2013-04-04

本日のフォトカノ。

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-柚木N'「椎葉さんのウラの顔。」ティーアイネット ISBN:9784887744660
話○ 抜◎ 消小 総合○

同級生女子の秘められた情事を目撃した主人公はやがて自分自身も彼女の甘美な罠に巻きこまれて表題作長編5話+かわいい妹の大胆なお口ご奉仕に兄ちゃん辛抱たまらず連作3本(うち1本描きおろし)+独立短編1本。絶品のトロ顔さらしてよがり狂うヒロインのドエロい痴態を怒濤の大ヴォリュームでお送りする作者最新単行本は完全新作エロとしての12冊めにして本レーベルからの第3弾だ。
俺の場合この人のコミックスは題材いかんにより購入意欲が変動するので、去年茜新社より上梓された前単行本「姉恋」は申しわけなく思いつつもスルー。よって当ブログで記事にするのは一昨年発売のTI刊「姉・コントロール」以来だ。柚木N'の代名詞ともなっている姉弟ラヴは嫌いなわけじゃないんだけど全部それだとさすがにゲップが出るので……(作者さますいません)。
もとより非常に量産のきくタイプでこれまでも複数の媒体でバリバリ執筆してきた人だけれど、加えて昨今では一般誌でゲームのコミカライズなどをこなしてまさに脂の乗りきっている漫画家のひとりといえよう。一般青年誌系の端整な絵柄もますますソフィスティケイトされてどこのお仕事もまっこと眼福。また多くのラインを同時進行しているにもかかわらずクオリティが落ちないのは大いなる美点だ。
いつもはエルダーシスター中心なのでヒロインの年齢層はどうしても高くなりがちなのだが、今回は妹と同級生なので女の子は推定ミドル~ハイティーンといくぶんお歳若め。ことに妹ちゃんだと明らかに表情があどけなくなり体つきも未成熟さを強調したデザインとなって青い果実好きの俺は歓喜雀躍でござるよ。その一方で表題作ヒロインが高校生のわりには大人びたルックスとの設定で見た目をバランスさせているのは上手い処理だなあと感嘆。
合意のセックスか強要のそれかを和姦/凌辱の分類基準とするならば、こちらに収録のオハナシはすべて前者。ただし展開されるのは他社仕事でやるような直球のイチャラヴではなく、なにかしらのギミックを仕込んだひとクセあるものばかりだ。それぞれ読切/連作の妹ネタ2つはアナル/フェラチオと特徴的なプレイを前面に押し出し、メインコンテンツである表題作長編では主人公およびヒロインが最終的にカップルとして成立するまでにえらくねじくれた性のありようがくり広げられる。
タイトル・チューンについてもう少し言及しておくと、最後はハッピーエンドだし途中経過でも決して悪意やら憎悪やらの負の感情に彩られているわけではないとはいえ1on1の純愛原理主義者には少々酷な場面も待ち受けているので注意。ヒロインに純潔をお望みの方や別の男の影がちらつくのが許せないタイプの御仁は速攻回れ右することをオススメ。個人的にはこの程度の描写はストーリーの格好のスパイスだしお話上の必然性もちゃんとあるしで無問題なのだが。
そんな諸々のシチュを織りこんだストロングな濡れ場は折り紙つきのいやらしさ。前半部のフェティッシュなお尻ホジホジやオーラルプレイ満漢全席もすごいし、表題作における真正面からのガチンコエロス絨毯爆撃は脳天がしびれそうになるシロモノ。行為そのものは特別変わったことはしていないのだが、セックスの快感にとろけてゆくヒロインの微妙な表情変化やら交合最中におっぱいやお尻を揺さぶる細やかな動きやらがむやみやたらと扇情的なのだ。愛する男のちんこをお口で激しくシェイクしながら下腹部を濡らし陶酔しきったツラをさらす媚態、じらされるように男根をゆっくりねじこまれ激しく背中を反らして快感に打ち震える歓喜の顔つき……。トータルではそう大仰に百面相しているわけでもないのに口元や目元やらのかすかな動作だけでなによりも雄弁にヒロインのファックへの没頭ぶりがうかがえる卓越した描写の数々にはシャッポを脱ぐほかない。
たぎる怒張へみずから腰を沈めてゆき呼吸をかすかに荒くしながら上下運動を開始し彼女は快楽をむさぼりはじめる。乳首もクリトリスもビンビンに屹立させ甘い吐息をもらしては随喜の涙を流しイキ狂うさまがたまらなく淫猥だ。感極まって歯を食いしばりハートマークを四方八方にばらまきながら獣のごとく咆吼するヒロインのドスケベまんこの最深部めがけて許容量オーヴァーの精液をたっぷりと叩きつけたその刹那両者ダブルノックアウト。
これまでの単行本も非常に水準の高い抜きツールではあったけれど、本作は実用性のステージがさらにもうひとつ上昇したかのようだ。器具も薬物も使わずにここまでのエロさを引き出すとは……柚木N'、おそろしい子! 欲を言えばモティーフ上しょうがないと知りつつも「イモートリップ」連作をさらに本番多めにしてくれたら最高だったのだけれどまあこれはこれで。むろん表題作ヒロイン・椎葉さんはこの作家史上最凶のスペルマクイーンと称するにふさわしい淫乱ぶりで、我が砲身を真っ赤に灼けるまで酷使させてもらった次第。

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