2012-04-08

今夜のギラン・バレー症候群。

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-サブスカ「ボディランゲージ」ティーアイネット ISBN:9784887744264
話◎ 抜○ 消小 総合○

他人の思うことがその顔や身体に浮かんで見える能力を得た主人公がムカつく女子の意外な本音を知り首尾よく合体表題作長編5話&描きおろし後日談+おまけ漫画。モリモリハードファックにいそしむ女子をダイナミックに描ききる作者処女単行本だ。
ふだんはMujinを読まぬので同誌専属状態のこの人に関する予備知識はほとんどなかったのだけれど、本作連載中の各種ブログ記事等でその存在はたいそう気になっており迷わず購入。モザイク入りとはいえ堂々とヒロインがまんこくぱぁのいさぎよすぎる表紙に期待も高まろうというもの。それにしても1冊めから達者な描線に手慣れたCGワークで、本当にまっさらの新人とは信じられない。TIでよくあるように既存作家がこの版元用に新規ペンネームを名乗っているのではないかとまだ疑っている。
オーソドックスな一般青年誌調の絵柄は充分に近代的ながらいわゆる萌え色は希薄で、コアやマックスではおそらく違和感を生じるもMujinのカラーにはぴったり。いくらか筆遣いに粗さは感じるけれどもそれはけっして弱点ではなく、むしろ勢いだとか迫力だとかのプラス要素につながっていてグッド。
学園舞台ゆえ女の子は必然的にJK固定となり、カヴァーにも登場の主演女優・藤崎理緒さんをはじめとしたヒロインたちは制服を半脱ぎにしながら大ぶりのバストをまろび出しティーンエイジまんこに欲棒をぶちこまれてよがりまくり。まあ後述する物語上の必然性を考えると抜き担当女子は藤崎さんのみでもあまり支障はないのだが、1冊まるまるの長丁場では飽きも来るだろうと考えてタイプの違う娘を逐次投入したのかもしれない。
お話の方は1話めを読めば一目瞭然のワン・アイディア発展型。じつは突然相手の考えがわかるようになるという発想自体は昔から頻出していて、最近だと環々唯でその手のネタを読んだ記憶がある。しかしながらサブスカが秀逸なのはそれをテレパシー等の読心能力としてでなく実際目に見える形で発現させたところ。女の子のボディに直接浮かびあがる大量のメッセージはヴィジュアル的なわかりやすさに加えて白い肌を汚しているかのような背徳感を刺戟され抜き度アップにも少なからぬ貢献をもたらすのだ。このひらめきを形にできた時点で漫画作品としては半分以上成功したも同然。
とはいえこの卓越した着想を1発ネタで終わらせず長尺ものとして破綻なく構成せしめたのは間違いなくこの作家の力量。能力を利用し思いを遂げる主人公・野村がヒロインたちと接するやり方はどうも殺伐としているのだが、それは彼の抱える人間不信に由来する。よって物語スタートからしばらくの間、女の子たちは主人公のサディスティックな情欲のはけ口でしかない。それが中盤以降に訪れるトラウマの源泉たる女子との再会およびふたたびの危機遭遇、それを自力ではね返しわだかまりの解消へと至る一連のシークエンスを経て野村さんとのたしかな絆を再確認し、ようやく彼の魂は真の救済を得るのだ。こうして単なる抜きシチュ展開にとどまらない、主人公の人間的成長をていねいに描き出すある種のビルドゥングス・ロマンへと持ちこんだことでストーリーの奥行きがグッと増したと思う。
ティーアイらしくたっぷりとページを取られた濡れ場はちちしりまんこの派手な活躍もさることながら、女子どもの肢体に浮かびあがる肉体言語の数々がなんともいやらしくてよろしい。だらしない淫語乱射もはしたない挿入/中田氏懇願もみなメッセージとして女体上に可視化され、それがぼくらの勃起中枢にハードヒットするのだ。
批難の口ぶりとは裏腹にレイプ願望をあらわにする彼女らをお望みのまま組み敷いて下腹部に生い茂るジャングルをかき分けつつ血管ピキピキの如意棒をフェードイン。乱暴に膣内を貫かれながら自動書記のごとくエロワードをバストやヒップに大量に浮かびあがらせよがり狂うヒロインの痴態がたまらない。性器どうし激しく干戈を交えるうちいよいよお口からもハートマークが漏れはじめればクライマックスももうすぐ。話し言葉/書き言葉ダブルで膣内射精をおねだりされるままに大量のザーメンを子宮にぶちまけて両者ダブルノックアウト。
じつをいうと作画そのものはすげえ好みというわけではないのだけれど(作者さますいません)、すばらしきアイディアの冴えと問答無用のガチンコファックとの魅惑のコンビネイションにすっかりやられてしまった。のっけからこれだけ作品のハードルを上げてしまって今後が大変かもしれないが次作以降も楽しみ。ヒロイン群のなかではやっぱり短髪太眉ツンデレ眼鏡っ娘・藤崎さんのキャラ立ちが抜群で、序盤の高飛車全開モードもラスト附近での柔和な笑顔も最高によろしいですなあ。

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