2012-09-13

今月の無産階級運動。

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-みやはらみみかき「こどまもんこぺろぺろ」ヒット出版社 ISBN:9784894655676
話○ 抜○-△ 消極小 総合○

ちびっ娘たちの大事な部分を無造作に扱い好き勝手に押し広げまくり短編全10本。ポップでキュートな絵柄と拡張系のエグすぎるプレイ満載のファックとのギャップがじつに味わい深い作者最新刊は通算での3rdコミックスだ。
この人のデビュー作を知らなかった俺は2冊めにあたる前単行本「はだいろりーた」ではじめてそのブルータルすぎる作風に触れて度肝を抜かれたのだが、そこから早くも2年近くの長い歳月が流れようやく新作がリリース。現在の執筆媒体が季刊ペースなのでまとまるのが遅くなるのはしかたがないのだけれどずいぶん待ちこがれたぞ。
学年誌や児童向け少年誌に載っていてもおかしくないぷに系の愛らしいタッチはキャリア初期からの武器で、スッキリした描線とシンプルな造形はおよそエロ漫画らしからぬ牧歌的なヴィジュアル。既存作家でいうなら五月五日あたりと近いラインだ。ちなみに表紙絵はこれからの内容をご親切にも示唆するハードコアな雰囲気のものなのだけれど、いっそ裏表紙みたいにひたすら愛らしい感じのイラストを持ってきた方が読者をだませておもしろいのになあとちょっと思ったり。
収録作には初出の明記がないがおそらくはこの版元のロリ専科季刊誌「少女式」に掲載されたもので、よってヒロインも必然的にぺったんすべすべのアリスたちがズラリと並ぶ。大半の作品は明らかにプライマリースクールを舞台にしているほか園児服の女の子ばかりが出てくるお話もあってロリものとしてもかなり低年齢の部類だ。いまだ胴体のくびれもほとんどなく胸のふくらみもわずかな第2次性徴前のょぅι゙ょボディが縦横無尽に乱舞するさまはまさしくつるぺたスキーの桃源郷。
そんな彼女たちはしかしながらそのあどけない笑顔のおよそ似合わぬしんどい現場に放りこまれてしまう。のっけから衣服をひん剥かれ大股開きで縛り上げられるわいきなりお口にちんこぶちこまれるわ、はなはだしくはいつ誰に覗かれるとも知れぬ公共空間のなか白昼堂々全裸で立たされる始末だ。あれよあれよという間に非日常へ投げこまれた少女は問答無用にお尻を叩かれちっちゃな性器に異物をねじこまれ、しまいには買いもの袋を裏返すみたく気軽に子宮をペロンと引き出されめくり上げられてとその肉体をあたかも道具のごとくぞんざいにもてあそばれる。輪姦強姦獣姦緊縛強要拘束監禁調教ピアッシング孕ませの人権蹂躙満漢全席に君の内なるケダモノもご満悦だ。
とまあプレイ内容だけを列挙するとさぞかしド真っ暗な凌辱エロなのだろうとみなさん想像することだろうが、実際にはどの作品も奇妙に空気が明るくて、女の子もあっけらかんと行為を受け入れ気持ちよさそうにハートマークをまき散らしてすらいるのだから不思議。もとよりプラスティッキーな絵柄であまりリアルな痛みが感じられないというのもあるが、頭のおかしい設定をさもありふれた情景のように描き出すナチュラルな狂いっぷりが横溢する世界観が不快さより爽快感を覚えるおもな要因だろう。この高度なフェイクにいったん身を任せてしまえば異物挿入も性器裏返しもごく当たり前のものとして自然に受容できるはずだ。内臓を全部ほじくり出されながら気持ちよさそうに嬌声を発する少女の粘膜にドプドプ白くねばつく液体を浸透させて万国びっくり人間ショウもつつがなく終了。
過激な行為のピックアップに重点が置かれてエロパーツ描写それ自体はややおざなりなのとプレイ中にいくつか個人的忌避要素があり若干採点をマイナスするものの、ウェットな情感を排したほがらかですらある無理やりプレイの数々を心理的負担なく楽しめる1冊といえよう。今回収録のものでは魔法っ娘コスプレ少女の子宮口を直接取り出してはハメまくり「魔法少女☆エリカ」と、クラスメイト同士が甘くほほえましくスパンキングラヴの「オシオキ」で快く自慰表明。

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