2013-08-10

今晩の花火大会。

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-如月群真「常春荘へようこそ」ワニマガジン社 ISBN:9784862692627
話△ 抜◎ 消小 総合○

住人一同で共有の管理人さんをはじめ幼なじみに後輩女子など主人公はいくつもまんこ掛け持ちして酒池肉林表題作長編6.5話&描きおろし番外編+独立短編2本。コキ盛り男子のエロ妄想を忠実に再現したかのごとき1対多/多対1両タイプの大人数セックスを明るく楽しくくり広げる作者最新コミックスは通算5冊めにして当社からの初お目見えだ。
前単行本「Sweethearts」発売からおよそ2年半、ずいぶんインターヴァルが空いたけれども現物を手にすればそんなのはもはやどうでもいい。ただ目次の初出一覧を見ると長編パートなどは2012年前半までに描き終わっているので、そのあと発生した編集サイドの移籍騒動がなければもっと早く出せていたのだろうと愚考してみたりもする。
ともあれアニメ/リアルの美味しい部分をほどよくミックスした一般青年誌風味の絵柄はあいかわらずキャッチー。キャリア初期はやや表情変化に乏しいかなと思ったものだけれど、最近は硬さが取れときにはコミカルな顔も見せてとそのへんも改善。俺のようなガチオタのみならず漫画よりも実写AVの方になじんでいる3次元寄りな嗜好の方でも入っていきやすいヴィジュアルだ。
登場する女性陣は冒頭長尺シリーズが10代後半~20代なかば、読切2本は高校生専科の黄金世代で構成。お目々は小さくて頭身も高めとわりかし現実志向のキャラデザインなのに全体としては妙にあどけない雰囲気で、年長設定でもおばさん臭がしないのは熟女苦手の自分にはありがたいところだ。一方でバストサイズは巨乳優勢で、腰を使うたびユサユサと豊かな双丘が揺れるさまが扇情的でグッド。
お話は長編/短編どちらも精通したてな少年の思い描くエロ妄想をそのまんま具現化したみたいなまいどおなじみ如月群真ワールド。とりわけ表題作は既存作品でも散見されたモティーフが1本中にギュッと濃縮されており壮観だ。物語の発端では童貞だった主人公が女を知るやたちまち超絶テクを身につけ、生来のビックコックともあいまって多くの女たちをその絶倫ぶりで夢中にさせるという中二ドリーム全肯定の展開にクラクラする。とりわけ描きおろしパートに見るその後の状況など、まさに地球上のすべてのオンナは俺のもの!というDTジャイアニズムがいかんなく発揮されておりすばらしい。一方で女の子視点の物語だとウブで清楚なヒロインがいつの間にかセックスの魅力のとりこに……という具合にこちらも男の願望まっしぐらな進行で押しまくるのだからたまらんですなあ。
男女ともセックスマシーンと化し複数入り乱れてつがいまくる濡れ場はフランス料理のフルコースもかくやの大ヴォリューム。如月群真得意の立ちバックをはじめ多種多様な体位で交わりながら居並ぶ女どもにひたすら中田氏三昧だ。お話の都合上複数のちんこをくわえこむヒロインも多いのだが、快楽至上主義に徹し心の葛藤などには踏みこまず罪悪感なしにアンアンイキまくってくれるので、読んでるこちらも小難しいことなど考えず目の前のドエロい光景に没頭できる。
たゆたゆボディを惜しみなくさらすおにゃのこが積極的に男子の股間にしゃぶりつき、献身的なご奉仕ぶりを発揮してまずはお口で精液ゴックン。余韻も冷めやらぬままこんどは下半身を押し開き秘密の花園めがけて暴れん棒をインサート。たちまち端整な表情を崩しこみ上げる快感に身をよじらせて甘い吐息をもらす彼女らの痴態がたいそう淫猥だ。幾度となく体位を変え摩擦運動に緩急をつけるたび自分からされている行為を実況しはしたなく乱れる光景にぼくらのエレクチオンも止まらない。最後は感極まってうわごとのように膣内射精を懇願するヒロインの子袋めがけて白くねばつく液体を大量に叩きつけフィニッシュ。
如月群真漫画に横溢する、ちんこパワーですべて解決みたいなノリの素朴な男根原理主義はとくに女性が読むとさぞかし頭悪そうに見えるだろうと推測するのだが、そうしたステレオタイプぶりを変にカッコつけず技巧も凝らさずストレートに原稿用紙にぶつけるピュアで真摯な創作姿勢が俺たちのなかの思春期的な部分を揺さぶり離さない――そしてそれこそがこの人の人気の源泉なのだと思う。いい意味でのこのマンネリズムを今後も末永く貫いていただきたいものだ。今回収録のものでは当初のヒロイン共有乱交からいつの間にか主人公がちゃっかりハーレム形成してしまう表題作はむろんのこと、ちょいダサなクラス委員長が慣れない性欲処理でがんばっているうちエロエロに……な「小峰妹奮闘記」がとくにマイちんこに響きまくりでサルのように砲身を酷使した次第。

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