2013-10-10

本日のタンゴ・アルヘンティーノ。

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-星憑ネオン「蒼のセカイと花咲くカラダ」ティーアイネット ISBN:9784887744943
話○ 抜◎-○ 消中 総合○

思春期の少年少女にのみ発動する特殊能力の暴走を抑えるためには性欲処理が不可欠で……連作シリーズ6エピソード&各回描きおろしエピローグ。端整な筆致でつむがれる繊細な少女たちがはしたなく乱れ大量のザーメンを注ぎこまれて絶頂に至る一連のシークエンスをダイナミックに描き出す作者本名義での処女単行本だ。
表紙や内容見本を多少なりともチラ見すれば即座に判明することではあるけれど、こちらは初コミックスと銘打ってはいるもののじつのところはヴェテラン作家・さきうららが心機一転ペンネームも新たに執筆したもの。さきうららとしてデビュー以来これまで11冊の単行本を世に問うたのち、前作「ときめき懺悔室」でMujinにおけるこの名義での活動の終了宣言を行い新たなステージへと踏み出した次第。さてどのような変化が訪れたのだろうとドキドキしながらページを手繰ってみる。
おそらくは古典的な少女漫画の流れを汲むバロキッシュな筆致が印象的だったその絵柄は今回のカヴァーイラストだけを見るといまっぽく調整しててきたのかなとも感じたけれど、中身のモノクロ原稿の方はほとんど既刊と印象が変わらない。TIのみならずコアやワニなど他社にもあまりいない個性的なタッチだっただけにここは持ち味がそのまま受け継がれていてグッド。
どちらかというと頭身高めの大人女性を得意としていた作家ながら、後述する作品設定の都合上このたび登場するのは第2次性徴入りたてのミドルティーンばかり。以前にまったく描いていなかったわけではないとはいえ、この人があどけない感じの女の子をゴリゴリ量産する姿はとても新鮮だ。必然的にボディもボンキュッボンのモデル体型ではなくいまだ発展途上の華奢なトルソとなる。細い手足にふくらみかけのバスト、お肉の薄いヒップにパイパン~ちょろっと生えかけ程度の下腹部と思春期ならではの幼い肢体はいままで以上にイケナイ魅力をかもし出していてよろしい。
今回は全編ワン・アイディアを活かした短編連作形式を採用(雑誌掲載時のタイトルは「コクーン」)。おのおの6つの物語は舞台設定を共有するものの、わずかな例外を除きキャラどうしのクロスオーヴァーはなく完全に独立したオハナシとしても読める。お年ごろを迎えると同時に突如発現し数か月の間持続するその能力を「コクーン」と呼び、透視や聴覚の異常発達、人狼への変身や異物具現化といった特殊なパワーが少年少女に備わる(発動は男性が圧倒的に多い)というのがベースの設定。それだけならウハウハなのだが、能力の制御が非常に難しく思わぬ形で暴走することもしばしば。しかも決まって暴走は性欲高揚とセットになるというわけで、力の適切なコントロールのためには能力者の性欲処理が必要となるわけですよ。まあエロ漫画としてなんと完璧なこの三段論法。
かくしてチカラを持てあます少年とそれを成りゆきor好意で処理する少女との組み合わせで美しきボーイ・ミーツ・ガールの恋物語と激しいガチンコセックスとがセットで成立する。このもっともらしく理由づけされた合法的な少年少女の甘美なインピオが我々オサーンにはまぶしくも扇情的に響く仕組みだ。大人世代でも特徴的だった大胆な構図の多用とえげつないくらいに男性器/女性器をクローズアップしたド迫力の濡れ場はむろんキャリーオーヴァーされ、恐ろしいほどユースフルな抜き心地を保証する。著者ツイッターにいわく「超能力を持った中学生日記的なオムニバス」なそれは、さらに翻訳するとブギーポップ+エロみたいな感じ?
華奢な肢体をみずから投げ出し少年のヤングなイチモツを受け入れるヒロインの献身的な姿勢に読んでるこちらもすっかりキュンキュン。破瓜の痛みに涙しながらもぎこちなく腰を使い男の子の快楽を引き出すべくご奉仕する光景にいっそう興奮だ。そんな彼女の方もいつしかはじめての衝動に心身を支配されやがて恥も外聞もなく淫語ばらまきはしたないイキ顔をさらけ出すのだからたまらない。ガツガツと性器どうしを摩擦しあい2人してきつく抱きあいながら、最後はJCまんこいっぱいに白くてホットな液体を叩きつけられファイナルアクメ。
改名はしたもののこの作家のエッセンスたる端整な作画やストロングな性交描写はそのまま踏襲され、一方でこれまで手がけることの少なかった中学生世代を大々的にフィーチャーと、たしかに新機軸が仕掛けられた。作者問わず10代前半女子が大好物の自分としては願ってもないマイナーチェンジでありこれまで以上に気持ちよく股間を活用。また一方で各話エピローグに顕著な、甘ったるいだけではないほのかに切ない結末を用意するウェルメイドな作劇にもニヤリとさせられ、脳みそもちんこも両方楽しませてもらった次第。登場する女の子のなかではクラス委員の相方たる男子の困惑を冷静に処理するつもりが結局エロエロに盛り上がっちゃう生真面目三つ編みっ娘・千崎さんがクライマックスの絶品アヘ顔とのギャップも最高でいちばんちんこしごけましたなあ。

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