2013-07-25

本日のマストアイテム。

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-みなすきぽぷり「ろりぐるい」茜新社 ISBN:9784863493773
話○ 抜◎ 消小 総合○

対照的な性格の双子姉妹をそれぞれのやり方で汚し愉悦にひたる主人公だがその結末は……中編3話&描きおろし後日談+短編5本+あとがき兼作品解説。下劣な男どもの毒牙にかかりなすすべなく処女を散らされ白濁液を流しこまれる少女たちの受難劇を執拗なまでの科白まわしと異様に目の詰んだ画面構成とで詳細中継する作者最新単行本は通算5冊めにして意外にもLOレーベルからの初見参だ。
いくつかの版元を渡り歩きながら商業誌での活動を続けている人だが、ヒット出版社刊の前作「スカートのままで」発売後はいよいよロリ漫画界の梁山泊「COMIC LO」に乗りこみほぼこちらへ定着。どちらかというと同人優先で雑誌への登場頻度はそんなに高くないのだけれど、まいど載るのは問答無用の問題作ばかりであり読後の満足感は業界屈指。
今作収録のものはしかしながら巻末の出典を見るにLO掲載分よりも同人再録の方が分量的には多め。明確な初出時期の記載がないので断言はできないが、さほど筆致に開きがないところを見ると直近数年内に描かれたものばかりではなかろうか。いっとき絵柄が大迷走した時期があったのだけどそのころの痕跡を残すものはなく、表紙絵の雰囲気が中身にもそのまま続くと思ってよいだろう。
思春期突入直前の少女のきらめきを全身全霊をこめて描ききる渾身のタッチは繊細さも愛らしさも妖艶さもすべて筆先のコントロールひとつで表現しきってしまうマーヴェラスなもの。抜けるような白い肌に華奢な手足、あるやなしやのささやかなボディの起伏と、JS高学年あたりの滑らかな肢体をこのうえなく魅力的に読者へ提示してくれるのだ。
このもはや芸術の域に達したヴィジュアルでもってくり広げられるのは身もフタもない欲望うずまくなんとも酸鼻なセックス曼荼羅。罪のない和姦系の物語もいくつかは含まれているものの、大半は冴えない青年だのキモいオッサンだのがか弱き少女を一方的に蹂躙し思いを遂げる暗黒ファック特盛仕様だ。愛だの恋だのそんなのは犬にでも食わせておけとばかりにただただストレートに陽物を少女の穴へねじこみ汗だく汁だくになりながら下品な言説をまき散らしコンパクトな子宮へ白くねばつく飛沫をぶちまける、ただそれだけのシークエンスを強迫観念のごとく執拗な筆致でもってつむぎ出す。
ひとしきり続く狂おしい性行為のなかで、純真無垢な女の子たちの心が次第にねじくれ窯変を余儀なくされて行くまでの一部始終をヴィヴィッドに描写させるとことのほか輝く。今回巻頭からの双子姉妹もの「るらるら☆る~む」などはその好例で、弱みを握られた勝ち気な妹に主人公がいいようにされるかたわらその反動で彼に奴隷のごとく犯される従順な姉が鮮やかに人格を一変させる最終盤の展開にはしびれた。また同じ学校内を舞台とする短編群でも大人の邪悪な情欲のせいで心身ともに変容させられてゆくニンフェットたちの末路が淡々と提示されており壮観。
物語のバックグラウンドを周到に仕込みつつ突入のエロシーンは鬼気迫る作画の冴えもプラスされて壮絶に抜ける。成人男子の強大な力の前にあっけなく組み敷かれ小さな身体を拘束されて好き勝手に肉体を侵蝕されて涙する少女の姿が哀れを誘いつつも同時にたまらなく淫猥だ。その間まるで読経のように唱えられる野郎キャラたちの欲望全開のつぶやきや目前の行為の実況解説などが脳裡をリズミカルに支配しいつしか読み手の精神そのものが彼らのなす凌辱行為にシンクロしてゆく。
手足を押さえつけられ衣服を乱暴にずり下げられてパニックにおののくヒロインたちの泣き顔はしかし同情よりも嗜虐心をそそるだけだ。せわしなくすべすべのタテスジを暴露し前戯もそこそこにたぎるシャフトをインサート。恥辱と苦痛でほおを深紅に染め大粒の涙をボロボロこぼしてなおも抵抗する少女の未成熟な秘所を力まかせに突き上げてひたすら欲望を満たすことへ注力する。絶望と拒絶の叫びをBGMにし汗と涙を潤滑剤にしながらイヤイヤし続ける少女の子袋めがけて泡立つザーメンを親のカタキのごとく叩きつけ果てしなき幼女レイプにようやく終止符だ。
女の子の小さな体躯をその人格込みでねじ伏せてゆくイケナイ悦びをヴァーチャル体験する禁断の行為はまるで麻薬のごとく甘美で、ロリ嗜好者としては半可通もいいところの自分でさえ一読後すっかり腑抜け。個人的には同人で描いてたみたいなロリ巨乳っ娘も摂取したかったところだが、まあつるぺたオンリーの方が統一感があってよろしいかと。収録作のなかではやはり冒頭連作「るらるら☆る~む」のキリキリ息の詰まるような展開は白眉だし、その他彼氏との初デートをその兄によって無惨な初体験へと変えられる短編「テルくんにあいたい」もおそろしく秀逸。

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