2013-10-08

今週の湿潤閉鎖療法。

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-千要よゆち「ミダレはじめたカラダ」ティーアイネット ISBN:9784887744912
話○-△ 抜○ 消中 総合○

不良カップルにパシリとしてこき使われる主人公はリヴェンジを誓い得意の化学でえっちに反撃前中後編+幼なじみ姉妹に童貞奪われ成りゆきで3P突入前後編+独立短編4本。スチャラカラヴコメからやるせない愛欲の隘路まで多種多様なエロスをご提供の作者心機一転新ペンネームでの記念すべき初コミックスだ。ちなみに読みは「ちようよゆち」となるそうな。
先日こちらで記事にした秋神サトルの新刊を買い出しに行った際にこの人の単行本も発見していたのだけれど、そのときはとくになんとも思わずいったんパス。それがのちほど他のレヴュウサイト等を見て、以前に一水社などで「ジャンキー」という名前で執筆していた漫画家と同一人物と知りあわててチェックしに書店へ向かった次第。
ジャンキー名義での処女作「淫花白濁」(2009年)は当ブログで評価の俎上に載せているのだが、じつはその翌年に出た2冊めの「好きだからしちゃうの」は未購入。その後も自分の観測範囲ではこの作家の活動を見ることがなかったので、今回はじつに4年ぶりの再会だ。さすがに当時の記憶はとっくに薄れ、正直言うとまっさらの新人をレヴュるのとあまり変わらない気分。
ともあれ出版社は移籍したのだが、今回の収録作のなかには以前のPNを用い一水社の雑誌「美少女革命極」に掲載されたものも含まれている。不親切にもTI部分は執筆時期の明記がないのだが、いずれにせよそれほど古いものはなく表紙の絵柄とは完全コンパチ。シャープな線で描かれる一般青年誌調のタッチはいい意味でオタクっぽさが希薄で、まるでヤンジャンやヤンマガにでも載っていそうな雰囲気だ。
筆致はソリッドながら登場する女の子はみなさん愛らしい丸顔で、年のころハイティーンから20代前半の彼女らはおっぱいもお尻も大ぶりの健康優良児体型。若干根性の曲がった娘もいるんだけどそんな女の子もツヤベタの模範的な髪の毛で茶髪だのパツキンだのの存在しないトラディショナルジャパンな光景に国粋主義の君もご満悦。
明朗快活ほのぼのエロスから鬱度100%の陰惨凌辱系まで、物語の振幅はじつにワイド。以前は全体的に和姦寄りな印象だったのだけれど、TIに引っ越してきて以後の作品にダークネタが増えているのを見ると移籍をきっかけに作風に変化をもたらそうというチャレンジなのだろうか。ドキドキ恋の山あり谷ありで達者な和姦方向の話に対し、凌辱ものだと官能小説ライクなベッタベタの展開で若干ぎこちなさを覚えはするけれど、いずれも抜き漫画としての勘所は抜かりなく押さえており手堅いできばえ。
ライト/ダークいずれのお話でもエロシーンには充分な分量が用意され、読み手に対し快適な抜き心地を保証してくれる。巻末著者あとがきで「Mujinでは描くページ数が増えて……」とこぼしているが、それがストレートに濡れ場のパワーアップにつながっているのだからこれは編集GJ。ことに女の子の方からギュッとちんこをひっつかんでの情熱的なフェラシーンは白眉で、本番よりタマ舐めや顔面シャワーにグッとくる御仁には自信を持ってオススメ。
たわわなボディをむんずとつかまれビッグバストを揉みしだかれて女子どもたちまち桃源郷。お返しに自分から股間にしゃぶりつき熟練のノド遣いでシャフトをしごきあげるさまがたまらなく淫猥だ。休むヒマもなくこんどはショーツをかき分け秘密の花園へ暴れん棒をフェードイン。パンパン腰を打ちつけるたび彼女らはよだれダラダラたれ流しはしたないイキ顔さらしてハートマークを乱舞させる。幾度となく全身を打ち震わせ絶頂に達しながらしきりに膣内射精を懇願するヒロインのご要望どおり、締めくくりはティーンエイジまんこの最深部めがけてたっぷりと白濁液をデリバリー。
和姦/凌辱ごった煮で若干とっ散らかった印象なのと、昨今の世知辛い情勢下で白抜き修整の面積がずいぶんデカいのが難点ではあるけれど、豊満な肢体をフル活用してイキ狂うヒロインの痴態を存分に堪能できる良質な精液分泌支援装置だ。以前に見たときよりエレクチオン喚起力は相応にアップしており、作者にとって移籍はプラスに働いたといえよう。今回収録分ではコンテンツの中核である長尺もの「黒の媚薬」がやはり抜き的にもグッドだったし(ただし主演女優たるカヴァーガール・青山さんよりは裏表紙に登場のドンくさ系デコメガネ・赤木さんの方が圧倒的に好みです)、読切作品では父親の再婚相手であるむっちりJKを息子が略奪調教「母は年下の…」がフェイヴァリット。

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