱れてくれる親友・芳乃(よしの)。最終話ではさらに+αがあるのだけれどそれは読んでのお楽しみ。いずれも受験を控えた高校生ながら、かなたさんってばえらく幼児体型で身長もちっちゃくてと合法ロリの趣だ。一方で芳乃さんはムチプリの高校生離れしたナイスバディという具合に、まるっきり対照的な肢体を堪能できる美味しい仕掛けてとなっている。
表題からNTRを謳うように、お話の基調は本来好き合う同士のカップルに間男の魔の手が迫り身も心も奪われてゆく正統派の寝取られものとなっている。エロ漫画のネトラレにおいては女性が堕ちてゆく過程を逐一描写しつつもコキュ(寝取られ男)の悲哀については比較的アッサリ済まされることが多いのだが、こちらでは男性主人公・山野八潮(やまのやしお)の疑念/悲しみ/慟哭へと至る絶望的なプロセスが容赦なくつむがれていて読者の同情を誘うこと疑いなし。そしてその妄執が終盤のストーリーにも決定的な影響を与えるのだ。エロシーンこそ過激なものの展開としてはオーソドックスな序盤~最終話直前の進行からオーラスで一気に大転回しビックリ仰天の着地を見せるその驚きの大部分は彼の貢献によるもの。正直NTRネタがさほど大好物というわけではない自分も最終盤の怒濤の展開に目が離せなくなったクチだ。今回改めて最初からラストまで一気に通読してもそのインパクトは抜群で、無望菜志のストーリーテラーとしての力量に誰しもうならされることだろう。描きおろしパートでのわずかばかりの救済さえちょっと蛇足に思えたくらいで(作者さますいません)、雑誌掲載部分のみで見事に作品として完成していたと言っていい。
まったくなびかぬヒロインを好きでもない男がトリコにさせるための手管としては精神的に相手を追いつめ支配下に置くマインドコントロール型とちんこパワーでひたすら押しきり精液の味を覚えこませるフィジカル型とに大別されるが、こちらの濡れ場は両者を惜しみなくミックスした豪華絢爛仕様。キスとまんこ本番だけはしないと約束しつつえげつなく穴ボコをほじくり回しふんだんに器具も活用してセックスの快楽を仕込み、同時進行で多数の男どもによる言葉責めを受け淫乱メスブタとしての自我に強制的に目覚めさせられる。最愛の彼のイチモツを目にしたときにはすでに短小早漏のそれになんら魅力を感じなくなって、彼女は憎んですらいたはずのたくましい男根たちに心身とも屈服しもはや恥も外聞もなく快楽をむさぼり尽くすのだ。
意志に反し強引に怒張をねじこまれ子宮の奥を無理やり開発されて精液まみれの醜態をさらすうち、いつしかヒロインの肉体は感情とは裏腹にペニス依存症へと作り替えられる。愛する男の目の前でついに処女を散らし多数のちんこをくわえこんではケダモノのごとく絶叫する浅ましい痴態はしかしながら桎梏から解放され心からの笑顔を伴ったそれだ。快楽のリミッターをみずから解除した彼女は子宮口もめくれ上がるほどに内奥を貫かれ幾度となく精液を膣内へ流しこまれてマシンガンのごとく淫語をまき散らしながら幾度となく絶頂する。
寝取られというニッチな題材ゆえ訴求対象は限られ、またストーリー上やむを得ないとはいえ中盤までメインヒロインのまんこが解禁にならないのはいささかストレスフルだが、ガチンコ強姦輪姦調教孕ませフルコースを腹いっぱい摂取してちんこはご満悦、最終話の息もつかせぬめくるめく展開に心踊らされ脳みそもご満悦。ここまで徹底的にやりきってしまった作者の今後がちょっと心配にもなるけれど、まずは暗黒一直線の胃もキリキリする物語を見事完結してくれたことに乾杯。個人的には主演女優たるかなたさんもさることながらむやみにやらしいボディの芳乃さんがガッツリ堕ちてゆく過程で大いに股間を使役したですよ。あと○○○ちゃんのロリまんこ本番も番外編でぜひ。

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