2013-02-11

本日のワイドスクリーン・バロック。

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-コア助「熟れ処女」少年画報社 ISBN:9784785940157
話○抜○-△ 消大 総合○

大人の魅力をかもし出すいいオンナたちは遅すぎる初夜を迎えまるで少女のようにおずおずと想い人の愛撫に身をゆだねて……オムニバスシリーズ全8話。マークなし。もっちりやわこい肢体を全身朱に染めながら痛みと快感の入り交じった表情でよがりまくる女子ども満載でお送りする作者3冊めの単行本はこの版元からの初お目見えだ。なおタイトルは「うれおとめ」と読むこと。
エンジェル出版より黄色い楕円つきで出た前作「ゆるふわビッチ」からちょうど1年経過しての新刊であり、またマークなし物件としては2010年に双葉社より上梓されている「おとなのこ」以来。今回は河岸を変えコンビニ売りの「ヤングコミック」で執筆した作品を収録する。非成年扱いとなったことで再び巨大白抜き修整が付属してきたのは残念きわまりないものの、サイズがちっちゃくなったぶんプライスは下がり販路も広がって入手も容易に。
オーソドックスな一般青年誌調の絵柄をベースにクリッとおっきな瞳にほんのり赤みの差したほっぺたという具合に愛らしいルックスの女の子を量産する作風は当初から不変。このあどけないフェイスにぽよぽよと触り心地のよさそうな大ぶりのバストがもれなく付属する。また昨今はお肌のムッチリ感の演出としてやり過ぎなくらい光沢を入れるのが主流のなか、この人は逆にテカリを抑えしっとり吸いつくような質感に仕上げるのが特徴的だ。上質のすあまのごときテクスチャの女体が画面狭しと躍動するさまは壮観。
コミックス表題が示すとおり今回登場のヒロインズはみなさん酸いも甘いもかみ分けた年齢で、ハタチの女子大生を例外としてほかは20代後半~30代突入のまごうかたなきアダルトさん。もっとも容姿はひと回りサバ読んでも問題なさそうなほどに若々しく、色気よりはかわいさ優先のキャラデザゆえ熟女を大の苦手科目としている俺もなんら抵抗なく摂取可能。このへんのアンバランスさがいちばんの魅力であり独自性なのだと思う。
そんな彼女らが乗っかる物語は慎太郎シール誌の空気によくフィットした軽快ラヴコメ。冒頭2人の気持ちがかみ合わなかったり想いが一方通行ぎみだったりしても最終的には仲よく結ばれる。毎回これじゃ下手をすると展開が単調になりがちなところだがそこは物語巧者、おっとりさんにガラッパチ、尽くす系に痴女っ娘と多彩なヒロイン造形によりアプローチを微妙に違え読者を飽きさせない。そしてなによりも特徴的なのは出てくる女性陣みな男性経験皆無という点。言動を見て納得の人からえっ彼女がどうして? レヴェルのそれまでヴァージンを保ち続けていた理由はさまざまながら、本作においては全員ひとしきり膜をぶち抜かれ破瓜の血を流すわけですよ。
競合各誌のなかでいちばんエロがおとなしい印象のヤンコミにあってこの人は他でも描いていたせいかファックの密度は比較的高め。甘い雰囲気のままなだれこむにせよひどく強要めいて突入するにせよ、彼女たちの処女喪失プロセスが濡れ場のメインイヴェントとなる。初めての痛みもすぐさま快感に変えてあえぎまくるヒロインの痴態がなんともエロっちい。ボンキュッボンの理想的な肉体を惜しみなく見せつけながら行為の最中になん度も体位を変えてひたすら交合に熱中する光景に読者の摩擦運動もいっそうはかどろうというもの。
マリのように弾むビッグバストをまろび出して両脇から揉みしだきつつ彼女の前人未到の秘密の花園へと手を伸ばす。ゆっくりとシャフトを挿入すると小さなうめき声とともにひと筋の赤いしずくが流れ出すのがまぎれもない純潔の証。優しく愛撫しながら蠕動を開始すると彼女の苦悶のあえぎはいつしか甘いそれへと変わってゆく。性器どうしを打ちつけ合う音が響きわたるほどに動きは激しくなり、こみ上げる衝動にすっかり表情をとろけさせるようになったらファーストアクメも間近。もはや恥も外聞もなくアンアン連呼の彼女の子宮へドプドプと精液一番乗りを果たして無事ヴァージンブレイク完了だ。
一部にマイちんこが勃ちづらい題材はあったものの、総じてマークなしとしては水準以上のエロさでコストパフォーマンスは良好。処女がどうとかそれほど興味のない俺でも多彩な趣向とていねいなキャラメイクは心地よく受容できまずは満足だ。今回収録のものではぶっきらぼう三十路OLさんの通常時と髪留め開放後のフェミニンな愛らしさとのギャップがじつにマーヴェラスな「椿主任のひそかな悩み」と、ショートボブ眼鏡っ娘JDヒロインが勘違いからご奉仕プレイの「ケータイ危機一髪!」が俺によし。

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