2013-08-01

今月の標準音源。

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-石恵「TiTiKEi」ワニマガジン社 ISBN:9784862692580
話△ 抜◎-○ 消小 総合○

いろんなシチュで仲よく兄妹相姦連作9本&ママンと一戦描きおろし+幼なじみ姉妹を美味しく頂戴連作4本+生真面目メガネ委員長は妄想がお好き連作2本+生徒会女子全員のオモチャにされて主人公は大変連作2本+爆乳JK流されH連作2本+独立短編5本+フルカラー1枚ものイラスト多数。飛び抜けて美麗なディジタル塗りに彩られた激カワガールズが明るく楽しくセックス三昧の極上抜きツールは作者待望の初単行本にして特大B5サイズの激盛り仕様だ。
わりと早い段階で1冊作れるほどに原稿はたまっておりなん年も前から刊行の噂をされながらも出版社からはなかなか正式アナウンスが出ず、もしかすると石恵の商業原稿は作品集としてまとまって世に出ることなく葬り去られるのかと覚悟していたところ。今年に入ってようやくリリースの報が出ても予想どおり延期をくらって再々やきもきさせられたものの、このたびようやく刊行にこぎ着けてまことに感無量。
俺が最初にこの作家のことを知ったのは同人の二次創作で、たぶん現在でも一般的には商業より薄い本での活躍の方が人口に膾炙しているのではなかろうか。そのときそのときの流行作品をサクサク料理するフットワークのよさもさることながら、なによりもその衝撃的なまでに透明感あふれるCGワークで天下を獲った人。大げさでなくエロ絵業界のカラー表現では「石恵以前」/「石恵以後」で明確に一線が引かれていると言っていい。それくらい現在のカラー原稿塗りの技法に影響を与えているし、またこの世界でメシを食っていくつもりの人なら好き嫌いは別に必ず通過しておくべきだとすら思う。一生アナログ白黒原稿だけでやっていくつもりだとか完全分業で彩色は全部外注まかせとかいうのならともかく……。
そんなわけで本家石恵塗りの超絶テクを惜しみなく披露した表紙は未曾有の美しさで、個人的にはこのクオリティなら税込み2500円のプライスもぜんぜん高いと感じない。とりわけ代名詞であるおっぱいの神々しいまでの質感はここ数年ますます磨きがかかり、まんこ至上主義の自分でさえバストアップの1枚絵だけで速攻でちんこしごけるほど。
薄い本では元キャラ次第でけっこうぺたっ娘も描くのだが、今回は乳描写を前面に押し出そうという編集からの要請もあるとみえ98%ほどは巨乳/爆乳/超乳ヒロインで占められる。ゆえにつるぺたスキーにとっては投資効率の悪すぎる買いものとなってしまうが、おっぱい星人にならば逆にこれこそが宝物。一部の例外を除き10代なかば~後半の食べごろ女子がカワイイ顔してこのすばらしきビッグバストを惜しみなくさらすのだからたまらない。
単品イラストやショート作品の比率が異様に高いこともあり、はっきり言って個別の物語的コクは希薄。だが我々が石恵に求めているのは別に波瀾万丈の大河ドラマだとか息もつかせぬ推理合戦などではまったくないのでそのことが作品評価を左右することはない。この作家のキモはシルキーな質感のCGワークに彩られた素晴らしき性器描写であり、愛らしい少女たちのコミカルな喜怒哀楽であり、ぷっくりまんこにたっぷりザーメンを注がれてトロトロのイキ顔さらす極上の濡れ場であり――これらが石恵ワールドのすべて。
おおむね軽妙なラヴコメ仕立ての作品群はじつのところわりと強要ティックな展開もあるのだけれど、最終的にはギャグで落とすし女の子もなんだかんだで許してしまうのでハッピーな雰囲気が損なわれることはない。ツヤツヤボディをゴロンと横たえられて暴れん棒をいっちょねじこまれたらたちまちアンアンアヘり出す女の子連中がたいそうチョロくそれでいてなんともかわいらしいのだ。膣内深くシャフトを出し入れされるたびキュートなお顔を随喜の涙でグシャグシャにしながら小刻みに嬌声を発するさまに読者のちんこは勃ちっぱなし。フィニッシュは感極まってハートマークを振りまくおにゃのこの膣内にもお顔にも胸にもたっぷりと白くねばつく液体をお見舞いだ。
さすがに歳月の経過は残酷で、初期に描かれたもの(最古で2004-05年あたり)は当時ものすごく扇情的と思ったのに直近の原稿にはどうしても見劣りして実用性評価に差が出た。そうは言ってもたったひとコマの画ですら読み手の射精を止まらなくさせてしまう圧倒的な抜きヂカラがどの原稿にも横溢しており、またこのご時世では最大限努力した部類であろう薄トーン修整には惜しみなく拍手を送りたい(いちばん冒険していたときのコア単行本の極小消しにはさすがにかなわないとは思うけれど)。あとこれは他社でもやって当然であってほしいことだが、すべての作品の初出媒体/執筆時期、加えて漫画作品でないものには表紙絵か1枚ものイラストか等々の原稿形態が明記されているのもコレクターズ・アイテムとしてじつに正しい姿勢だ。長年の活動の集大成となったこちらを送り出したあともちょくちょく商業誌に顔を出して、こんどはこまめに作品集として上梓してまた我々を楽しませてもらいたいもの。今回収録のものではやはりヴォリューム的にも多くを占める兄妹えっち連作「いろいろ」シリーズが新旧の絵の変遷も感慨深く、お話的にもちんこ的にも大いに堪能させてもらった次第(母ちゃん参戦もナイス!)。

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