2014-06-23

今年度の勝毎花火大会。

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-九野十弥「性春ラブジュース」エンジェル出版 ISBN:9784873065748
話○-△ 抜○ 消小 総合○

たわわな双丘を振り乱しハードに蜜壷を貫かれながら汗だく汁だくファック短編全9本。端整な筆致で描かれるビッグバストガールズが甘々ラヴからガチ凌辱まで幅広く活動の作者これが初のコミックスだ。なおペンネームは特別ひねらずすなおに「くのとうや」と読み下せばよろしい模様。
当版元より刊行の「エンジェル倶楽部」の誌面はどちらかというと劇画ティックな絵柄で問答無用の強姦輪姦てんこ盛り、というイメージ。だもんで今月の新刊として本作の表紙を目にしたときはその先入観とはずいぶん異なるキュートな雰囲気に「おっ」と思ったものだ。そのまま衝動買いし帰宅後にさっそく下調べしてみたら、あれ俺この人の薄い本持ってたよ!
前述したようにエンクラ執筆陣には珍しいカワイイ系寄りのアニメ絵で、おっきな瞳がキラキラ輝くその筆致はなかなかに訴求力高し。萌えっぽいのともちょっと違うオーセンティックなタッチは少し前のマイナー系オタ青年誌、たとえばバーズとかフラッパーなんかでライトSF風味の漫画でも描いてるのが似つかわしい絵ヅラだ。ただ表紙のようなカラー彩色と中身の白黒絵とはいくらか印象に差異があるので、裏表紙にあるいくつかの作中コマ抜粋を吟味のうえ購入可否を判断するのがベター。
この華やかなヴィジュアルのもと投入される女の子連中はおおむねJK~JD近辺のゴールデンエイジで占められる。学生さん中心にその他アイドルだの教育実習生だの若奥さまだの定番的な属性を用意して多彩なニーズにお応えだ。全員そろってなかなかご立派な胸をお持ちなのに腰はキュッと細く締まり、すぐさま魅惑のビッグヒップへとつながるボンキュッボンの見事すぎるプロポーションが最大のセールスポイント。ちなみにこの作家執筆のエロ同人を所有していながら当初気づかなかったのはそのせいで、だってまさか某アイドル育成ゲームのぺたっ娘双子姉妹を描いてた人がじつは巨乳絵師だなんて思いませんって。
そんな彼女らが乗っかる物語はライト/ダーク両方取りそろえで訴求対象を広く採る。とはいえ2012-14年にかけ執筆の作品群のうち強要系はどちらかというとマイノリティで、とくに直近のものはイチャラヴ比率が高め。エンクラの誌風に合わせた凌辱ネタもそれなりにこなせてはいるものの無理してる感は否めず、通読するとやはり資質的には和姦向きかなというのが率直な感想。
合意でも強要でも濡れ場はさすがエンクラ水準で、比較的潤沢にページ数が割かれていることもあり充実の陣容だ。ストレートに性器どうしのガチンコバトルを交わすなか行為に彩りを添えるのが随所に用意のスペシャルギミック。放尿ネタやらローションプレイやらちょっとしたスパイスを添えることで2人の興奮も倍加する仕掛けだ。それらはあくまでアクセントであり本格的なド変態プレイをお望みの方にはヌルく感じられるかも知れないが、一般ピープルにはこのくらいがほどよい塩梅。
制服の下に隠れたムチムチボディを最愛の男子の前でだけあらわにして少女は羞恥と期待に胸を高鳴らせる。おずおずと彼の股間にしゃぶりつき雄大な双丘の谷間でご奉仕スタートだ。つたないながらも誠実な口技に辛抱たまらずほとばしりを放ち、恍惚の態の彼女を褥に横たえたぎる怒張をねじこんで本番突入。いろんな汁を分泌しながら顔をグシャグシャにして快楽享受に専念するヒロインの痴態に興奮もいや増す。性交フルコースの締めくくりは恥も外聞もなく淫語を口走りトロトロフェイスをさらしながら昇りつめてゆくおにゃのこの土手高まんこへ大量の白濁液をリリースだ。
執筆時期の古いものは後年のそれよりいささか仕上がりが淡泊で、また凌辱話では展開が若干テンプレ的に感じるけれど、デビュー単行本としては水準以上の1冊。課題の多くがクリアされさらに完成度が高まるであろう次回作ではいっそう気持ちよくちんこをしごくことができそうで楽しみにしている。こちらに収録のものでは、表紙にも抜擢の制服JKさんが辛抱たまらず夜の公園で放尿→燃え燃え屋外ファック突入の「漏騒エクスタシー」と、卒コン後にツンツン同級女子の本当の気持ちをようやく知りラヴ成就「芽生え、来たりて」が私的最愛物件。

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