2013-01-14

本年度の通過儀礼。

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-水島空彦「少女八景」少年画報社 ISBN:9784785939908
話○-△ 抜△ 消大 総合△

気になるあの娘と急接近し一気に抱きしめて甘く激しくメイク・ラヴ短編オムニバス8本。マークなし。キュートさ炸裂の萌えっ娘どもがえっちぃボディで男子を優しく慰安しまくりのスペクタクルな光景に歓喜の涙が止まらない作者最新刊は摩擦運動支援物資としての7冊めであり当社からの2ndコミックスだ。なお今回も新刊枯渇期につき12月下旬発売のものを遅延レヴュウしているのでどうかお許しを。
エロ漫画家としての活動もさることながら現在ではむしろ一般誌において萌えアニメやラノベのコミカライズを担当することが多い作家。そのぶん成年仕事はどうしても二の次になり、抜き物件としての前作「いっぱいはいってるヨ」(マークつき)のリリースからは3年半以上とだいぶ間隔が空いてしまった。またコンビニエロ単行本としては今回と同じ版元から2007年に出ているOL調教もの「苺の花嫁」以来だからなんと5年ぶり。とはいえこれだけ非エロでの執筆が増えるとふつうはそっちに専念してもおかしくないわけで、いまなお男性向けH漫画市場にとどまっていてくれること自体が奇蹟。
PNこそ男名前だが実際には女性作家で、少女漫画/萌え絵のハイブリッドな筆致がデビュー当初からの武器。消え入りそうなほど細いペンタッチは昔からだけど、近年は輪郭がよりシャープになりムダな線が整理されてとさらに洗練の度が増している。それは収録作のなかで唯一初出が2005年と古い「夏色の滴」と直近数年に執筆の他作品とを見比べれば一目瞭然で、最近のこの人の描く黒目がちな瞳の女の子のかわいさときたらもう反則ですよ!
そんなわけで登場するヒロインはみな異様に愛らしく、掲載誌のレギュレイションゆえか設定年齢は18歳以上がほとんどなのにミドルティーンくらいにしか見えない。フェロモンダダ漏れアダルトさんをお好みの方にはまったく向かないが、俺みたく10代女子大好きっ漢にはこのあどけないフェイスはむしろ福音だ。それでいてどの娘もバストはまるんと景気よく盛られ腰はキュッと締まってとモデル真っ青のナイスバディというパーフェクトジオングぶりがたまらない。
そんな彼女たちが乗っかるストーリーはコンビニ売り誌のメイン購買層を意識した癒やし系ラヴコメ主体。家に突如サンタっ娘が転がりこんだり後輩女子と再会してなぐさめてもらったり幼なじみが抱きついてきたり、女の子側から積極的にアプローチしてきては本番突入のありがたすぎる展開だ。少々イージーゴーイングすぎるお話も一部あるものの、とびきりの美少女たちとのスウィートな恋愛模様を臆面もなくくり広げるベタ甘和姦ワールドが殺伐とした日常に傷つき病んだ我々読者のハートを心地よく修復してくれる。
華奢なのに乳尻はたいそう発達したやらしい肢体をフル活用する濡れ場はnot黄色い楕円ゆえ総量こそ見劣りするもののなかなかに扇情的。とりわけほおを真っ赤に染めうっすら涙を浮かべながら小刻みにあえぐイキ顔はじつに胸キュンで、後方からお胸をわしづかみにされつつハードに腰を使われてアンアン嬌声を発する彼女の痴態にぼくらのちんこも勃ちっぱなしだ。激しくシャフトを出し入れされ内奥をこすり上げられてよがり狂うおにゃのこの子袋へ白くねばつく液体をたっぷりと叩きつけてフィニッシュ。
ガチ成年物件と比較するとエロシーン密度ではどうしても見劣りするし宿命的に白抜きのデカい修整が付属してしまうが、甘くさわやかな作品世界は癒しツールとして有効に働いてくれる。またマークつき界ではあまり描かない巨乳水島キャラをふんだんに見られるのもありがたい点だ。俺的にはパニクる新人ドジッ娘ナースをキスでなだめそのままH突入の「落ち着け白石さん!」と、予備校で一緒の女の子とプールへ出かけて結ばれて「隣りの奏さん」が最愛。

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