2012-05-03

本日のソフトウェア倫理機構。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-鈴井ナルミ「萌えーしょんグラフィックス」マックス ISBN:9784863790681
話△ 抜○ 消小 総合○

エロアニメ製作の参考と称し男女アニ研部員どうしでセックス実践しまくり表題作中編3話&描きおろし後日談+独立短編6本。タイトルどおりの華やかな萌え絵でもってとびきりの美少女たちがかわいやらしく乱れまくる超弩級の抜き物件は作者のファースト作品集だ。
ごくたまにスポット買いする「コミックポプリクラブ」でたまたま手にした号にタイトル・チューンの第1話が載っていて、そこで目にした異様にキャッチーな絵柄が脳裡に刻みこまれた作家。帯の惹句などでも謳われているように本来はゲーム畑の人のようで、ググったらまー極彩色の画像がワラワラと。そっち方面はまったく不案内なので予備知識は皆無なのだがずいぶん大物の方なのだな。
そんなわけでのっけからド直球なエロゲ絵で描かれた女の子がおっぱいドドーン股間パックリ状態でこちらを向きかすかに微笑むという訴求力高すぎる表紙のお出迎えで店頭でのインパクトは抜群だ。繊細なエフェクトが随所に施されたきらめくようなヴィジュアルは美少女ゲーム文化の粋を感じさせるスグレモノ。
一部人外さんを除きミドル~ハイティーンで統一の女性陣はみなさん愛らしいフェイスにぷっくりと美味そげに盛り上がったおっぱいが付属という魅惑のボディデザイン。ヒロイン造形も従順タイプに生意気っ娘、ツンデレやらおしとやか系もいればアホの子ありと切れるだけのカードを用意してさまざまなニーズにお応えだ。
かくも魅力的なキャラ立ちを存分に活かしたストーリーラインは不快指数0%のライトエロコメばかりで、慎太郎シール誌の誌面にはもっとも似つかわしいタイプ。いささかテンプレじみたお話運びで新味はないが、萌えエロとしてはダークな要素を注意深く排除しポジティヴな展開に徹したこの造りで大正解だろう。
キュートな女体が入り乱れるエロシーンはむやみやたらとパースが派手で、このへんはさすが本業エロゲンガーならでは。ときに絵ヅラが込み入りすぎるきらいはあるもののじつにゴージャスでよろしい。またツヤツヤボディの女の子連中にどれだけムチャな姿勢を取らせてもデッサンが崩れない基礎画力の高さも大いなる武器であり、ブリブリ揺れる巨乳の先端で愛らしく自己主張する乳首やらちんこをすっかり飲みこみきゅんきゅん収縮するぷっくりまんこやらの美麗なエロパーツ描写とともに勃起度アップに貢献。
女の子サイドから積極的にたわわな胸を開け放ち男子の股間にパクッと食いついて本番スタート。たどたどしくも熱心にフェラ&パイズリにいそしむさまにご奉仕されてる側も思わず胸キュン&ドッピュン。すかさず前人未到の蜜壷へジョイスティックをぶちこみハードな抽送を開始すれば彼女も苦痛の呻きををすぐさま甘い嬌声へと変化させてゆく。幾度もアングルを変えながら性器結合部を見せつけおにゃのこのえっちなイキ顔をクローズアップしているうち絶頂も間近だ。シメはしきりに熱い精液をおねだりする彼女のリクエストどおり白くねばつく液体をたっぷりと子宮の奥へぶちまけて任務完了。
原画家としてのキャリアに比して漫画はまだ駆け出しのようだが、作画それ自体はすでに完成形で文句のつけようがない。現状やや煩雑な画面が整理されストーリーテリングに独自性が出てくればもう怖いものなしだろう。膣内射精にこだわってゆくという著者あとがきでのマニフェストもうれしく、ぜひ今後とも応援していきたい作家。収録作のなかでは元アニメーターという作者の経歴を活かした描写が興味深い「萌えーしょんグラフィック」シリーズがやはり白眉。

0 件のコメント:

コメントを投稿