2012-07-27

今年度のトヨザキ社長。

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-鶴田文学「ヒミツノ」茜新社 ISBN:9784863493032
話○ 抜○ 消小 総合○

無邪気な愛の交歓からほの暗い情欲の隘路まで多種多様なセックスのかたち短編全10本。緻密なストーリーテリングとたしかな存在感のキャラメイクとの両輪で読者を別世界へといざなう作者通算3冊めはこの出版社からの初コミックスだ。
前作「花ひら蕩ろり」の刊行からおよそ1年弱と順調なお仕事ぶり……といってもクライアントがいつの間にか増えていて、コアと茜新社を並行してやっていたからサクサク発売されたのだな。個人的にはもっと手広く執筆してほしいと思っていたのでこのような稼ぎ口の新規開拓は大歓迎で、オーヴァーペースにならない程度にさらにいろんな媒体に登場してもらいたいところ。
単行本表題をはじめ中身の作品タイトルまでカタカナ4文字で統一の収録作品はそのほとんどが「コミックシグマ」に掲載されたもの。唯一S女子/M男子専門誌「Girls forM」を初出とする1本も作品傾向はともかくやはり題目のスタイルは共通なので、こちらも最初からコミックス収録を前提に執筆されたのだろう。発表時期は2009-12年と比較的幅広いが当初からタッチは完成されており違和感はさほどないはず。
一般青年誌調の端整な絵柄は華やかさこそないものの気品のある落ちついたもので、しっとりとした質感の描線が叙情派ストーリーによくマッチしている。とはいえ崩し顔をしてみたり頭身を下げたりとコミカル風味にもできなくはないのだけれど、ギャグ寄りの作品を描くことはめったにないのでこのノリが正解なのだろう。
既刊ではちっちゃい娘からガチ熟女までワイドレンジに展開していたのだが、今回登場するヒロインはほぼ中高生で固定。ミドルティーンくらいの女子が私的ツボな俺にとってはこれだけでもう評価5割増しだ。青春まっただなかゆえ胸部はふくらみかけのちっぱいメインでわずかに存在する巨乳も漫画的誇張の少ない現実的なもの。いかにもつくりものっぽいビッグバストもむろん美味しくいただく自分だけど、鶴田文学のセンシティヴな筆致にはこのリアリティあふれる双丘がもっとも映えるのだと実感。
とまあ年齢の幅は狭いけどオハナシの趣向はじつに多彩。甘酸っぱいほのぼのラヴがあるかと思えば情け無用の輪姦あり、はたまた男子から積極的に迫るものから完全女子主導型まで、シメもニヤニヤなオチと後味悪い結末の両方を用意という具合に千差万別の物語世界を堪能できる。たとえば同じ近親ネタを用いるのでも作品ごとに軽やか/重苦しくと対照的に料理してみせるこだわりが素晴らしい。ラヴリィな情景にほっこりしたりシニカルな決着に胸しめつけられたりと読んでるこっちも喜怒哀楽大忙しだ。
豊饒な語り口の日常パートに負けず劣らずエロシーンも充実しており、10代女子の華奢な肢体をときに優しく愛撫したりときに手荒く蹂躙したりのヴァリエーション豊かなファックを展開。ざっくりとした描線でつむがれる思春期特有の固いフトモモの感触やらちょいダサい下着のしわやらが得も言われぬ欲情をかき立てる。そんな青い果実たちを無理やり開花させてオンナへと仕上げてゆくほのかな背徳感がたまらんですたい。
いまだくびれの発達していないトルソをなぞりながら前人未到の秘密の花園へ指を滑らせると彼女は全身をキュッと固くして侵入を拒む。そんな反応を楽しみつつ狭隘なクレヴァスへたぎる怒張を強引にねじこみ粘膜どうしをこすりあわせるたび苦痛の声が徐々に甘い吐息へと変化していくのだ。はじめての感覚にとまどいながらもせつなげに嬌声をもらすさまが勃起中枢をハードヒット。激しい蠕動に全身をビクビクのけぞらしいちだんと大きなアクメ声を発しながらはじめての絶頂を迎えようとする少女のティーンエイジまんこへ大量のザーメンを流しこみフィニッシュだ。
突飛なキャラメイクも奇抜なプレイもなにもないけれど、ギミックなしにひたすら睦みあう少年少女の姿こそが原初的な劣情をもよおさせてくれるのだと実感できる逸品。この人の描く清楚な制服JC/JKが性の奔流に翻弄されて乱れるさまはなによりのオカズですなー。今回収録のものではショートヘア巨乳妹ちゃんがマイ経絡秘孔貫きまくりな冒頭中田氏ラヴ相姦「ヒッコシ!」と、先生の情事を期せずして覗くハメになった男子女子が見よう見まねで初ファックのタイトル・チューン「ヒミツノ」がじつに破壊力抜群でござ候。

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