2014-03-09

今晩のダイジョーブ博士。

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-白羽まと「ラブラウネ」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784799205471
話○ 抜○-△ 消小 総合○

勇者に殲滅されるよりは共存をと願うモンスターたちはキュートな女の子の姿でえっちに生存戦略表題作中編3話+独立短編5本(うちアダルトゲームコミカライズ1本)+前単行本宣伝ショート漫画+巻末イラストギャラリー。もっちりボディの人外ガールズが奇妙キテレツなシチュのなかハードに女性器を使役してはイキまくりの非現実空間がどこまでも広がる作者2冊めのコミックスだ。なお本来は先月末発売のものを大幅に遅延してのレヴュウであることを先におわびしておく。
いちばん最初にこの人の作品を目にしたのはコアマガジンの「コミックメガストア」だったのだが、ほどなくしてKTCに活動の場を移し以後はなかば同社の「コミックアンリアル」専属状態。問答無用のふたなり絨毯爆撃で度肝を抜かれた前作「Two Loveるぅ」から2年近くの歳月が経過しようやくリリースのこちらも処女単行本に負けず劣らずの衝撃作だ。
きわ立って特徴的ではないもののポップでキュートなアニメ絵ベースの作画は非常に訴求力が高く、エロのみならずマニア系一般誌などで連載を持っていてもおかしくない受容しやすさがある。この滑らかなタッチでもっておっぱい本体も乳首もえらく大ぶりなエクストラビッグバストを標準装備のエロカワイイ女子をドカドカ量産するのがデビュー当初からの芸風だ。今回もわずかな例外を除きスイカ級の豊かすぎる双丘が入り乱れおっぱい星人大歓喜。
昨今アンリアル誌上で大流行のモンスター娘を全面フィーチャーの表題作をはじめ、登場する女性陣はnot現生人類ばかりがズラリと並ぶ。いちおうはヒューマンっぽい女の子も存在するのだが、少数派のそれを尻目に頭に角生やしていたり背中から翼を広げたり、はたまた馬やヘビの下半身を備えていたりと非現実の住人が大挙して現れる光景に脳みそクラクラ。むろんどの娘もキュートさは折り紙つきだし全員ドエロく乱れてくれるので、当初抱いた違和感などすぐさまどうでもよくなるのだけれど。
物語のトーンは底抜けの明朗快活エロからド真っ暗の凌辱肉欲地獄まで非常にワイドレンジ。トータルではやや前者寄りではあるものの、甘口辛口よりどりみどりの豊かなヴァリアントが充実した読後感を約束してくれる。そしてお話傾向以上に特徴的なのが各種オタガジェットが過剰なまでにぶちこまれた作画/作劇上のディテイルだ。アニメにはとんとうとい俺ですらわかるレヴェルのモノから某所の元ネタ解説を見てそれと気づくのまで多彩なアニメ/ゲームからの本歌取りがキャラ造形や投入シチュに反映され、それらを無造作に混淆させては漫画のなかへ遠慮会釈なく投擲されるさまがなんともカオティック。ときとして画面も科白まわしも饒舌すぎてゲップが出そうになるけれど、この異様なまでの詰めこみ感こそが白羽まとのエッセンシャルな魅力だろう。
エロシーンもまたむやみやたらと情報量の多い特濃ファックが横溢だ。前作のようなふたネタ一辺倒ではないものの、異種姦ばかりを取りそろえ濡れ場の大半を乱交で埋めつくす過剰なまでの情欲の発露がそら恐ろしい。それでいて一般的な青少年との交合はほとんど描かれず、ヒロインたちが行為にいそしむのは前作同様の両性具有ガールかケモショタなど異形のものたちばかりだ。どうしても通常型男子を出さざるを得ないときに投下されるのはエロゲのメカクレ主人公のごとく人格性を放棄した空気同然のそれであり、この作家の徹底的な野郎キャラ回避ぶりにはうなるほかない。
雄大な胸部の2つのふくらみを無数の指や舌先で好き勝手にまさぐられ少女はたちまち発情。唇の前に突き出されたシャフトを含みハードに前後させながらザーメン搾取だ。すっかり濡れそぼった人外まんこに2本3本と怒張をねじこまれては派手にイキ顔さらしヨダレダラダラたれ流してアヘりまくるさまが淫猥でたまらない。長らく続く性の饗宴の締めくくりは大量の分泌物と擬音にまみれながらはしたなく淫語連射する彼女らのケダモノまんこの奥底めがけ滝のような精液の奔流を力いっぱいお見舞いだ。
ヒトならざるものの旺盛すぎる性の交歓が入り乱れ現代日本エロ漫画の濡れ場演出技法の粋が集められたとびきり濃口のストロングセックス大量散布で有無を言わさず読者の股間を使役せしめる強力無比な抜きツール。ガチのフタナリファックが減って前作ではしぼみがちだったマイちんこもこれくらいならなんとか参戦でき評価アップにつながった。とまれこの特異な個性はもはやワニやコア等の総合出版社ではその本領を発揮できないだろうから、今後もKTC界隈で思う存分リミッター解除していただきたいもの。このたび収録のものでは意識的にあざとい設定を導入しつつゴージャスきわまりない人外エロスをメガ盛りのタイトル・チューン「ラブラウネ」がやはりお話/抜きとも白眉。

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