2012-12-09

今宵のラーレ・デヴリ。

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-瀬奈陽太郎「姉はショタを好きになる」富士美出版 ISBN:9784799501665
話○ 抜○ 消極小 総合○

義理の姉3人の過激で過剰な愛情に囲まれて少年の性的受難の日々は続き表題作長編6話+主婦として平和に暮らす元勇者がかつて居た世界の危機を知って立ち上がり中編3話&前日談+前作収録短編続編1本+既刊より継続シリーズ1本&同シリーズ描きおろしおまけ漫画。卓越した画力でもって残念キャラたちがバカギャグをくり広げるかと思えば一転甘々ラヴへと突入したりとドタバタ大忙しな作者最新刊は通算6冊めのコミックスだ。なお11月下旬にはすでに刊行されていたものを今回はいささか遅延ぎみにレヴュっているのをあらかじめお詫びしておく。
執筆活動の長きにわたる停滞を乗り越え去年8月に初回限定版が出た前単行本「官能の方程式」から1年ちょっとと今回は順調なペースでの新作発表となった。ちなみにその「官能の方程式」は付録のCDを外し購入しやすいプライスとなった通常版が本作のリリース直前に上梓されており、前のを買いそこねていた諸兄におかれましてはこの機会に両方そろえてしまうのをオススメ。
リアル絵とアニメ調のほどよいアマルガムである一般青年誌風味の絵柄は非常に流麗かつ端整で、どっちかというとキュートな寸詰まり萌え絵の方が好みな自分も納得の美しさ。この繊細なタッチで描かれるのは通常だとハイティーン~20代なかばあたりのグラマラス美女だらけなのだが、今回この作家にしてはめずらしくコンパクトな真性つるぺたっ娘がいたのにはビックリ。貧乳ロリもぜんぜん上手じゃないですか! まあ今後も多数派には絶対ならないだろうが毎回彩りとして適宜投入してもらいたいもの。
現代日本を舞台にタイプの違う姉3人相手の比較的シンプルなおねショタを展開する冒頭長編と、ファンタシー世界へ出張し触手やら魔法やらが入り乱れる巻なかばの中編が今作のメインコンテンツ。前者の方がより実用志向と感じるものの、どちらも軽妙なコメディと汗だく汁だく濃厚ファックとを高次元で両立させた眼福物件だ。残りの短編群はさらにギャグ色が強くていくらか抜きを阻害したりもするのだけれど、漫才みたく息の合った掛けあいがむやみに楽しくてこれはこれでナイス。
どういう系統のお話でも彫像のように完璧なプロポーションの女体が入り乱れる濡れ場はじつにフォトジェニック/エロティック。またタイトル・チューンのみならず多くの物語では男の子の方もキュートにアンアンあえぐので、カワイイ男子をオカズにいたすのがお好みのバイな貴方にも好適かと。白磁のごとく滑らかな肢体どうしが絡まりあいながら激しく粘膜をこすりあわせトロトロのアクメ顔さらしのぼりつめてゆく彼ら彼女らの痴態を思う存分堪能だ。
ヒロインがその豊満なボディを恋い焦がれる少年の前で拡げ、心ならずも挑発的な科白を吐くさまがかえって情欲をかき立てる。優美なシルエットの乳房に顔をうずめながら熱くうるんだ蜜壷へ暴れん棒を突き立てれば彼女もたちまち超反応し涙ながらに嬌声乱射。自分から激しく腰を使い快楽をむさぼるおなごどもの艶姿にエレクチオンが止まらない。全身をビクつかせはしたなく乱れてはなん度も絶頂に達する彼女の子宮めがけて最後にとびきりの熱い粘液を叩きつけたその刹那2人してダブルノックアウト。
1枚絵をもとに物語を起こすという変則的な形態の前作からこの作家得意の山あり谷ありハチャメチャエロへと回帰したこちらは密度の高い科白まわしや身もフタもないギャグの応酬に従前のファンも満足かと。おねショタはさほどグッとこずBL風味のネタはちょっと遠慮したいはずの自分もなんだかんだでテンポよく最後まで幻惑されてしまい楽しく読めた。ストーリー進行上やむを得ないとはいえ若干膣内射精比率ひかえめなのはマイナス要素だけど、そのぶんシャーペン芯並みの面積に超薄トーンのありがたい修整で相殺。今回はなんといっても表題作のデキが秀逸で、短髪女子大好きっ漢の俺としてはおそらく一番人気であろうツンデレ黒髪ロング次女・聖さんよりはけなげ系ちょいヤンデレ風味ショートヘア三女・亜麻音さんがドストライクですよ。

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