2013-04-26

今年度の思いやり予算。

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-ゆきのゆきかぜ「給食費」茜新社 ISBN:9784863493568
話○ 抜◎ 消極小 総合○

家では育児放棄され学校ではイジメの標的となる少女の姿を見かねて担任教諭は母親に直談判するが事態は思わぬ方向に転がって表題作長編6話&別キャラ視点後日談。浅ましい欲望と真摯な情愛とのはざまで揺れる禁断の関係を切々と描ききる本格ロリラヴ大作は作者じつに5年ぶりとなる2ndコミックスだ。
年端もゆかぬアリスたちが大人以上にただれたセックスに耽溺する淫靡な光景をダイレクトに読者の脳裡に叩きつけた衝撃のデビュー作「アンダーナイン」の刊行が2008年のこと。そのときはすぐにでも次の単行本が出るものだと思っていたのに、まさかこんなに待たされることになろうとは。ともあれまずはお蔵入りにならずどうにかリリースにこぎ着けたことを言祝ぐとしよう。
全国津々浦々から気合いの入った幼女嗜好漫画家どもが集う「COMIC LO」誌上にあってもこの人の存在感は別格だ。顔立ちはやや古典的ながらもオーソドックスなアニメ絵でさほど特徴的ではないものの、首から下の造形はまごうかたなきリアル系のそれで異彩を放つ。妙にゴツゴツしていてアバラの輪郭までクッキリと浮かんだボディは貧相そのもので、情欲をそそるよりは哀れみや痛々しさの方が先にくる感じ。真のロリスキーならばむしろこれこそ真に興奮を励起せしめる肢体描写なのかもしれないが、そうでない一般人にとって受容のハードルは高そうだ。
今回は冒頭からまるまる1冊タイトル・チューンで占められ、主演女優にして全行程で抜き担当として君臨するのがカヴァーイラストにも登場の不憫少女・中川あかり嬢。母親のネグレクトが続き満足な食事も与えられない彼女は同世代の児童と比べても明らかに発育不足で、もとより華奢なスタイルであるゆきのゆきかぜヒロイン中にあってもひときわやせぎすな体躯だ。後日談で主役を張るイジメの首謀者にしてクラスメイトの宮野理子さんが育ちのよさをうかがわせる充実ボディなのとは対照的であり、このへん現代日本において顕在化しつつある階層社会を如実に反映させたアイロニーなのかと妄想してみたり。
そんなあかりたんが母親の教唆により給食費とバーターで担任・御手洗先生と肉体関係を持つところから怒濤の物語がスタート。きっかけこそ計略ではあるがいつもイジメから守ってくれた先生にひとかたならぬ好意を抱いていた彼女はみずから進んで彼に身を捧げ、先生の方も呼応して父親のごとき慈愛からやがて男女の恋愛感情へと気持ちを発展させてゆく。しかしながら2人の道ならぬ恋には当然のごとく社会の高い壁が立ちはだかり、さらには母親のヒモがあかりたんの身体に目をつけて……とどこまでも不幸のバーゲンセールが続くさまはあたかも80年代大映ドラマのごとし。作者もさすがにやりすぎたと作品解説で反省しているが、ベタベタ甘いだけの萌えエロがはびこる風潮に不満の方ならむしろ快哉を叫ぶのではなかろうか。
途中で挿入される強姦場面以外はむしろラヴラヴファックばかりだというのに、濡れ場も物語全体にただようダークなトーンを反映して妙にせっぱ詰まった雰囲気が濃厚。もっともこの刹那的なファックをたたみかけてゆく芸風こそがゆきのゆきかぜの真骨頂であり、あどけない少女がその幼い肢体をハードに使役してはしたなくイキ狂うさまがおそろしく的確に読み手の勃起中枢をハードヒット。イケナイコトしてる感を醸成することでは現在のロリ漫画界でも屈指であり、大人サイズの怒張を小さすぎる淫裂へ無理やりねじこまれて苦痛とも快感ともつかぬ態でヒロインが顔を歪ませる光景が痛々しくもエロっちい。
骨格の目立つ薄っぺらい胴体を自分から押し開いて彼女は下腹部のたてすじへ男根を誘導する。ゴリゴリ音を立てながら子供まんこの奥深くへねじこまれる異物の衝撃に顔面蒼白になりながら耐え続ける女の子の苦悶の表情が痛ましい。しかし苦痛のうめきはやがて甘い嬌声へと変化し、下品な淫語を平気でばらまき涙と汗とよだれにまみれて少女は灼き切れんばかりのエクスタシーに身をゆだねるのだ。その痴態を存分に堪能しながらフィニッシュは滝のごときスペルマの奔流を未発達の膣内深くへ叩きつけて終夜にわたる性の饗宴にようやくエンドマークを刻みこむ。
怒濤のごとく大量投下される本気印のロリファックにどちらかというとにわか幼女好きにすぎない自分もしばし圧倒され我が砲塔もジャムりまくり。ややムチャな着地の最終話にはいささか疑問もあるものの、こうやって収束させない限りハッピーエンドにはなりようがないだろうからといちおう納得しておこう。ともあれ大の大人が発育不全の児童をガッツリ犯りまくりのヴィジュアルはいかにも犯罪ティックで好事家にはたまらぬご褒美でありつるぺた大好きっ漢なら必携かと。

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